2008/05/04

Pandoraのベースシステムを予想する #04

もう5月ですね。温度も段々と暖かくなってきたしすぐに夏になっちゃいそうだな。早いなぁ。私はと言えば、懲りずにPandoraのソフトウェアについて考えている訳です。他にやる事ないのかい。以前書いた時と状況はそんなに変わっていないのですが、今までで掴んだ情報を自分なりにメモしておきたいと思います。例によって、大半が妄想混じりなので、あんまり鵜呑みにしないでください。
#開発環境?
openembedded

正直、openembeddedがどういった役割なのか今ひとつ理解していませんが。組み込みLinux環境を整える為のフレームワーク? 包括的なツール群? ビルトツール? プログラマじゃないのでよく理解出来ていません。

#ディストリビューション
Angstrom
Poky
Mamona(一応)

この中で一番可能性が高そうなのが「Angstrom」でしょうか。「Poky」というのはopenembeddedの派生プロジェクト? Angstromより、自由度は無いがその分枠組みがきっちりしている? 基本的にGNOME Mobileに準拠? 「Sato」というMatchboxのテーマを使用しており、とても綺麗な外観。

MamonaはMaemoのOSS実装? 基本的にMaemoからプロプライエタリ部分を除去している(Wifi部分の実装とか?)Mamonaはデフォルトでの搭載はあまり無いかなぁ。

#GUI?
Open2x-style(シンプルモード)
and
Matchbox? (アドバンスモード)

フォーラムの情報をみると、発売時はやはりエミュレーター用の「シンプルモード」とPDA環境の「アドバンスモード」の2つの環境が用意されるみたい? シンプルモードはX環境を含まないGP2Xと同様な感じ。ブート時間の速さ、余計なものをロードせず純粋にパフォーマンス(主にエミュレーター)重視の環境を目指す? X環境ではなく、フレームバッファ。シンプルなランチャーのみ?アドバンスモードは、いわゆるPDA環境。純粋なパフォーマンスでなく、利便性を重視。PIMやウェブブラウザ、ワードプロセッサーなども視野にいれている? もちろん、X環境。

ちなみに、フォーラムの主要メンバーであるDJWillis氏は上述のPoky環境を試してみたらしいです。かなり気に入ったらしい。ちなみにSatoっていうのはOLPCの「Sugar」に引っ掛けてるのかな。「砂糖」だし。それとPokyと関連したプロジェクトで「Clutter」というOpen GL /ES のライブラリ? があるのですが、これとWebkitの組み合わせは、かなりクールだそうです。Clutterのウェブサイトに、それらしきデモビデオがあるのですが、確かにスゴいです。

もしこの環境がPandoraで正常に動作するなら、私もPokyとClutterの組み合わせは正式導入して欲しいですね。まぁDJWillis氏によると、まだほんのお遊び程度で入れただけなので、実際にどの環境が実装されるのかは全然、決まっていないみたいですけど……。

Mamonaも気になると言えば気になりますね。何が一番気になるかって、最近、発表されたAdobeのFlash環境の大幅緩和。あれにより、モバイル環境でのFlashプレイヤーのライセンスが無料化されるみたいなのです。運良く、Maemo用のARM版Flashプレイヤーが開発されたみたいなので、Nokiaのタブレットシリーズに搭載されるのならば、同じOMAPシリーズであるPandoraでも動く可能性が高いですからね。Maemoとほぼ同じであろうMamona環境なら、尚更です。まぁ適当な考えですけど。

でも、ほとんどの環境はARMv7用に作られていないので、パフォーマンス的にはあまりよくないかもしれませんね。Angstromは、BeagleBoardのお陰で、テストイメージが既に作成されているみたいですけど……。

#外部リンク
OpenedHand » Intel acquires OpenedHand
http://o-hand.com/index.html

Poky Platform Builder
http://pokylinux.org/

Clutter Toolkit
http://www.clutter-project.org/

Blog | Clutter
http://www.clutter-project.org/blogs

2008/04/25

Pandoraのベースシステムを予想する #03

今日もしつこくPandoraのベースシステムについて妄想している訳ですが、やっぱり当初はディストリビューションにAngstromというのが本命な気がしてきました。何故かというと現在Angstromというか、OpenEmbeddedを引っ張っているkoen氏が、既にBeagleBoardを入手している事。

