今日は(も)暇だったのでだいぶ前に撮り溜めていたビデオを消化していました。その中に「2012」というハリウッド映画がありました。内容はよくあるパニック映画で特筆すべきところもない凡庸なものだった(むしろ最後の方のシナリオが納得いかないくらい)のですが、この映画、実はちょっと気になっていたのですよ。
何故かというと、この映画にVFX部分の剛体シミュレーションでオープンソース物理エンジンの「Bullet Physics」が使われているという話を聞いたことがあったからです。以前ブログでBulletの事を取り上げた事があるので、覚えている方もいるかもしれません。お暇なら、以前書いた記事を参照してみてください。
この前の記事では、このBulletがMMD(MikuMikuDance)に搭載されているというのを紹介しました。他にも「GTA4」といった海外の大作ゲームにも使われているそうです。また、今回の「2012」以外にも同じくハリウッド映画である「特攻野郎Aチーム THE MOVIE」、ドリームワークス製作の3DCGアニメーション映画「ヒックとドラゴン」「メガマインド」「シュレック フォーエバー」にも使われているそうです。
映画以外にも数々のゲーム、例えば「トイストーリー3」なんかにも使われているそうです。凄いですね。こういった商業作品、しかもビッグタイトルにオープンソースな物理演算エンジンが使われてるなんて……。そして、その同じ技術がMMDとして主にニコ動で日本のオタク達に愛されてるなんて……。胸熱……。
方や、映画で地球を滅亡させてみたり、特攻野郎してみたり、声がハマタだったり、洋ゲーで銃で乱射して人殺したりしてるのに、日本でミクさんのツインテール揺らしたり、スカートをヒラヒラさせてオタクを喜ばせてもいる。これを胸熱と呼ばずして何と言うか。日本が平和で本当に良かった。
#ニコニコ動画
全ての始まり
test ‐ ニコニコ動画(原宿)
http://www.nicovideo.jp/watch/sm7255411
素晴らしく進化したミクさん(Lat式ミク)。ただしあざとい。
【MMD】Nyanyanyanyanyanyanya!【振り付けしてみた】 ‐ ニコニコ動画(原宿)
http://www.nicovideo.jp/watch/sm13350648
こちらも素晴らしく進化したミクさん(ISAO式ミク)。ただし防御力は弱い。
【MMD】 MMEでみくみくにしてあげる♪ 【してやんよ】 ‐ ニコニコ動画(原宿)
http://www.nicovideo.jp/watch/sm12375459
今話題のKinect(キネクト)で訳がわからないレベルに進化したミクさん?
Kinect + HMD + WiiリモコンでバーチャルリアリティFPS ‐ ニコニコ動画(原宿)
http://www.nicovideo.jp/watch/sm13371937
同じくキネクトで訳がわからないレベルに進化したミクさん(性的な意味で)
うさミクたん、あけましてちゅっちゅ ‐ ニコニコ動画(原宿)
http://www.nicovideo.jp/watch/sm13221497
#おまけ
キネクトで残念な雪歩さん。中の人的な意味で……。
【キネクト】雪歩で「Night Of Fire」を踊ってみた【MMD】 ‐ ニコニコ動画(原宿)
http://www.nicovideo.jp/watch/sm13074128
もはや何が何だかわからないレベル。視聴注意!腹筋的な意味で……。
【MMD】Kinectでイクさんをお姫様だっこ ‐ ニコニコ動画(原宿)
http://www.nicovideo.jp/watch/sm13165549
#外部リンク
Game Physics Simulation » 2012 uses Bullet
http://bulletphysics.org/wordpress/?p=132
Game Physics Simulation » Bullet in SIGGRAPH collision detection course, Toy Story 3 game, Sherlock Holmes and A-Team movie
http://bulletphysics.org/wordpress/?p=187
Game Physics Simulation » PDI Dreamworks Megamind, Shrek 4 and ‘How to train your dragon’ are using Bullet
http://bulletphysics.org/wordpress/?p=241
#内部リンク
BLOG.MINAWA.NET: MMDに物理エンジン?
