この前書いたPowerVR SGXバイナリに続いて、Pandoraのソースコードもgitで公開され始めたようです。まだカーネル、U-BOOT、WiFi部分だけですが、もう少ししたら他の部分も公開されると思います。
正直、私のような素人にはカーネルが公開されても、弄れるところなど微塵もない訳ですけど(苦笑)。でも、理解できる人にとっては待望の知らせかもしれませんね。私が理解出来そうな部分といえば、WiFi関係がAndoroidの成果物であると言う事と、Pandoraのキーマップに「KEY_COFFEE」ボタンがある事くらいです(笑)。WiFiのやつは、以前書いたTIの記事と関係しているのかな? 全然見当違いかもしれませんけど。
ということで、自分でソースコードを確認してみたい方は以下のリンクから辿ってみて下さい。それにしても俄に活気付いてきましたね。特にソフトウェア部分。後は実機の仕上がりを確認するだけなんですけどねぇ。一応、明日がケースデザインの最終決定日らしいので、その後、早くて2週間、遅くとも4週間後くらいにはケースのMP用試作版が公開されると思います。これ以上遅れがないようにしてもらいたいですね。
#外部リンク
Pandora Sourcecodes
http://git.openpandora.org/cgi-bin/gitweb.cgi
#内部リンク
BLOG.MINAWA.NET: どう見てもPandoraです。
http://blog.minawa.net/2008/10/pandora_1923.html
2009/01/14
2009/01/10
BeagleBoardのPowerVR SGXドライバー解禁
PandoraじゃなくてBeagleBoardの話題ですが、どうやらPowerVR SGXのLinuxドライバーが解禁になったみたいです。どのくらいのパフォーマンスが出るのかは、私のような素人には理解できませんが、約束通りLinux環境からPowerVR SGXのドライバーを使えるようになったのは、かなり大きな進歩ですね。
ちなみにPandoraの開発チームも同様なドライバーを入手済みのようです。もう少ししたら同じようなデモが公開されると思います。早く実機での動作を確認したいです。
#YouTube
SGX working with 2.6.27 - YouTube
http://youtu.be/3ToYOgP9f9U
ちなみにPandoraの開発チームも同様なドライバーを入手済みのようです。もう少ししたら同じようなデモが公開されると思います。早く実機での動作を確認したいです。
#YouTube
SGX working with 2.6.27 - YouTube
http://youtu.be/3ToYOgP9f9U
今年はARMの年?
何かこの前から、心身ともに本調子じゃないです。ここ2,3日だいぶ寒くなったし。というか、私の部屋のエアコンが故障しているのが原因なんですけどね(苦笑)。何とか乗り切れるかもと思ったのですが、ここにきて、だいぶ厳しくなってきました……。特に夜から朝方にかけては厳しいですね。ブログ書く気も失せるくらいです(笑)。以前、友達が遊びに来た時に「おまえの部屋寒いな」って言われるくらい寒い部屋なので……。
冗談はそのくらいにして、今年に入ってから、モバイル関係の話題が多いですね。SONYの「ジーンズの後ろポケットに入る大きさ」のパソコンとか、まさかのPalmの新シリーズとか、VIAのNANOのリファレンスモデルとか、AMDのATOM対抗モデル? とか……。
でも、Pandoraに期待している私としては、やっぱり、フリースケールが発表したARMの200ドルパソコンのリファレンスモデルですね。これは少し前に、本家エンガジェット辺りで話題になっていたやつだと思うのですけど、TIのOMAP3を意識した製品ですかね。あんまり調べていないので、詳しい内容までは把握していないのですけど。
PandoraのSoCであるOMAP3530と比べて違う所は、デフォルトのCPU周波数が1GHz(Pandoraは600〜550くらい)。といっても、どちらも同じARM Cortex-A8なので、基本的には変わりが無いと思います。一応、Pandoraも900くらいで回せるらしいですから。というか、Cortex-A8は周波数での区別はしていないらしい? ですし、製品の用途に合わせて可変させるらしい。素人なのでいい加減な情報ですけど(笑)。
後はメモリの選択肢が多い事とか、ハードウェア支援で言えば、TIの方が自由度が大きいのかな? DSPのプログラミングが出きるみたいだし、フリースケールの方はどうなんだろ。OpenGL/ESの方はどちらも、OpenGL ES 2.0とOpenVG 1.1に対応しているみたいだし。ただ未確認ですが、フリースケールの方はPowerVR MBXらしい? ので、TIのPowerVR SGXに比べると(だいぶ?)落ちますね。
