昨日、GOG.comでゲットした「Fallout」をWineで試してみました。見たところ、今回も問題なく動作してますね。PSO2と違い、ちゃんと音声もBGMも鳴りますし:-) タイミング良く「GAME LIFE」さんで、日本語化の手順が公開されていたので、Wineでも出来るか試してみました。
一応、日本語化出来てるみたいです。本当はウィンドウモード化も試してみたんですが、やり方が悪いのか、上手く出来ませんでした。まぁWineは仮想デスクトップモード? があるので、今回はそっちで我慢しておきます:-( ただ、解像度があんまり高くないので、おっさんにはちょっと目に厳しいかも……。
あと、日本語化のデフォルト設定だと、フォントが「Tahoma」になっているのですが、Wineだと一部おかしかったのが気になりました。一応、MS系フォントも試してみたのですが、こちらの方が正常に近い感じですかね? ただ、GAME LIFEさんに掲載されていたスクリーンショットと比較すると、まだおかしいですね。多分ですが、日本語訳ファイルの改行か空白部分が原因な気がしますが、全く見当ハズレかもしれません……。
#Picasa
DRM FREE (キリッ
正常なフォント(Windows環境)
Tahomaフォント
MS ゴシック
MS Pゴシック
MS UI Gothic
#追記
解像度の変更出来ました:-) 変更ツールを新しいヤツにしたからかも? でも、動作重いかも……。文字も調整しないとダメかも。
#追記
うーん、改行したところに「・」みたいなのが付いちゃう原因がわからない……。
#外部リンク
今から始めるFallout、日本語 + 高解像度化とゲームの基礎知識 « GAME LIFE
http://www.game-damashi.com/articles/201204/072966/
Fallout 批評、プレイヤーに与えられる自由と決断の重み « GAME LIFE
http://www.game-damashi.com/articles/201204/012919/
まだ間に合います。取り敢えず貰っておきましょう:-)
Fallout - GOG.com
http://www.gog.com/en/gamecard/fallout
2012/04/07
WineでPSO2
またまたWineネタです。今回は先日リリースされたばかりの「PSO2 キャラクタークリエイト体験版」を試してみました。結果から言うと、普通に動きました:-) とはいっても、音楽はなりませんでしたけど:-( ちなみにベンチマークの結果は「1582」でした。設定はデフォルトです。フルスクリーンモードも描画部分は問題ないですね。ただ、ベンチマークの結果は「597」になってしまいましたが:-(
ついでに書きますが、懐かしの「FINAL FANTASY XI ベンチマーク」も動作しました。こちらは音楽もバッチリでした。ただ、フルスクリーンモードじゃないとダメでした。というか、ウィンドウモードあるのか知りませんけど。それにしても、ここまで動くとは正直Wineを舐めてました。個人的感想ですが、既に「おもちゃ」の領域は超えてますね。
CodeWeaversという開発企業もある事ですし、どこかのゲーム開発会社と組んで本格的にWineのゲーム分野の改良を進めてほしいです。Linux版じゃ商売にならないかもしれませんがMac版ならお金になりそうですし。そのおこぼれ的にLinuxにもみたいな:-) あり得るとしたら、やはりSteamかなぁ。でもGOG.comも考えられますね。Dosboxではカバーし切れないレトロゲームもいっぱいありますし。
#Picasa
#外部リンク
『ファンタシースターオンライン2』公式サイト
http://pso2.jp/
4Gamer.net ― PSO2「キャラクタークリエイト体験版」登場記念。付属ベンチマークを実勢価格2万円以下のグラフィックスカード15製品(+α)で回してみた
http://www.4gamer.net/games/120/G012075/20120405075/
ファイナルファンタジーXI 公式サイト
http://www.playonline.com/ff11/download/media/benchmark01.html
ついでに書きますが、懐かしの「FINAL FANTASY XI ベンチマーク」も動作しました。こちらは音楽もバッチリでした。ただ、フルスクリーンモードじゃないとダメでした。というか、ウィンドウモードあるのか知りませんけど。それにしても、ここまで動くとは正直Wineを舐めてました。個人的感想ですが、既に「おもちゃ」の領域は超えてますね。
CodeWeaversという開発企業もある事ですし、どこかのゲーム開発会社と組んで本格的にWineのゲーム分野の改良を進めてほしいです。Linux版じゃ商売にならないかもしれませんがMac版ならお金になりそうですし。そのおこぼれ的にLinuxにもみたいな:-) あり得るとしたら、やはりSteamかなぁ。でもGOG.comも考えられますね。Dosboxではカバーし切れないレトロゲームもいっぱいありますし。