更にBeagleBoard上でAngstromが動いていること。その場にいたTIの社員? であるJason氏がPandoraのフォーラムのメンバーであるJadon氏と同一人物らしい事。更にGP2Xのオープンファームウェアプロジェクト「Open2x」のメインメンバーであるDJWillis氏が、フォーラムでテストボード上でAngstromを走らせたという情報が出ていること。あくまで私の推測というか希望的観測ですけどね。もしkoen氏がPandoraに協力してくれるのなら、PDA系のシステムが大幅に強化される事は間違いないですからね。是非ともそうなってほしいです。

#外部リンク
Angstrom running on the beagleboard | Koen's blog
http://dominion.thruhere.net/koen/cms/angstrom-running-on-the-beagleboard

Beagleboard in the wild | Koen's blog
http://dominion.thruhere.net/koen/cms/beagleboard-in-the-wild

beagleboard/cortex-a8 performace - Beagle Board | Google グループ
beagleboard/cortex-a8 performace - Beagle Board | Google グループ

Main Page - Open2x
http://wiki.open2x.org/open2x/wiki/index.php?title=Main_Page

2008/04/24

Handhelds Mojo

最近Pandoraについて、いろいろと調べていたらスゴい魅力的な情報ばかりが目に飛び込んできます。今回紹介する「Handhelds Mojo」もその1つ。簡単に言っちゃえば「ARMアーキテクチャに特化したUbuntu(Debian)」でしょうか。Debian本家にもarmアーキテクチャのバイナリが用意されていますが、そのバイナリが「OABI」と「EABI」という2つがあり、現行のアーカイブは古い「OABI」なんだそうです。徐々に「EABI」に対応したバイナリを増やしているみたいですね。

ちなみに、Pandoraのシステムも、新しい「EABI」に準拠するみたいです。また、Debianにアーカイブされているバイナリは、いくつかあるARMアーキテクチャを1つにまとめたもの。よくわかりませんが、x86で言う所のi386とかi686とかを引っくるめて、「i386」にしているみたいな状況らしいのです。多分ですが。

そこで思い切ってARMアーキテクチャだけのディストリビューションというか、バイナリのアーカイブを作っちゃおうというのが、この「Handhelds Mojo」らしいです。その際にいろいろ分かれているARMアーキテクチャをそれぞれ別々にコンパイルして配布もしちゃおうという計画らしいです(XScale, ARMv5EL, XScale 2, ARMv6, ARMv6el-vfp, ARMv7みたいな感じで)。正直、スゴくないですか?

確かPandoraのCPUであるARM Cortex-A8はARMv7でしたから、いずれはCortex-A8用のバイナリも用意されるって事だと思います。今はまだ無いようですが。ちなみに配布されるディストリビューションは以下のようです。
Frisky Firedrake
Based on Ubuntu 7.04 "Feisty Fawn".
Stable.
Grumpy Griffin
Based on Ubuntu 7.10 "Gutsy Gibbon". In progress.
Hasty Hippogriff
Based on Ubuntu 8.04 "Hardy Heron". Not yet started.
現在はUbuntu 7.04相当のFrisky Firedrakeしか用意されていないみたいですね。しかもARMv5ELのみみたいです。残念。でも、これってスゴいですよね。コンパイルもクロスじゃなくて、ネイティヴらしいし。どうもクロスだと互換性に問題が出やすいらしい。これ、個人でやってたら、時間がいくらあっても足らなそう。ちなみにNokiaが出資してくれているらしいです。あと多分ですがTIも。やっぱり来るべきインテルのAtomとの最終戦争に向けて、各社ともいろいろと動き出しているみたいですね。いい加減な憶測ですが。

#外部リンク
Ubuntu ported to ARM - News - Linux for Devices
http://www.linuxfordevices.com/c/a/News/Ubuntu-ported-to-ARM/

Pandoraのベースシステムを予想する #02

この前はディストリビューションにAngstrom、GUIにGPEとか書いたのですがHandhelds Mojoみたいなプロジェクトが出てくるとどうかわかりませんね。確かに今すぐに使える代物ではないかもしれませんが、PandoraというかOMAP3530クラスの強力なSoCになると、多少重いかもしれませんがPDAというより、もう1ランク上の環境でも充分使い物になるかもしれません。もしHandhelds Mojoの環境を使うとしたらGUIというかデスクトップ環境はNokiaのn8xxシリーズに使われている「maemo」、あるいはmaemoベースの「Hildon」辺りも充分考えられるかも?