ただ、テレビ出力に関しては、i.MX515の方が上みたいですね。資料を読むと、720pのコンポーネント出力が可能みたいですから。対してOMAP3530はS-Video出力までしか出来ませんからね。これは、Pandoraのようなゲーム・マルチメディア用途としては痛いところですよね。
まぁPandoraの場合、主用途であろうエミュレーターに関しては、あんまり関係ないですけどね。ただ、せっかく、HDの動画が再生可能なんだから、動画に関してはコンポーネントでの出力が可能であって欲しかったですけど。それと、パソコン的なアプリケーションについてもですね。ウェブブラウザーとか。
いずれにせよ、競合製品がフリースケールのようなLinuxのようなOSSに対して理解のある企業から出てくるのは喜ばしい事ですね。実際、Ubuntuと組んでネットブックの分野に参入する意志もあるみたいですから。後はnVidiaのTegra辺りも、この流れに乗ってくれるといいんですけどね。どうもLinuxというより、Windows Mobileを主眼に置いているみたいですから……。
まだ今年も始まったばかりですから、これからどんどんと明るいニュースが出てくるといいですね。まずはPandoraが無事に出荷されるのを待ちたいと思います(笑)。
最後にPandoraですが、順調とまではいかないですが、着々と完成向かって動き出しているようです。遅れ気味だった各パーツも続々と納入されてきているみたいですし。今月の15日辺りに最終的なケースデザインが決定されて、その後すぐに製造されるみたいですし。多分ですが、3月くらいに出荷されると思います。
冗談はそのくらいにして、今年に入ってから、モバイル関係の話題が多いですね。SONYの「ジーンズの後ろポケットに入る大きさ」のパソコンとか、まさかのPalmの新シリーズとか、VIAのNANOのリファレンスモデルとか、AMDのATOM対抗モデル? とか……。
でも、Pandoraに期待している私としては、やっぱり、フリースケールが発表したARMの200ドルパソコンのリファレンスモデルですね。これは少し前に、本家エンガジェット辺りで話題になっていたやつだと思うのですけど、TIのOMAP3を意識した製品ですかね。あんまり調べていないので、詳しい内容までは把握していないのですけど。
PandoraのSoCであるOMAP3530と比べて違う所は、デフォルトのCPU周波数が1GHz(Pandoraは600〜550くらい)。といっても、どちらも同じARM Cortex-A8なので、基本的には変わりが無いと思います。一応、Pandoraも900くらいで回せるらしいですから。というか、Cortex-A8は周波数での区別はしていないらしい? ですし、製品の用途に合わせて可変させるらしい。素人なのでいい加減な情報ですけど(笑)。
後はメモリの選択肢が多い事とか、ハードウェア支援で言えば、TIの方が自由度が大きいのかな? DSPのプログラミングが出きるみたいだし、フリースケールの方はどうなんだろ。OpenGL/ESの方はどちらも、OpenGL ES 2.0とOpenVG 1.1に対応しているみたいだし。
ただ、テレビ出力に関しては、i.MX515の方が上みたいですね。資料を読むと、720pのコンポーネント出力が可能みたいですから。対してOMAP3530はS-Video出力までしか出来ませんからね。これは、Pandoraのようなゲーム・マルチメディア用途としては痛いところですよね。
まぁPandoraの場合、主用途であろうエミュレーターに関しては、あんまり関係ないですけどね。ただ、せっかく、HDの動画が再生可能なんだから、動画に関してはコンポーネントでの出力が可能であって欲しかったですけど。それと、パソコン的なアプリケーションについてもですね。ウェブブラウザーとか。
いずれにせよ、競合製品がフリースケールのようなLinuxのようなOSSに対して理解のある企業から出てくるのは喜ばしい事ですね。実際、Ubuntuと組んでネットブックの分野に参入する意志もあるみたいですから。後はnVidiaのTegra辺りも、この流れに乗ってくれるといいんですけどね。どうもLinuxというより、Windows Mobileを主眼に置いているみたいですから……。
まだ今年も始まったばかりですから、これからどんどんと明るいニュースが出てくるといいですね。まずはPandoraが無事に出荷されるのを待ちたいと思います(笑)。