http://blog.minawa.net/2009/06/mmd_8069.html
BLOG.MINAWA.NET: AMD が OpenCL 版 Bullet の移植を支援
http://blog.minawa.net/2009/09/amd-opencl-bullet_4120.html
BLOG.MINAWA.NET: ハウルの動く城
http://blog.minawa.net/2006/07/blog-post_2347.html
2011/01/24
2011/01/20
Chrome OS のコアフォント
我らがGoogle様が開発しているOSと言えば、大半の人が「Android」と答えるでしょうが、個人的にはもう1つのOS「Chrome OS」も大変気になっています。確かにAndroidと比べると、派手さも無いですし、元々がネットブック用のシンプルなOSな上に、開発そのものも遅れ気味なんで仕方ないのでしょうが……。
普段Linuxをデスクトップとして使っている身としては、このChrome OSのお陰で「グーグル日本語入力」のオープンソース版である「Mozc」がLinuxでも使えるようになっただけでも、有り難いと思っている訳ですけど。またAndroidと比べると、素のLinuxデスクトップに近い構成なのも良いですね。Mozcばかりでなく、Chrome(Chromium)という素晴らしいウェブブラウザーもLinuxで使えるようになった訳ですし。このまま上手く開発が進めば、他の部分、例えばグラフィックやサウンドといったデスクトップの足回り部分も改善されていくのではないかと密かに期待しているのですが、どうなるでしょうかね。
まぁいいや。ふとChrome OSの記事を読んできて気になったのが、タイトルにもある「フォント」なんです。フォントと言っても、日頃WindowsやMacを使っているユーザーからしたら、あって当たり前。ほとんど気にした事もない人が大半だろうとは思いますが、基本的に全て自前で用意しなくちゃいけないLinuxの場合は結構深刻な問題なんですよね。いやフォントホント……。
最近はIPAフォントや、Androidで使われているDroidフォント、更にモトヤフォントといった商業レベルのフォントがオープンソースとして活用出来るようになった訳ですが、それまでは結構大変でした……。いやフォントホント……。
そんな訳で、今回のChrome OSも何かしらお宝にありつけると卑しい私めは考えておるのですが、どうやら今回もお宝があるみたいです。それがこの「Chrome Core Fonts」と言われるフォント。何と「Arimo」「Tinos」「Cousine」と三つも用意されているようです。素晴らしい。流石グーグル様。太っ腹ですね。
ただ、AndroidのDroidフォントやモトヤフォントのように、日本語フォントが新たに用意されているかは私にはわかりませんでした。開発者の方や、例のデモ機を持っている方なら簡単にわかるのでしょうけど……。ただのオッサンですからね。仕方ないね……。誰か情報ください。
#Picasa
#外部リンク
François Beaufort さんのバズ
http://www.google.com/buzz/beaufort.francois/RWkh9Dhabia/Woohoo-You-know-I-do-love-fonts-Of-course-I-do
Issue 5287 - chromium-os - Use Arimo, Tinos and Cousine by default - Chromium OS - the open source project behind Google Chrome OS - Google Project Hosting
http://code.google.com/p/chromium-os/issues/detail?id=5287
Google Web Fonts Arimo
http://code.google.com/webfonts/specimen/Arimo
Google Web Fonts Tinos
http://code.google.com/webfonts/specimen/Tinos
Google Web Fonts Cousine
http://code.google.com/webfonts/specimen/Cousine
普段Linuxをデスクトップとして使っている身としては、このChrome OSのお陰で「グーグル日本語入力」のオープンソース版である「Mozc」がLinuxでも使えるようになっただけでも、有り難いと思っている訳ですけど。またAndroidと比べると、素のLinuxデスクトップに近い構成なのも良いですね。Mozcばかりでなく、Chrome(Chromium)という素晴らしいウェブブラウザーもLinuxで使えるようになった訳ですし。このまま上手く開発が進めば、他の部分、例えばグラフィックやサウンドといったデスクトップの足回り部分も改善されていくのではないかと密かに期待しているのですが、どうなるでしょうかね。
まぁいいや。ふとChrome OSの記事を読んできて気になったのが、タイトルにもある「フォント」なんです。フォントと言っても、日頃WindowsやMacを使っているユーザーからしたら、あって当たり前。ほとんど気にした事もない人が大半だろうとは思いますが、基本的に全て自前で用意しなくちゃいけないLinuxの場合は結構深刻な問題なんですよね。いや