#Picasa
#外部リンク
『ファンタシースターオンライン2』公式サイト
http://pso2.jp/
4Gamer.net ― PSO2「キャラクタークリエイト体験版」登場記念。付属ベンチマークを実勢価格2万円以下のグラフィックスカード15製品(+α)で回してみた
http://www.4gamer.net/games/120/G012075/20120405075/
ファイナルファンタジーXI 公式サイト
http://www.playonline.com/ff11/download/media/benchmark01.html
GOG.comがFallout無料キャンペーン実施中
個人的にSteamよりも良心的なゲームダウンロードサービスだと思っている「GOG.com」で、何とも太っ腹なキャンペーンを行なっているようです。日本でも人気のRPG「Fallout 3」の第一作目にあたる「Fallout」が、48時間限定で無料で入手可能なようです。早速、私もゲットしました:-)
GOG.comは、Steamのような大掛かりな配信システムでは無いですが、扱っているゲームにDRMが掛かっていないという素晴らしいポリシーで運営されています。このお陰で一度購入すれば特定のシステムに囚われる事が一切ありません。
例えば、Steamのサービスは、Valveが倒産(まず有り得ないでしょうが)したり、運営が困難になった場合は、下手をしたら全てのゲームが動作不可になってしまう可能性が無いとは言い切れません。まぁID Softwareのようにゲームエンジンがオープンソース化されている場合等は、アセット部分が取り出せれば大丈夫だとは思いますが:-)
その点、GOG.comで入手したゲームは、それこそWineやDosboxといったエミュレーター上でも煩わしいDRMに囚われる事が無いので、将来Windows自体が無くなったとしても、動作させられる可能性は大いにあります。実際、GOG.comでは古いDOSゲームはDosエミュレーターであるDosboxで動作させてますからね:-) まぁSteamもDosboxを使っている場合もありますけど。
#YouTube
DRMの弊害やリージョンによる価格差に挑戦するGOG.comのPR
The DRM Knight Makes Gaming Difficult - YouTube
http://youtu.be/-zCtynCk-S0
#外部リンク
Fallout - GOG.com
http://www.gog.com/en/gamecard/fallout
4Gamer.net ― 「Fallout」の無料セールが期間限定で実施中。「Fallout 3」の原点となった作品を体験するチャンス
http://www.4gamer.net/games/028/G002890/20120406029/
#内部リンク
BLOG.MINAWA.NET: DosBoxとGOG.comのイイ関係
http://blog.minawa.net/2011/12/dosboxgogcom.html
GOG.comは、Steamのような大掛かりな配信システムでは無いですが、扱っているゲームにDRMが掛かっていないという素晴らしいポリシーで運営されています。このお陰で一度購入すれば特定のシステムに囚われる事が一切ありません。
例えば、Steamのサービスは、Valveが倒産(まず有り得ないでしょうが)したり、運営が困難になった場合は、下手をしたら全てのゲームが動作不可になってしまう可能性が無いとは言い切れません。まぁID Softwareのようにゲームエンジンがオープンソース化されている場合等は、アセット部分が取り出せれば大丈夫だとは思いますが:-)
その点、GOG.comで入手したゲームは、それこそWineやDosboxといったエミュレーター上でも煩わしいDRMに囚われる事が無いので、将来Windows自体が無くなったとしても、動作させられる可能性は大いにあります。実際、GOG.comでは古いDOSゲームはDosエミュレーターであるDosboxで動作させてますからね:-) まぁSteamもDosboxを使っている場合もありますけど。
#YouTube
DRMの弊害やリージョンによる価格差に挑戦するGOG.comのPR
The DRM Knight Makes Gaming Difficult - YouTube
http://youtu.be/-zCtynCk-S0
#外部リンク
Fallout - GOG.com
http://www.gog.com/en/gamecard/fallout
4Gamer.net ― 「Fallout」の無料セールが期間限定で実施中。「Fallout 3」の原点となった作品を体験するチャンス
http://www.4gamer.net/games/028/G002890/20120406029/
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2012/04/05
Linux版Steam続報!