最後にPandoraですが、順調とまではいかないですが、着々と完成向かって動き出しているようです。遅れ気味だった各パーツも続々と納入されてきているみたいですし。今月の15日辺りに最終的なケースデザインが決定されて、その後すぐに製造されるみたいですし。多分ですが、3月くらいに出荷されると思います。
2009/01/06
正月早々風邪ひいた
アイタタ。新年早々だって言うのに、いきなり風邪ひいてしまいました。ようやく治りかけてきたのですが、まだ頭が痛いです。どうやらインフルエンザじゃ無さそうなので、その点だけは良かったのですが。おかげで、いくつかやろうとしていた事が全部パーになってしまいました。
年明けだっていうのに、上手くいかないとは……。まぁ愚痴ってもしょうがないですし。明日から元に戻れるように体調管理をしっかりしないとな。と言うことで今日はこれまで。余談ですが、某友人には悪いことをしてしまったな。せっかく誘ってくれたのに。また何かあったら誘って下さい。
年明けだっていうのに、上手くいかないとは……。まぁ愚痴ってもしょうがないですし。明日から元に戻れるように体調管理をしっかりしないとな。と言うことで今日はこれまで。余談ですが、某友人には悪いことをしてしまったな。せっかく誘ってくれたのに。また何かあったら誘って下さい。
2009/01/03
あけましておめでとうございます
既に2日程経過しておりますが、新年あけましておめでとうございます。ここ数年、あんまり良い状況じゃないのですけど、今年は良い年になるように願っております。たいした事のないウェブサイトですが、今年も細々と更新していこうと思っていますので、これからもよろしくお願い致します。
2008/12/21
地球防衛軍3
そういえばXBOX360のJasper版が日本にも出回り始めている(始めそう?)と言う事で、最近またXBOX360熱が再燃してきています。今日もネットでお薦めゲームの情報収集をしていたのですが、何気なく目にしたのが「地球防衛軍3」。名前からして馬鹿ゲーな香りがしたので、ニコニコ動画で検索したら結構ありました。そのうちの一本を面白半分に見始めたのですが……。
何か目から汁が出てました……。これはヤバいですね。無駄に熱い。熱すぎる。私のダメ中枢がビンビン刺激されてしまいました。漢すぎます……。ちなみにスパロボのタイトルシーンのテキストみて涙出てきそうになった男です。しかもファミコン版。正直グラフィックはショボショボなんですけど、途中途中で流れてくるセリフがヤバすぎますね。特にヤバいのが次の辺り。
壊滅したはずの各戦線に突如援軍が現れるところと、その正体を知った時の司令官の反応とかスカウト4が戦線に加わるところ。それを許可する司令官とか……。シチュエーションがベタ過ぎるのもいいんですけどセリフの言い回しが実に良いんです。特に上記のやりとりでの司令官の絶句とか間の取り方とか。勝手にバックストーリーが頭に浮かんでくるんですよね。例えばスカウト4なんか。
味方の苦境を知り、自分の装備が戦闘向きではない(斥候)のを知りつつ、自ら死地に赴く許可を求めるスカウト4とそれらを知りつつ(行けば確実に死ぬ)、敢えて許可する指令の一瞬の迷いとか(笑)。いや勝手に書いている妄想なんですけどね。こういう臭いやり取りって大好物なんですよ。頭の中は中学生なんで……。そんな感じで勝手に盛り上がっちゃったんですけど、特にヤバかったセリフがこれです。
#ニコニコ動画
#Amazon
何か目から汁が出てました……。これはヤバいですね。無駄に熱い。熱すぎる。私のダメ中枢がビンビン刺激されてしまいました。漢すぎます……。ちなみにスパロボのタイトルシーンのテキストみて涙出てきそうになった男です。しかもファミコン版。正直グラフィックはショボショボなんですけど、途中途中で流れてくるセリフがヤバすぎますね。特にヤバいのが次の辺り。
壊滅したはずの各戦線に突如援軍が現れるところと、その正体を知った時の司令官の反応とかスカウト4が戦線に加わるところ。それを許可する司令官とか……。シチュエーションがベタ過ぎるのもいいんですけどセリフの言い回しが実に良いんです。特に上記のやりとりでの司令官の絶句とか間の取り方とか。勝手にバックストーリーが頭に浮かんでくるんですよね。例えばスカウト4なんか。
味方の苦境を知り、自分の装備が戦闘向きではない(斥候)のを知りつつ、自ら死地に赴く許可を求めるスカウト4とそれらを知りつつ(行けば確実に死ぬ)、敢えて許可する指令の一瞬の迷いとか(笑)。いや勝手に書いている妄想なんですけどね。こういう臭いやり取りって大好物なんですよ。頭の中は中学生なんで……。そんな感じで勝手に盛り上がっちゃったんですけど、特にヤバかったセリフがこれです。