最近はIPAフォントや、Androidで使われているDroidフォント、更にモトヤフォントといった商業レベルのフォントがオープンソースとして活用出来るようになった訳ですが、それまでは結構大変でした……。いや
そんな訳で、今回のChrome OSも何かしらお宝にありつけると卑しい私めは考えておるのですが、どうやら今回もお宝があるみたいです。それがこの「Chrome Core Fonts」と言われるフォント。何と「Arimo」「Tinos」「Cousine」と三つも用意されているようです。素晴らしい。流石グーグル様。太っ腹ですね。
ただ、AndroidのDroidフォントやモトヤフォントのように、日本語フォントが新たに用意されているかは私にはわかりませんでした。開発者の方や、例のデモ機を持っている方なら簡単にわかるのでしょうけど……。ただのオッサンですからね。仕方ないね……。誰か情報ください。
#Picasa
#外部リンク
François Beaufort さんのバズ
http://www.google.com/buzz/beaufort.francois/RWkh9Dhabia/Woohoo-You-know-I-do-love-fonts-Of-course-I-do
Issue 5287 - chromium-os - Use Arimo, Tinos and Cousine by default - Chromium OS - the open source project behind Google Chrome OS - Google Project Hosting
http://code.google.com/p/chromium-os/issues/detail?id=5287
Google Web Fonts Arimo
http://code.google.com/webfonts/specimen/Arimo
Google Web Fonts Tinos
http://code.google.com/webfonts/specimen/Tinos
Google Web Fonts Cousine
http://code.google.com/webfonts/specimen/Cousine
CELT + SILK = Opus
昨日の続きです。前回は何かと話題の「WebM」について駄文を書きました。最後に個人的に今一番気になっているコーデックはWebM(VP8)ではないと勿体ぶった言い方をしたのですが、今回はズバリその気になるコーデックについてです。まぁタイトルを見てもらえば、そのものズバリの事が書いてある訳ですが。
「CELT + SILK = Opus」。これですね。まず「CELT」ですが、これはVorbisで有名な「Xiph.Org Foundation」が現在開発中の音声コーデックで、低レイテンシでありながら高音質になるように設計されている野心的なコーデックのようです。素人が誤解を恐れずに書くと、リアルタイムでの双方向通話も出来て、なおかつ高音質な音声も犠牲にしないという欲張りなコーデックですね。まだ未完成ながら、既に「mumble 」といったソフトウェアで使用されるレベルには達しているようです。
もう一つの「SILK」というのは、Skypeが開発した自社製品用の音声コーデックで、こちらも低レイテンシかつ高音質な優れたコーデックなようです。ぶっちゃけ、Skypeで使われてる音声コーデックって事ですね。まぁ私は日頃Skypeを使用していませんので、どのくらい高音質なのかはわかりませんが。
で、「CELT + SILK = Opus」というタイトルでも判るように、どうやらこの2つのコーデックをベースにした新しい音声コーデックがもうすぐリリースされるようなのです。その名も「Opus」。現在IETFで標準化の作業が行われていて、近いうちに承認される見込みなそうなのです。
気になるのは、この「Opus」のライセンスなんです。Xiphが開発しているCELTは間違いなくオープンソースなのですが、Skypeが開発しているSILKは、かなりフリーに近い条件で開発者等に開放されているのですが、完全にオープンソースな訳ではないのですね。気になったので、個人的にチラッと探ってみたところ、どうやらこの「Opus」もオープンソースなライセンスでリリースされるらしいのです! 素晴らしい。これは本当に素晴らしいことだと思います。
ちなみに、SILKな部分が所謂「スピーチ」部分として低ビットレートをカバーし、CELTが音楽の配信にも使える高ビットレートをカバーするように設計されているそうです。ぶっちゃけ、Skypeのような通話用途から、YouTubeやニコニコ動画、その他のインターネットラジオ放送まで幅ひろくカバー出来る万能コーデックって事ですね。他にもゲーム等でも使えるでしょうし。素晴らしい。
とはいえ、実際にオープンソースとして公開されるかはまだ若干の不安がありそうです。というのも、やはりパテントの問題なんですね。特にSkypeのような新興企業はSILKで使用している技術の全てを保有している訳ではないでしょうし。古くからある大企業を敵に回すとそう上手く立ち回れるか微妙な気がします。ただ、VoIP関係では、つい最近GoogleがGlobal IP Solutions(GIPS)という会社を大人買いしてますので協力してもらえれば何とかなるかなとか思ったり。
