#コードネームしかも、OMAP3430はメインであるARMコアが次世代の「Cortex-A8」に変更されていますからね。これだけでもかなり大きな変化です。聞くところによると、現行のARM11コアのおよそ3倍の処理能力らしいですから。しかも、クロック数自体も高いですし。確か550MHzだったかな。更に1GHzでの駆動も出来るとか何とか……。ちなみにGP2Xは旧世代のARM9コアの200MHzですし。オーバークロックして280MHzくらいでしたっけ?
「Craiginator」、「Project Bumblebee」。まぁ両方ともある種のお遊び。実際の商品名も決められているようですが、まだ発表されてはいません。
#SoC(ベースシステム)
「OMAP3430」。これが一番の変更点。何とTIの最新SoCである「OMAP3シリーズ」。しかも、OMAP3最強の「OMAP3430」の投入が濃厚です。うーん、これは本当に驚いた。詳しく調べていませんが、OMAP3シリーズ、しかも最上位のOMAP3430って、まだどこも手を出しているところがないんじゃないかなぁ。最近発表された、NOKIAのN810だって、OMAP2420だし。
他にはTIのビデオ/オーディオ用第2世代アクセラレータ「IVA 2+」。これはよくわかりませんが、H.264等のデコード処理を支援するものみたいですね。ただ、それらのデコードにはパテントが発生するので、十分に能力を発揮させる事はできないかもしれません。残念ですが。更に「PowerVR SGX GPU」。これが一番気になる点かも。PowerVRとは、マニアな方にはおなじみのグラフィックス・コアですね。簡単に言うと、昔懐かしの「ドリームキャスト」に使われていたヤツです。
「PowerVR SGX」はその流れを汲むモバイル端末用グラフィックスコアらしいです。ドリームキャスト譲りの高いグラフィック能力もさることながら、一番の注目点はOpenGLのサブセットであるOpenGL/ESの最新規格、「OpenGL ES 2.0」に準拠している事でしょう。OpenGL ES 2.0は本来なら「PS3」にも採用されるはずだった規格らしいです。残念ながらPS3の発売までに、策定が決まらずに採用は中止されてしまったようですけど。
それでも旧世代のOpenGL ES 1.1のカスタム版が採用されているみたいですけど。話しが逸れましたが、それくらいメジャーな規格です。ただ、あまりにも最新の規格の為、これを使ったソフトがまだほとんどないのが玉に瑕ですね(笑)。PS3に採用されていたら、規格に準拠したソフトとかが出てきていたのでしょうけど。残念です。他にも、65nmプロセスで製造されているので、従来のSoCよりも低消費電力だったりするみたいです。
「ビースト」の名に恥じないスペックですね。まさに野獣。ただ、何もかもが新しすぎる為、他に検討されていたフリースケール製SoC等のような成熟さは期待できませんね。ですので、発売した後すぐには期待の性能は得られないかもしれません。何せ、コーダーの人達自身が、Cortex-A8なんか使った事がないみたいなんで。長くなったので、ここで一度終わります。