隊員「本部! 応答願います! 負傷者多数! 戦線を離脱しました!」熱すぎる……。
本部「誰か戦場に残っている者はいるか?」
隊員「誰か……誰かが戦っている……誰かは分からない……どうぞ」
隊員「俺は見たぞ……ストーム1だ! ストーム1が戦っている……たったひとりで……!」
女性隊員「こちら、レンジャー7。生き残ったのはわたしだけです。戦線を離脱しました」
本部「レンジャー7、ストーム1を見たか?」
女性隊員「ストーム1はたったひとりで、マザーシップと交戦中。
繰り返します。ストーム1は、マザーシップと交戦中!」
#ニコニコ動画
#Amazon
D3PUBLISHER ( 2007-11-01 )
2008/12/20
PandoraとMatchbox
予定通り? Pandora実機上でのMatchboxの動画が公開されました。いろいろ書きたい気もしますが、百聞は一見にしかず。ご自分の目でお確かめ下さい。ちなみにYouTubeの動画ですが、高画質版も見ることが出来ます。是非ともリンクを辿ってHDで見てみて下さい。
#YouTube
Pandora MK2 Devboard - Browsing in a Matchbox - YouTube
http://youtu.be/sKKMj37Psd8
#YouTube
Pandora MK2 Devboard - Browsing in a Matchbox - YouTube
http://youtu.be/sKKMj37Psd8
2008/12/17
Pandoraのベースシステムを予想する #09
この前の続きです。というか、多少の手直し。
#OS(Kernel)
Linux 2.6
#ディストリビューション
Angstrom #NAND
Ubuntu(Handhelds Mojo) #SDカード
Angstromの方はようやく実機での動作が確認されましたね。Ubuntuの方はどうなんでしょう。何かあんまり力入れていない気がします。まぁおまけ程度でしょうね。少なくとも半年くらいは。
#DE/WM
Simple Mode(Launcher?) Matchbox #NAND
Advance Mode(PDA?) Matchbox #NAND
Desktop? XFCE #SDカード
この前はGmenuのシンプル・ランチャーが廃棄されて、MatchboxのPDAモード一本になるかもと書いたのですが、最近のフォーラムの流れを見ると当初の予定通り、シンプルモードとアドバンスモードがNANDに収納されるらしい。今まではシンプルモードは軽快さ重視でGmenuカスタム、アドバンスモードは機能性重視でMatchboxという風に別れていたのですが、先日書いたように諸々の事情により、両方のモードともにMatchboxで実装するという流れみたいです。
シンプルモードの方は、単純なアプリケーション・ランチャーの機能しかないと思います。こちらは以前紹介したビデオみたいな感じになりそう。多分完全にオリジナルなものになるでしょう。アドバンスモード(PDA)は、一から実装するにはあまりにも手間がかかるので、何かしら既存の枠組みを流用する事になると思います。こちらもまだ詳細は発表されていませんが、私見では以前考察したPoky Linuxからの流用になるのではないかと思っています。
理由は、Matchboxを使用した、きちんとした枠組みが揃っている環境が他にないからです。一応GPEとかありますが、最近は全然メンテナンスされていないみたいですし。それに、この前公開されたAngstromのビデオで使用していたPIMツールがPokyで使用されているものと同じだったもので。
まぁ素のPokyはPandoraのようなゲームコンソールとしての機能を考慮していないので、その部分の最適化は独自に行うだろうとは思いますけど。基本は同じになると思います。完全に妄想な領域ですけどね。
#OS(Kernel)
Linux 2.6
#ディストリビューション
Angstrom #NAND
Ubuntu(Handhelds Mojo) #SDカード
Angstromの方はようやく実機での動作が確認されましたね。Ubuntuの方はどうなんでしょう。何かあんまり力入れていない気がします。まぁおまけ程度でしょうね。少なくとも半年くらいは。
#DE/WM
Simple Mode(Launcher?) Matchbox #NAND
Advance Mode(PDA?) Matchbox #NAND
Desktop? XFCE #SDカード