この事はまたいずれ書きなおすかもしれません。今日はもう遅いのでここまで。
#外部リンク
Opus Audio Codec
http://opus-codec.org/
The CELT ultra-low delay audio codec
http://www.celt-codec.org/
SILK
http://developer.skype.com/silk
「CELT + SILK = Opus」。これですね。まず「CELT」ですが、これはVorbisで有名な「Xiph.Org Foundation」が現在開発中の音声コーデックで、低レイテンシでありながら高音質になるように設計されている野心的なコーデックのようです。素人が誤解を恐れずに書くと、リアルタイムでの双方向通話も出来て、なおかつ高音質な音声も犠牲にしないという欲張りなコーデックですね。まだ未完成ながら、既に「mumble 」といったソフトウェアで使用されるレベルには達しているようです。
もう一つの「SILK」というのは、Skypeが開発した自社製品用の音声コーデックで、こちらも低レイテンシかつ高音質な優れたコーデックなようです。ぶっちゃけ、Skypeで使われてる音声コーデックって事ですね。まぁ私は日頃Skypeを使用していませんので、どのくらい高音質なのかはわかりませんが。
で、「CELT + SILK = Opus」というタイトルでも判るように、どうやらこの2つのコーデックをベースにした新しい音声コーデックがもうすぐリリースされるようなのです。その名も「Opus」。現在IETFで標準化の作業が行われていて、近いうちに承認される見込みなそうなのです。
気になるのは、この「Opus」のライセンスなんです。Xiphが開発しているCELTは間違いなくオープンソースなのですが、Skypeが開発しているSILKは、かなりフリーに近い条件で開発者等に開放されているのですが、完全にオープンソースな訳ではないのですね。気になったので、個人的にチラッと探ってみたところ、どうやらこの「Opus」もオープンソースなライセンスでリリースされるらしいのです! 素晴らしい。これは本当に素晴らしいことだと思います。
ちなみに、SILKな部分が所謂「スピーチ」部分として低ビットレートをカバーし、CELTが音楽の配信にも使える高ビットレートをカバーするように設計されているそうです。ぶっちゃけ、Skypeのような通話用途から、YouTubeやニコニコ動画、その他のインターネットラジオ放送まで幅ひろくカバー出来る万能コーデックって事ですね。他にもゲーム等でも使えるでしょうし。素晴らしい。
とはいえ、実際にオープンソースとして公開されるかはまだ若干の不安がありそうです。というのも、やはりパテントの問題なんですね。特にSkypeのような新興企業はSILKで使用している技術の全てを保有している訳ではないでしょうし。古くからある大企業を敵に回すとそう上手く立ち回れるか微妙な気がします。ただ、VoIP関係では、つい最近GoogleがGlobal IP Solutions(GIPS)という会社を大人買いしてますので協力してもらえれば何とかなるかなとか思ったり。
この事はまたいずれ書きなおすかもしれません。今日はもう遅いのでここまで。
#外部リンク
Opus Audio Codec
http://opus-codec.org/
The CELT ultra-low delay audio codec
http://www.celt-codec.org/
SILK
http://developer.skype.com/silk
2011/01/19
久々に駄文
1月も半ばを過ぎたところですが、ぼちぼち駄文書きを再開していこうかと。まぁ素人が適当な知識で書いてるだけの文章なんで、どうでもいいって言えばどうでもいい事なんですけどね。一応何年も続けてる趣味みたいなものですし。これからも細々と続けていくつもりですので、お暇な方はお付き合い願います(笑)。
さて最近気になった話題といえば、我らがGoogle様関係でしょうかね。ぶっちゃけWebMですか。えぇお金持ちなGoogleがH.264のライセンス料払えない貧乏人達の為に大金(100億円)で買ってきてくれたビデオコーデックですね。この辺りは以前に駄文を書いたので、良かったら後述のリンク先を読んでみて下さい。お陰様で結構好評みたいですし。何度も言いますが何の根拠も無い素人の考察ですけどね。
で、今回話題になっているのは、同じくGoogleが開発しているウェブブラウザー「Chrome」でWebMの競合コーデックである「H.264」のサポートを取りやめるっていう事のようです。おそらくWebMをデフォルトのビデオコーデックにする為の措置ですね。一度サポートしていた機能を削除するっていうのは結構劇薬なんで批判が出るのはまぁ当然かなぁとも思います。個人的にはまぁよくやったなとは思いますけども。でも結局はH.264を素で活用しているウェブサイトっていのは殆ど無い? ので実害も殆ど無いのではと思うのですが、そうでもないのでしょうかね。ぶっちゃけ「Flash」経由のビデオ再生が殆どだと思うのですけど……。