まぁ妄想ですけどね。でも、日本語環境とか考えると、このくらいリッチな環境の方が後々楽なんでしょうけどね(笑)。ちなみにインテルの「moblin」プロジェクトもHildonなんですよね。確か。そうなったら、本当に「Atom」と「Arm」の代理戦争みたいになって楽しいんですけどね(笑)。余談ですがウィルコムのAtom端末「D4」も、思い切ってmoblinで出したらおもしろかったに。せっかく、ザウルスのシャープが端末作っているんだから。そしたら、本当のザウルス携帯になったのにな(笑)。

#外部リンク
GNOME Mobile
http://www.gnome.org/mobile/

Hildon - GNOME Live!
http://live.gnome.org/Hildon

maemo.org - maemo.org: Home of the Maemo community
http://maemo.org/

moblin.org
http://moblin.org/

2008/04/22

BeagleBoard.org

Pandoraのフォーラムを見ていたら、このウェブサイトがリンクされていたのでメモ。どうやら、TIの社員の人たちが立ち上げた"small dreams"というプロジェクト一環らしいです。OMAP3シリーズを使った「Beagle Board」という低価格ボードの支援サイトみたい。ちなみに、ちょろっとだけPandoraの紹介もされています。

このウェブサイトや、他のニュースを見る限り、TIのオープンソース支援はかなり本格的なものになりそうですね。素晴らしい。まぁ実状としては、インテルのAtomに相当警戒心があるのかもしれませんが(笑)。直接被っている訳じゃないですけどね。Atomの領域とOMAPは。ただ、そのうち書くだろう某プロダクトに関しては、結構被っている所もあると思います。どちらにしろ、良い事だと思います。

#追記
今、BeagleBoardの仕様のページ見ているのですが、かなりクールな内容ですね。これはこれで欲しいかも(笑)。まぁ私が持ってても宝の持ち腐れですが(苦笑)。150ドル以下? 内容的にほぼPandoraですが、Pandoraに付いていないDVI-D出力ついてるし……。てか玄箱?

想定しているのは、組み込みシステムに興味がある学生さんみたいですね。後は金のない業者(笑)。大企業並みの手厚いサポート無しだけど、皆で開発環境整えて行こう! みたいなノリですかね。ちらっと見ただけですけど。

#外部リンク
BeagleBoard.org - default
http://beagleboard.org/

BeagleBoard.org - hardware
http://beagleboard.org/hardware/

2008/04/21

Pandora Wikiの日本語ページが出来ていた

ちょっ、そろそろPandora Wikiの日本語翻訳でもしようかと思ってたら、もう日本語化されてました。はやっ。誰だかわかりませんが、心強い味方になってくれそうです。ありがとう。GP2Xのwikiも多少手伝ってくれた方がいたのですが、pandora wikiはなかなか幸先が良いスタートが切れそうです。私もwikiのアカウント作ろうかな。でも、まだ詳細が出ていないからなぁ。プログラマーじゃないから、あんまり手伝えないし。

#外部リンク
Main Page - Pandora Wiki
http://www.pandorawiki.org/Main_Page

Jp:Main Page - Pandora Wiki
http://www.pandorawiki.org/Jp:Main_Page

2008/04/20

Open Media Commons

さっきの続きです。まだ詳しく見ていないけどとりあえずメモ。
OMS Video: Frequently Asked Questions
Why have you started from h.261?
- H.261 was finalized in 1989, outside the (17-year) patent window. Key tool strategies and prior art were already established in that era.
うむ。
What do you plan to use for an audio format?
- We expect to include Xiph Vorbis.
w00t!

#外部リンク
OMS Video, A Project of Sun's Open Media Commons Initiative (Open Media Commons)
http://blogs.oracle.com/openmediacommons/entry/oms_video_a_project_of

Theora 1.0 beta3 released

個人的に注目している、オープンソースビデオコーデック「Theora」がbeta3になってました。詳しくはわかりませんが、このbeta3に何の問題も無ければ、数週間後には待望の「1.0」がリリースされる予定だそうです。ふぅ、メチャクチャ長かったですね。私がこっそりとはてなダイアリーのキーワードに登録したのが2005年10月22日みたいでしたから。その時点で、既に数年経過していた気がしますからね。これは長いわ……。