この前はGmenuのシンプル・ランチャーが廃棄されて、MatchboxのPDAモード一本になるかもと書いたのですが、最近のフォーラムの流れを見ると当初の予定通り、シンプルモードとアドバンスモードがNANDに収納されるらしい。今まではシンプルモードは軽快さ重視でGmenuカスタム、アドバンスモードは機能性重視でMatchboxという風に別れていたのですが、先日書いたように諸々の事情により、両方のモードともにMatchboxで実装するという流れみたいです。
シンプルモードの方は、単純なアプリケーション・ランチャーの機能しかないと思います。こちらは以前紹介したビデオみたいな感じになりそう。多分完全にオリジナルなものになるでしょう。アドバンスモード(PDA)は、一から実装するにはあまりにも手間がかかるので、何かしら既存の枠組みを流用する事になると思います。こちらもまだ詳細は発表されていませんが、私見では以前考察したPoky Linuxからの流用になるのではないかと思っています。
理由は、Matchboxを使用した、きちんとした枠組みが揃っている環境が他にないからです。一応GPEとかありますが、最近は全然メンテナンスされていないみたいですし。それに、この前公開されたAngstromのビデオで使用していたPIMツールがPokyで使用されているものと同じだったもので。
まぁ素のPokyはPandoraのようなゲームコンソールとしての機能を考慮していないので、その部分の最適化は独自に行うだろうとは思いますけど。基本は同じになると思います。完全に妄想な領域ですけどね。
Pandoraのハードウェア支援 #03
Pandoraネタをもう一つ。皆さんもご存知の通り、Pandoraの心臓部とも言うべきSoCはTIのOMAP35xシリーズ。その中でも最高峰のOMAP3530な訳です。以前にも書きましたが、このシリーズにはいくつか種類があります。それぞれ、何かが足りなかったりする訳ですが最上位版であるOMAP3530は全て含まれているのです。
その内容ですが、このDSPを使用して「720×400 MPEG-4 video at 24 fps」という動画を再生させているデモです。DSPを使用した場合、何とARM側のCPU使用量がたったの10%という驚愕の事実! 作者のコメントを読んでみると、まだまだ不安定な部分があるようですが、上手く行けば720pのH.264も再生できるかもしれないとの事です。素晴らしいですね。こいつを上手く使えるようになると、ARMのCPUパワーを消費せずに済む訳ですから、その分、バッテリーの消費(DSP側は消費しますが)が抑えられる訳ですから、結果的に駆動時間の延長に繋がる訳です。
また動画再生についてもDSPのプログラミングが出来るので、新しいコーデックの追加、例えばOgg Theoraのハードウェア再生支援等が可能になる訳です。ちなみにNVIDIAのSoC、Tegraにはこういった柔軟性はないらしいので、その点で既に魅力なしです。確か使用OSにもLinux入ってなかった気がするし。というか、追加するARMもOMAP3に比べると一昔前のやつだった気がするしなぁ。全然調べていないので間違っている可能性大ですが(苦笑)。後は、DSPの動画再生以外の使い道もあるかもしれませんね。前も書いた気がしますが、一部の3D処理とか、画像フィルターとか。まぁ短期間で出来上がる代物ではないでしょうが……。
作者の方もブログで書いていますが、このDSPのソフトウェア処理って結構デカい恩恵ですよね。特にOSS系のコーデックに関しては。何度か書いていますが、私はオプソ厨ですので、当然コーデック関してはOgg厨な訳です。パソコンで全てを完結させようとすると、Oggシリーズを使用する事は全然問題がない、むしろメリットの方が多い(日本語タグなど)のですが、外への持ち出し、オーディオプレイヤーでの使用となると、途端に厳しくなる訳です。DRMとか他製品とのポータビリティとかも厳しい問題ではあるのですが、何より、対応製品であっても、専用ハードウェア処理をしていないという事実が立ちふさがる訳です。
たいていソフトウェアでの処理な訳で、専用設計されているMP3やAACなんかと比べると、明らかにバッテリーの消費量が違う訳です。このDSPのソフトウェア処理は、その弱点をある程度まで埋めてくれる可能性がある訳です。個人的にこれはかなり大きな進歩です。実際、Neuros Technologyの製品ではOgg Theoraのハードウェア再生に取り組んでいる訳ですしね。どうなっているのかわかりませんけど。