この問題を危険視する人の中には、HTML5によるオープンスタンダードを目指すべきなのに、プロプライエタリの代表格であるAdobe Flashを結果的に支援しているっていうのがあるようです。確かにその通りではあるんですが、正直言いまして、現時点でのFlash普及率を考えると、今更どうこう言う事も無いのではと思ってたりして。正確な情報かはわかりませんが、現時点のFlashの普及率は「98%」に達しているらしいです。ましてChromeの普及率を考えれば、どの程度影響するのか微妙な感じがします。
ただ、いずれはFlashも非推奨になってくるのは、ほぼ間違いないとは思いますけどね。今はその為の準備が出来ていないしAppleとAdobeとの関係も考えれば何も無理してFlashを排除する必要も無いとGoogleは判断したのだと思います。その為の準備というのは「WebGL」や「Native Client」になると思うのですが、正直Flashの代替品とするには、まだまだ不安定でしょうし……。「大きすぎて潰せない」のが今の状況かと……。それに一応Flashの仕様自体は「オープン」ですし。ただAdobe以外の、特にOSSでのFlash実装が上手くいかないだけで……。変わってH.264は、今のままではライセンス料を払わないといけない訳ですし。
結局困るとしたら、PC環境以外の例えばモバイル環境とかでしょうかね。一応AndroidはAdobe Flashが対応してますけど、AppleのiPhone/iPadなんかは素のH.264の再生しかサポートしてませんし、おまけにWebMもサポートしてませんし。ま、今回の措置はあくまでPC向けのChromeウェブブラウザーだけなんで、YouTube等がH.264のサポートを取りやめた訳ではないですけども。
この前のWebMの記事でも書いたのですが、現行のVP8の世代ではH.264の完全な代替というのは多分無理だとは思いますけどね。何でかというと、既にH.264の普及率、特に家電業界はかなりのものですし。例えば、ビデオカメラなんかはH.264で直接録画出来るタイプも多いですし。そうなるとYouTubeにアップロードしようとした際に、H.264ならそのままなのに、WebMだと再エンコードが必要になってしまって、画質が大きく劣化してしまう訳ですし。元ソースがMPEG2なんかだとそこまで差は無いでしょうが……。
Googleもその辺は考慮しているようで、WebMのエンコード、デコード用ハードウェアIPを現在開発中で、メーカーに無料?で公開するようですし。まぁまだまだ普及するには時間がかかるでしょうけど、上手く行けば、PC以外の、例えばビデオカメラ何かも発売されるかもしれませんね。
長くなったので適当に切り上げますが、結局、Googleとしても早期決着はあまり考えていないと思います。肝心のHTML5だって、実際に使用されるのは数年先の話ですし。それまでに徐々にFlashに対抗出来る技術(WebGLやNative Client)の完成度を上げていくしかないでしょうね。少なくともこれ以上Flashが普及することは無いでしょうし。既にほぼ100%な訳ですからね。焦らずとも今の状況が悪化することは無いという事ですし(笑)。
それよりもH.264(MPEG)に対抗出来る(と思わせる)技術をGoogleが開発していると、世間にアピール出来れば、次のコーデック争いでVPx系が優位に立てる可能性が高まるでしょうし。ぶっちゃけ次世代のコーデックはそれほど圧縮率等は問題視されないでしょうし。素人考えですが、その頃にはコーデックによる帯域圧縮よりも無線技術や光ケーブルの普及によるスピードアップの方が効果的でしょうし。
今だって、MP3だろうがAACだろうがVorbisだろうが、圧縮率でどうこういうレベルじゃ無いでしょ? まぁYouTubeくらい大きなサイトだと、10%くらいの差で物凄いコストにはなるでしょうが、その大元のGoogle自体が圧縮率で劣るWebMで行くことを決めてる訳ですからね。長々書きましたが個人的に一番気になってるのはビデオコーデックじゃなくて、他のコーデックだったり……。時間あれば、このまま続き書きます。無かったらまた今度。
#外部リンク
Availability of WebM (VP8) Video Hardware IP Designs - The WebM Open Media Project Blog
http://blog.webmproject.org/2011/01/availability-of-webm-vp8-video-hardware.html
Chromium Blog: More about the Chrome HTML Video Codec Change
http://blog.chromium.org/2011/01/more-about-chrome-html-video-codec.html
#内部リンク
BLOG.MINAWA.NET: Xiph + Matroska + Google = WebM
http://blog.minawa.net/2010/05/xiph-matroska-google-webm_9685.html
BLOG.MINAWA.NET: Theoraってどうなるの?
