冗談はそのくらいにして、今年に入ってから、モバイル関係の話題が多いですね。SONYの「ジーンズの後ろポケットに入る大きさ」のパソコンとか、まさかのPalmの新シリーズとか、VIAのNANOのリファレンスモデルとか、AMDのATOM対抗モデル? とか……。
でも、Pandoraに期待している私としては、やっぱり、フリースケールが発表したARMの200ドルパソコンのリファレンスモデルですね。これは少し前に、本家エンガジェット辺りで話題になっていたやつだと思うのですけど、TIのOMAP3を意識した製品ですかね。あんまり調べていないので、詳しい内容までは把握していないのですけど。
PandoraのSoCであるOMAP3530と比べて違う所は、デフォルトのCPU周波数が1GHz(Pandoraは600〜550くらい)。といっても、どちらも同じARM Cortex-A8なので、基本的には変わりが無いと思います。一応、Pandoraも900くらいで回せるらしいですから。というか、Cortex-A8は周波数での区別はしていないらしい? ですし、製品の用途に合わせて可変させるらしい。素人なのでいい加減な情報ですけど(笑)。
後はメモリの選択肢が多い事とか、ハードウェア支援で言えば、TIの方が自由度が大きいのかな? DSPのプログラミングが出きるみたいだし、フリースケールの方はどうなんだろ。OpenGL/ESの方はどちらも、OpenGL ES 2.0とOpenVG 1.1に対応しているみたいだし。
ただ、テレビ出力に関しては、i.MX515の方が上みたいですね。資料を読むと、720pのコンポーネント出力が可能みたいですから。対してOMAP3530はS-Video出力までしか出来ませんからね。これは、Pandoraのようなゲーム・マルチメディア用途としては痛いところですよね。
まぁPandoraの場合、主用途であろうエミュレーターに関しては、あんまり関係ないですけどね。ただ、せっかく、HDの動画が再生可能なんだから、動画に関してはコンポーネントでの出力が可能であって欲しかったですけど。それと、パソコン的なアプリケーションについてもですね。ウェブブラウザーとか。
いずれにせよ、競合製品がフリースケールのようなLinuxのようなOSSに対して理解のある企業から出てくるのは喜ばしい事ですね。実際、Ubuntuと組んでネットブックの分野に参入する意志もあるみたいですから。後はnVidiaのTegra辺りも、この流れに乗ってくれるといいんですけどね。どうもLinuxというより、Windows Mobileを主眼に置いているみたいですから……。
まだ今年も始まったばかりですから、これからどんどんと明るいニュースが出てくるといいですね。まずはPandoraが無事に出荷されるのを待ちたいと思います(笑)。
最後にPandoraですが、順調とまではいかないですが、着々と完成向かって動き出しているようです。遅れ気味だった各パーツも続々と納入されてきているみたいですし。今月の15日辺りに最終的なケースデザインが決定されて、その後すぐに製造されるみたいですし。多分ですが、3月くらいに出荷されると思います。