長くなってしまったので、PowerVR SGXの方はシンプルにします。こちらの方も、完全にフリーという訳ではないですが、OpenGL ESを使えるドライバーがリリースされるみたいです。既にBBではリリースされているらしい? よくわかりませんが、ドライバー自体はバイナリでの配布みたいですが、バイナリとLinuxカーネルを繋ぐ部分はOSSでリリースされるらしい。これによって、カーネルのバージョンが上がっていっても、PowerVR SGXのバイナリを使用する事が可能になるみたいです。NVIDIAのLinuxバイナリみたいな扱いなのかな? この辺りはあんまり把握していません。
#YouTube
gst-openmax on the beagleboard v2 - YouTube
http://youtu.be/EH4ZSpehNQw
#外部リンク
gst-openmax demo on the beagleboard « Felipe Contreras
http://felipec.wordpress.com/2008/12/12/gst-openmax-demo-on-the-beagleboard/
Ogg Vorbis and Maemo 5; technical standpoint « Felipe Contreras
http://felipec.wordpress.com/2008/09/24/ogg-vorbis-and-maemo-5-technical-standpoint/
PowerVR kernel drivers available for testing - Beagle Board | Google グループ
http://groups.google.com/group/beagleboard/browse_thread/thread/44a0c0f5354afaab#
OMAP3503 ARM Cortex-A8ざっとこんな感じですね。以前の考察でPowerVR SGXとTMS320C64x+が何らかの形で使用できるかもしれないと書いたのですが、最近になってようやく動きがあったみたいです。まずはTMS320C64x+ですが、ほぼ完全な形でフリーで使える環境がリリースされたみたいです。しかもこの機能を使用したデモがYouTubeで公開されています。PandoraではなくBeagle Board上でのデモですけど。SoC的には同じ物なので何の問題もないと思います。
OMAP3515 ARM Cortex-A8,PowerVR SGX
OMAP3525 ARM Cortex-A8,TMS320C64x+
OMAP3530 ARM Cortex-A8,PowerVR SGX,TMS320C64x+
その内容ですが、このDSPを使用して「720×400 MPEG-4 video at 24 fps」という動画を再生させているデモです。DSPを使用した場合、何とARM側のCPU使用量がたったの10%という驚愕の事実! 作者のコメントを読んでみると、まだまだ不安定な部分があるようですが、上手く行けば720pのH.264も再生できるかもしれないとの事です。素晴らしいですね。こいつを上手く使えるようになると、ARMのCPUパワーを消費せずに済む訳ですから、その分、バッテリーの消費(DSP側は消費しますが)が抑えられる訳ですから、結果的に駆動時間の延長に繋がる訳です。
また動画再生についてもDSPのプログラミングが出来るので、新しいコーデックの追加、例えばOgg Theoraのハードウェア再生支援等が可能になる訳です。ちなみにNVIDIAのSoC、Tegraにはこういった柔軟性はないらしいので、その点で既に魅力なしです。確か使用OSにもLinux入ってなかった気がするし。というか、追加するARMもOMAP3に比べると一昔前のやつだった気がするしなぁ。全然調べていないので間違っている可能性大ですが(苦笑)。後は、DSPの動画再生以外の使い道もあるかもしれませんね。前も書いた気がしますが、一部の3D処理とか、画像フィルターとか。まぁ短期間で出来上がる代物ではないでしょうが……。
作者の方もブログで書いていますが、このDSPのソフトウェア処理って結構デカい恩恵ですよね。特にOSS系のコーデックに関しては。何度か書いていますが、私はオプソ厨ですので、当然コーデック関してはOgg厨な訳です。パソコンで全てを完結させようとすると、Oggシリーズを使用する事は全然問題がない、むしろメリットの方が多い(日本語タグなど)のですが、外への持ち出し、オーディオプレイヤーでの使用となると、途端に厳しくなる訳です。DRMとか他製品とのポータビリティとかも厳しい問題ではあるのですが、何より、対応製品であっても、専用ハードウェア処理をしていないという事実が立ちふさがる訳です。