http://blog.minawa.net/2010/05/theora_2690.html
さて最近気になった話題といえば、我らがGoogle様関係でしょうかね。ぶっちゃけWebMですか。えぇお金持ちなGoogleがH.264のライセンス料払えない貧乏人達の為に大金(100億円)で買ってきてくれたビデオコーデックですね。この辺りは以前に駄文を書いたので、良かったら後述のリンク先を読んでみて下さい。お陰様で結構好評みたいですし。何度も言いますが何の根拠も無い素人の考察ですけどね。
で、今回話題になっているのは、同じくGoogleが開発しているウェブブラウザー「Chrome」でWebMの競合コーデックである「H.264」のサポートを取りやめるっていう事のようです。おそらくWebMをデフォルトのビデオコーデックにする為の措置ですね。一度サポートしていた機能を削除するっていうのは結構劇薬なんで批判が出るのはまぁ当然かなぁとも思います。個人的にはまぁよくやったなとは思いますけども。でも結局はH.264を素で活用しているウェブサイトっていのは殆ど無い? ので実害も殆ど無いのではと思うのですが、そうでもないのでしょうかね。ぶっちゃけ「Flash」経由のビデオ再生が殆どだと思うのですけど……。
この問題を危険視する人の中には、HTML5によるオープンスタンダードを目指すべきなのに、プロプライエタリの代表格であるAdobe Flashを結果的に支援しているっていうのがあるようです。確かにその通りではあるんですが、正直言いまして、現時点でのFlash普及率を考えると、今更どうこう言う事も無いのではと思ってたりして。正確な情報かはわかりませんが、現時点のFlashの普及率は「98%」に達しているらしいです。ましてChromeの普及率を考えれば、どの程度影響するのか微妙な感じがします。
ただ、いずれはFlashも非推奨になってくるのは、ほぼ間違いないとは思いますけどね。今はその為の準備が出来ていないしAppleとAdobeとの関係も考えれば何も無理してFlashを排除する必要も無いとGoogleは判断したのだと思います。その為の準備というのは「WebGL」や「Native Client」になると思うのですが、正直Flashの代替品とするには、まだまだ不安定でしょうし……。「大きすぎて潰せない」のが今の状況かと……。それに一応Flashの仕様自体は「オープン」ですし。ただAdobe以外の、特にOSSでのFlash実装が上手くいかないだけで……。変わってH.264は、今のままではライセンス料を払わないといけない訳ですし。
結局困るとしたら、PC環境以外の例えばモバイル環境とかでしょうかね。一応AndroidはAdobe Flashが対応してますけど、AppleのiPhone/iPadなんかは素のH.264の再生しかサポートしてませんし、おまけにWebMもサポートしてませんし。ま、今回の措置はあくまでPC向けのChromeウェブブラウザーだけなんで、YouTube等がH.264のサポートを取りやめた訳ではないですけども。
この前のWebMの記事でも書いたのですが、現行のVP8の世代ではH.264の完全な代替というのは多分無理だとは思いますけどね。何でかというと、既にH.264の普及率、特に家電業界はかなりのものですし。例えば、ビデオカメラなんかはH.264で直接録画出来るタイプも多いですし。そうなるとYouTubeにアップロードしようとした際に、H.264ならそのままなのに、WebMだと再エンコードが必要になってしまって、画質が大きく劣化してしまう訳ですし。元ソースがMPEG2なんかだとそこまで差は無いでしょうが……。
Googleもその辺は考慮しているようで、WebMのエンコード、デコード用ハードウェアIPを現在開発中で、メーカーに無料?で公開するようですし。まぁまだまだ普及するには時間がかかるでしょうけど、上手く行けば、PC以外の、例えばビデオカメラ何かも発売されるかもしれませんね。
長くなったので適当に切り上げますが、結局、Googleとしても早期決着はあまり考えていないと思います。肝心のHTML5だって、実際に使用されるのは数年先の話ですし。それまでに徐々にFlashに対抗出来る技術(WebGLやNative Client)の完成度を上げていくしかないでしょうね。少なくともこれ以上Flashが普及することは無いでしょうし。既にほぼ100%な訳ですからね。焦らずとも今の状況が悪化することは無いという事ですし(笑)。
それよりもH.264(MPEG)に対抗出来る(と思わせる)技術をGoogleが開発していると、世間にアピール出来れば、次のコーデック争いでVPx系が優位に立てる可能性が高まるでしょうし。ぶっちゃけ次世代のコーデックはそれほど圧縮率等は問題視されないでしょうし。素人考えですが、その頃にはコーデックによる帯域圧縮よりも無線技術や光ケーブルの普及によるスピードアップの方が効果的でしょうし。
今だって、MP3だろうがAACだろうがVorbisだろうが、圧縮率でどうこういうレベルじゃ無いでしょ? まぁYouTubeくらい大きなサイトだと、10%くらいの差で物凄いコストにはなるでしょうが、その大元のGoogle自体が圧縮率で劣るWebMで行くことを決めてる訳ですからね。長々書きましたが個人的に一番気になってるのはビデオコーデックじゃなくて、他のコーデックだったり……。時間あれば、このまま続き書きます。無かったらまた今度。
#外部リンク
Availability of WebM (VP8) Video Hardware IP Designs - The WebM Open Media Project Blog
http://blog.webmproject.org/2011/01/availability-of-webm-vp8-video-hardware.html
Chromium Blog: More about the Chrome HTML Video Codec Change
http://blog.chromium.org/2011/01/more-about-chrome-html-video-codec.html
#内部リンク
BLOG.MINAWA.NET: Xiph + Matroska + Google = WebM
http://blog.minawa.net/2010/05/xiph-matroska-google-webm_9685.html
BLOG.MINAWA.NET: Theoraってどうなるの?