あれからYoutubeの台頭とかH.264の登場なので、インターネットを取り巻くビデオコーデックの在り方自体が大きく変わってしまいましたが、私はまだまだ「theora」の存在理由はあると思っています。何せ、theoraの変わりになるような実用的なOSSコーデックっていうのが未だに無いですからね。最近は、Diracの存在も無視できなくなりつつあるみたいですけど。

それと、つい最近のニュースでSUNが新しいビデオコーデックの開発を画策しているとかなんとかって話もありましたからね。うろ覚えですが、H.26xベースで開発するとか何とか……。まぁそっちも気になりますが、まずはTheoraの正式リリースを待ちたいと思います。ちなみに1.0の後はMontyが開発に取り組んでいる、新エンコーダー「Thusnelda」に、移行するんですよね? 多分ですけど。こちらも楽しみだなぁ。

#外部リンク
Theora.org :: news - Theora, video for everyone
http://www.theora.org/news/

Monty - Blogging Theora
http://xiphmont.livejournal.com/27995.html

Sun Tackles Video Codec | PCWorld Business Center
http://www.pcworld.com/businesscenter/article/144494/sun_tackles_video_codec.html

Sun Tackles Video Codec - Digg
http://digg.com/news/story/Sun_Tackles_Video_Codec

MyOpenRouter

今日はネタがいっぱいあるな。こちらも詳しく見ていませんが、Netgearが運営する自社製品のオープンソースコミュニティらしいです。Netgear素晴らしいな。今のところ対応製品はWGR614Lのみなのかな? Netgearなら頑張れば日本でも手に入れられるから盛り上がってくるかも? 802.11nには対応していないのかな。残念だな。まぁいずれ対応製品も出てくるでしょうしね。楽しみです。

#外部リンク
MyOpenRouter : The Premier Online Community for NETGEAR's WNR3500L & WGR614L Open Source Router - DD-WRT, OpenWRT, & Tomato Firmware
http://www.myopenrouter.com/

2008/04/18

Pandoraのベースシステムを予想する

タイトルには偉そうな事を書いていますが、単なる妄想です。しかも、あんまり(というか全くの素人)詳しくないので、思いっきり間違っている可能性大ですが。今までの情報で、ハードウェアについてはかなり判明しています。基本的にSoCに何を使っているかで大半の機能は決まってしまう訳ですし。その点でOMAP3530というのは現在選べるSoCでは最高の選択肢だと思います。勿論、大企業なら話は別なのでしょうけど。反面ソフトウェアですが正直言ってまだ詳細は判明していません。フォーラムやwikiなどから漏れてきている情報をまとめると、だいたい以下のような感じでしょうか。
#OS
Linux
おそらく、TIがメンテナンスしている2.6系

#ディストリビューション
Angstrom(全くの妄想です)
Debianベースの組み込み特化型ディストリ。(debianとかubuntuに相当)
OpenEmbedded,OpenZaurus, OpenSimpadの開発者が新規に開発中。
基本的にザウルスコミュニティ?

#GUI(というかDE)
GPE
Angstromが正式にサポートしているから(OpieやEnlightenmentも非公式に対応?)あるいはOpen2x?
Pandoraは第一義に「ゲームコンソール」であり、GPE等のPDA機能は本来の目的ではないという考え方。現実的に発売時は高度なGUIをサポートする事は時間的に困難であり、おそらくだが最初期時のファームウェアにはOpen2xタイプの簡素な環境のみで出荷する予定? ただし長期的にはGPE等のPDA機能も取り込んで行く予定らしい。

その際に併用タイプ(電源投入時にはブート時間が短いゲームコンソールモードで立ち上がり、簡易ランチャーからGPEなどを立ち上げる)、(単純に2つ(以上)のモードを搭載してユーザーが選択する)か、統合タイプ(長い開発時間をかけ、GPE等のPDA環境にゲームコンソール機能を統合していく(便利だが、単純にゲームコンソールと考えると無駄な部分も多くなる(エミュレーターなどに影響))のどちらかになるかはまだ解らない。

なんか、適当に書いてしまったので、全然まとまっていませんが、とりあえず私の妄想ではこんな感じでしょうか? 他にもOMAP3530のハードウェア支援についての妄想なども書きたかったのですが、またの機会にします。断っておきますが、以上は完全に私の妄想なので、実際はどうなるのかわかりません。あくまでお遊びの考察ですのであしからず。