たいていソフトウェアでの処理な訳で、専用設計されているMP3やAACなんかと比べると、明らかにバッテリーの消費量が違う訳です。このDSPのソフトウェア処理は、その弱点をある程度まで埋めてくれる可能性がある訳です。個人的にこれはかなり大きな進歩です。実際、Neuros Technologyの製品ではOgg Theoraのハードウェア再生に取り組んでいる訳ですしね。どうなっているのかわかりませんけど。
長くなってしまったので、PowerVR SGXの方はシンプルにします。こちらの方も、完全にフリーという訳ではないですが、OpenGL ESを使えるドライバーがリリースされるみたいです。既にBBではリリースされているらしい? よくわかりませんが、ドライバー自体はバイナリでの配布みたいですが、バイナリとLinuxカーネルを繋ぐ部分はOSSでリリースされるらしい。これによって、カーネルのバージョンが上がっていっても、PowerVR SGXのバイナリを使用する事が可能になるみたいです。NVIDIAのLinuxバイナリみたいな扱いなのかな? この辺りはあんまり把握していません。
#YouTube
gst-openmax on the beagleboard v2 - YouTube
http://youtu.be/EH4ZSpehNQw
#外部リンク
gst-openmax demo on the beagleboard « Felipe Contreras
http://felipec.wordpress.com/2008/12/12/gst-openmax-demo-on-the-beagleboard/
Ogg Vorbis and Maemo 5; technical standpoint « Felipe Contreras
http://felipec.wordpress.com/2008/09/24/ogg-vorbis-and-maemo-5-technical-standpoint/
PowerVR kernel drivers available for testing - Beagle Board | Google グループ
http://groups.google.com/group/beagleboard/browse_thread/thread/44a0c0f5354afaab#
2008/12/16
PandoraとAngstrom
何かと噂されていたPandoraのビデオですが、ようやく公開されたようです。気になっていたWM(ウィンドウマネージャー)でしたが、何とEnlightenment DR17でした。あれっ? 何でMatchboxじゃないの? って思われた方もいるかもしれません。私も少し拍子抜けした気持ち。でも、ある程度は予測できた事態ではありました。
結論から言ってしまうと今回のビデオのWMであるEnlightenment DR17は、製品版のPandoraでは使用されないです(多分)。簡単に言ってしまえば、客寄せパンダみたいなものです。案の定、本家エンガジェット辺りだとかなり好評みたいですし。でも実際は使わないみたいな。おそらくですが、このEnlightenment DR17は、Beagle Board上で使用されているKoen氏のAngstromイメージを多少手直ししたものだと思います。実際にPandoraで使われるデフォルトのWMは、従来通りMatchboxベースのものになると思われます。
まぁさすがに、数あるウィンドウマネージャーの中でも、派手さでは定評のあるEnlightenment DR17ですから、見た目の印象はかなりいいですね。実際、この環境のPandoraでもいいかなぁと思わせるものもあります。更にEnlightenment DR17にはモバイル環境に特化したIllumeというものがあり、実際にOpenMokoなどで使われだしています。ですので、あながち無理な話しでもないのですけどね。更にEFLというライブラリーを使用したアプリケーションにも、目をみはるものがありますし。特にNokiaのN8xxシリーズ向けに作られた、メディアプレイヤー「Canola2」は特筆物だと思います。
ただXFCE4にも言える事なのですが、やはり、Enlightenment DR17もPandoraのような液晶サイズが限られたデバイスで使用するには多少無理があります。まぁ前述のIllumeを使用したものならば、そう違和感はないだろうと思いますが、何分、実績の面でMatchboxと比べてはるかに劣ってしまうのも事実ですし。まして、Pandoraみたいに製品自体が未知数のデバイスの場合、初っ端から不安定だという評判がたってしまうと、死活問題になりかねませんからね。やはり、デフォルトの環境は、地味でも安定性重視な方が安全です。