http://blog.minawa.net/2010/05/theora_2690.html
2011/01/08
気が付いたら2011年
皆様、あけましておめでとうございます。なんて、いつの間にか正月もとっくに終わってました。最近、歳のせいか正月って感じが全然しなくなりました。特に今年というか去年の年末は本当に淡々と過ぎていた感じですね。年越しそばも簡略化されて緑のたぬきでしたし(笑)。
新年を迎えたからといって特に代わり映えの無い生活を送っている訳ですが最近はテレビばかり見て過ごしてます。去年買った地デジテレビのお陰かな。ま、何見てるかと言われたら大半がアニメなんですけどね……。9割方スカパーです。
関係ないですがこの3連休中、スカパーの大開放デーやってます。フジテレビ系のチャンネルでターンエーガンダム一挙放送とかやってるのでCSチューナー対応テレビ持ってる人は試しに見てみては? 流石に24時間ターンエーガンダムっていうのは厳しいですけどね(笑)。フォックスだったかは一週間連続「24」だとかやってますけど(苦笑)。誰が見るっちゅうねん。というか見れないでしょ……。
#外部リンク
衛星放送のスカパー!e2
http://www.e2sptv.jp/
新年を迎えたからといって特に代わり映えの無い生活を送っている訳ですが最近はテレビばかり見て過ごしてます。去年買った地デジテレビのお陰かな。ま、何見てるかと言われたら大半がアニメなんですけどね……。9割方スカパーです。
関係ないですがこの3連休中、スカパーの大開放デーやってます。フジテレビ系のチャンネルでターンエーガンダム一挙放送とかやってるのでCSチューナー対応テレビ持ってる人は試しに見てみては? 流石に24時間ターンエーガンダムっていうのは厳しいですけどね(笑)。フォックスだったかは一週間連続「24」だとかやってますけど(苦笑)。誰が見るっちゅうねん。というか見れないでしょ……。
#外部リンク
衛星放送のスカパー!e2
http://www.e2sptv.jp/
2010/12/25
「マイケル・ジャクソン THIS IS IT」見た
今日は久々に地上波のテレビ放送をリアルタイムで見ました。マイケル・ジャクソンの「THIS IS IT」。最初は全然興味無かった作品なのですが劇場公開されて暫くたったくらいにネットの巡回先でちらほらと評判を聞き、かなり興味深い内容だなっと思っていたので、テレビでの放送を楽しみにしていたのでした。
何故か「4時間」も放送時間があり、もしかして、昔のライブ映像やドキュメンタリーでも放映してくれるのかと期待して見ていたのですが、正直、どうでもいい内容のバラエティだったのでがっかりでした……。ただし、8時半から放映された「THIS IS IT」本編は「素晴らしい」の一言に尽きる内容でした。
まず驚くのがマイケルを中心としたダンサーのプロフェッショナルな仕事内容。ダンサーといった表舞台のスタッフのみならず、照明といった裏方に至るまで、一流の心構えを持ったプロ達であるというのが、素人な私にも伝わってくる内容でした。
エンターテイメントとしても、とても楽しめる内容なのですが、ビジネスのお手本としても、とても参考になる内容なのではと一人で感心してしまう出来でした。お客さんは「マイケル・ジャクソン」という個人を目当てに会場へ足を運ぶ訳ですが、その個人が最高なパフォーマンスを発揮する為には、数多くのスタッフがマイケルの為に、最高の舞台を用意してる訳ですよね。
そして、マイケル自身も100%の自分を出し切る為には、数多くのスタッフに支えられている事を自覚している。だからこそ、真剣にリハーサルを重ねて、言いたいことは双方はっきりと言い合うという。罵り合う訳ではなく、あくまで建設的な意見として……。素晴らしい。まさにプロフェッショナル同士の「戦い」だ。
正直言って、映画館の大スクリーンと素晴らしい音響施設で味わいたい内容の映画だなと見終わって思っています。機会があったら、ブルーレイでもう一度見てみたいと思いました。見たことがない人がいたら、是非ご覧になってはいかがでしょうか? マイケルに興味が無い人でも、新たな発見が見つかるかもしれませんよ? お勧めです。ポウッ!
#Amazon
何故か「4時間」も放送時間があり、もしかして、昔のライブ映像やドキュメンタリーでも放映してくれるのかと期待して見ていたのですが、正直、どうでもいい内容のバラエティだったのでがっかりでした……。ただし、8時半から放映された「THIS IS IT」本編は「素晴らしい」の一言に尽きる内容でした。
まず驚くのがマイケルを中心としたダンサーのプロフェッショナルな仕事内容。ダンサーといった表舞台のスタッフのみならず、照明といった裏方に至るまで、一流の心構えを持ったプロ達であるというのが、素人な私にも伝わってくる内容でした。
エンターテイメントとしても、とても楽しめる内容なのですが、ビジネスのお手本としても、とても参考になる内容なのではと一人で感心してしまう出来でした。お客さんは「マイケル・ジャクソン」という個人を目当てに会場へ足を運ぶ訳ですが、その個人が最高なパフォーマンスを発揮する為には、数多くのスタッフがマイケルの為に、最高の舞台を用意してる訳ですよね。
そして、マイケル自身も100%の自分を出し切る為には、数多くのスタッフに支えられている事を自覚している。だからこそ、真剣にリハーサルを重ねて、言いたいことは双方はっきりと言い合うという。罵り合う訳ではなく、あくまで建設的な意見として……。素晴らしい。まさにプロフェッショナル同士の「戦い」だ。
正直言って、映画館の大スクリーンと素晴らしい音響施設で味わいたい内容の映画だなと見終わって思っています。機会があったら、ブルーレイでもう一度見てみたいと思いました。見たことがない人がいたら、是非ご覧になってはいかがでしょうか? マイケルに興味が無い人でも、新たな発見が見つかるかもしれませんよ? お勧めです。ポウッ!
#Amazon
2010/12/16
Humble Indie Bundle 2
「Humble Indie Bundle」セカンドシーズン到来。今回も購入してみようかな。円高だし。
#YouTube
Humble Indie Bundle 2 - YouTube
http://youtu.be/orzQ2J-oDpc
#外部リンク
The Humble Indie Bundle #4 (pay what you want and help charity)
http://www.humblebundle.com/
#YouTube
Humble Indie Bundle 2 - YouTube
http://youtu.be/orzQ2J-oDpc
#外部リンク
The Humble Indie Bundle #4 (pay what you want and help charity)
http://www.humblebundle.com/
2010/12/11
疲れた
ようやく怪我も治ってきました。既に一回職場に復帰しましたが、正直まだベストな状態には程遠いです。まぁ何とか無事に家に帰れたので良しとしますが……。本当についてない。皆さんも健康には気をつけましょう……。
2010/12/04
NECの安鯖
久々にNECの低価格サーバー「Express5800/S70」新型として「タイプRB」が発売されたようですね。私のメインPCも一つ前の「タイプFL」ですが、とても満足しております。何といっても安いし(笑)。デスクトップとしても充分なスペックですし、Ubuntuで遊ぶには、とてもいい入門機だと思います。インテル製で癖も少ないですし。
#外部リンク
特長:S70 タイプRB | NEC
http://www.nec.co.jp/products/pcserver/s/s70/index.shtml
NEC Express5800/S70 タイプRB - wiki@nothing
http://wiki.nothing.sh/2511.html
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特長:S70 タイプRB | NEC
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2010/12/01
12月突入。だけど……
思わせぶりなタイトルで申し訳ないですが昨日から臨時の休業状態に入ってしまいました。ええ、単に怪我の為に自宅療養中なだけなんですけど……。自業自得とは云え、ホントに参りますよ。慣れない職場と日頃の運動不足のせいなんですけどね。幸い命に別状はないのでまぁいいですけど。
取りあえず、今週いっぱいは家で大人しくしているしかないようです……。その分、お金も稼げないので良い事一切ないですけどね。労災でも貰えればいいんですけど。痛いし金無いし、良い事無しですわ……。
取りあえず、今週いっぱいは家で大人しくしているしかないようです……。その分、お金も稼げないので良い事一切ないですけどね。労災でも貰えればいいんですけど。痛いし金無いし、良い事無しですわ……。
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