それに何度も書きますが、Pandoraはファームウェアの書き換えについて、何の制限も掛けていません。ですから、デフォルトの環境が気に入らないと思えば、自分で用意した環境をNANDに書き込んでしまっても問題がないのです。もちろん転んでも泣かないだけの覚悟は必要ですけど。
簡潔に書くつもりが、何かグダグダと長文になってしまいました。何が言いたいかというと、このビデオの環境はデフォルトでは提供されないですという事です。多分ですけどね。ちなみにEnlightenment DR17はド派手で高機能ですが、単なるウィンドウマネージャーですので、このビデオでデモされているアプリケーションについては、製品版のPandoraでも使用可能だと思います。デフォルトで全部インストールされているかはまた別問題ですが。
#YouTube
Pandora MK2 Devboard - First Angström pictures - YouTube
http://youtu.be/oYf-I1UuWhk
#外部リンク
Enlightenment - Beauty at your fingertips
http://www.enlightenment.org/p.php?p=index&l=en
Canola 2 Beta
http://openbossa.indt.org/canola/index.html
結論から言ってしまうと今回のビデオのWMであるEnlightenment DR17は、製品版のPandoraでは使用されないです(多分)。簡単に言ってしまえば、客寄せパンダみたいなものです。案の定、本家エンガジェット辺りだとかなり好評みたいですし。でも実際は使わないみたいな。おそらくですが、このEnlightenment DR17は、Beagle Board上で使用されているKoen氏のAngstromイメージを多少手直ししたものだと思います。実際にPandoraで使われるデフォルトのWMは、従来通りMatchboxベースのものになると思われます。
まぁさすがに、数あるウィンドウマネージャーの中でも、派手さでは定評のあるEnlightenment DR17ですから、見た目の印象はかなりいいですね。実際、この環境のPandoraでもいいかなぁと思わせるものもあります。更にEnlightenment DR17にはモバイル環境に特化したIllumeというものがあり、実際にOpenMokoなどで使われだしています。ですので、あながち無理な話しでもないのですけどね。更にEFLというライブラリーを使用したアプリケーションにも、目をみはるものがありますし。特にNokiaのN8xxシリーズ向けに作られた、メディアプレイヤー「Canola2」は特筆物だと思います。
ただXFCE4にも言える事なのですが、やはり、Enlightenment DR17もPandoraのような液晶サイズが限られたデバイスで使用するには多少無理があります。まぁ前述のIllumeを使用したものならば、そう違和感はないだろうと思いますが、何分、実績の面でMatchboxと比べてはるかに劣ってしまうのも事実ですし。まして、Pandoraみたいに製品自体が未知数のデバイスの場合、初っ端から不安定だという評判がたってしまうと、死活問題になりかねませんからね。やはり、デフォルトの環境は、地味でも安定性重視な方が安全です。
それに何度も書きますが、Pandoraはファームウェアの書き換えについて、何の制限も掛けていません。ですから、デフォルトの環境が気に入らないと思えば、自分で用意した環境をNANDに書き込んでしまっても問題がないのです。もちろん転んでも泣かないだけの覚悟は必要ですけど。
簡潔に書くつもりが、何かグダグダと長文になってしまいました。何が言いたいかというと、このビデオの環境はデフォルトでは提供されないですという事です。多分ですけどね。ちなみにEnlightenment DR17はド派手で高機能ですが、単なるウィンドウマネージャーですので、このビデオでデモされているアプリケーションについては、製品版のPandoraでも使用可能だと思います。デフォルトで全部インストールされているかはまた別問題ですが。
#YouTube
Pandora MK2 Devboard - First Angström pictures - YouTube
http://youtu.be/oYf-I1UuWhk
#外部リンク
Enlightenment - Beauty at your fingertips
http://www.enlightenment.org/p.php?p=index&l=en
Canola 2 Beta
http://openbossa.indt.org/canola/index.html
登録:
投稿 (Atom)