最近とても気になっているオンラインゲーム配信サービス「Steam」のLinux参入ですが、どうやら「本当」みたいです:-) 前回は折しもエイプリル・フールの前日だったので賛否両論だったのですが、あれから数日経った現在でもネタばらしされていません。
今日になって、また新たな証拠が……。どうやらValveの中の人にメールを送った人が居て、更に中の人から返事が着たみたいです:-) それによると、確かにLinux版Steamをテスト中みたいですね。NVIDIAとも協力してるみたいですし。ちなみに、別のスクリーンショットだと、テスト環境も書かれていました。
それによると、テスト環境のディストリビューションは「Ubuntu」で、GPUドライバーはプロプライエタリなNVIDIAドライバーと、同じくプロプライエタリのAMDドライバー「Catalyst」の「12.3」みたいです。今日は、もう時間が無いのでここまでにしておきますが、上手く行けば、来週後半辺りに何かしらの発表があるかもしれません。あと、Phoronixの中の人(Michael氏)が、今月末にValveの本拠地に出向いて取材するらしいです:-)
今月末はUbuntu 12.04ともう一つ、Linuxユーザーにとってのサプライズがあるかもしれませんね:-) 今日はここまで。また明日。
#Picasa
今日になって、また新たな証拠が……。どうやらValveの中の人にメールを送った人が居て、更に中の人から返事が着たみたいです:-) それによると、確かにLinux版Steamをテスト中みたいですね。NVIDIAとも協力してるみたいですし。ちなみに、別のスクリーンショットだと、テスト環境も書かれていました。
それによると、テスト環境のディストリビューションは「Ubuntu」で、GPUドライバーはプロプライエタリなNVIDIAドライバーと、同じくプロプライエタリのAMDドライバー「Catalyst」の「12.3」みたいです。今日は、もう時間が無いのでここまでにしておきますが、上手く行けば、来週後半辺りに何かしらの発表があるかもしれません。あと、Phoronixの中の人(Michael氏)が、今月末にValveの本拠地に出向いて取材するらしいです:-)
今月末はUbuntu 12.04ともう一つ、Linuxユーザーにとってのサプライズがあるかもしれませんね:-) 今日はここまで。また明日。
#Picasa
2012/04/01
SteamのLinux対応は本当?
先日の「Orbis」騒動のタイミングにも驚きましたが、またもや絶妙なタイミングで、ある噂が飛び込んできました。何とSteamの開発元であるValveがLinuxクライアントの開発を「認めた」という噂……。本当に何というタイミング:-) 当ブログは、決してステマブログではゴザイマセン。
情報の出処はお馴染みPhoronix。何でもPhoronixのMichael氏にバルブからメールが来たらしいです。しかも、あの「Gabe Newell」氏から。その内容を纏めると、以下のような問題点が浮き彫りになっている状況なようです。
ただし、この噂は4月1日のエイプリル・フールなのではないかとの穿った見方もあります:-( 嘘か本当かは全く判りませんが少なくとも明日(エイプリル・フール)以降には何らかの情報が得られるかもしれません。吉と出るか凶と出るか、もう暫くのお楽しみ?
#外部リンク
Valve actively seeking Linux devs | PC Gamer
http://www.pcgamer.com/2012/03/30/valve-actively-seeking-linux-devs/
Valveの人材募集
http://www.valvesoftware.com/job-SenSoftEngineer.html
情報の出処はお馴染みPhoronix。何でもPhoronixのMichael氏にバルブからメールが来たらしいです。しかも、あの「Gabe Newell」氏から。その内容を纏めると、以下のような問題点が浮き彫りになっている状況なようです。
Linux版Steamクライアントを開発中である。このような現状を打破する為に、ValveではLinuxとOpenGLに詳しい人材を広く募集しているそうです。Linux及びOpenGLのゲーム開発に興味がある人は、是非ともチャレンジしてみてはいかがでしょう? Linuxゲームを救えるのは、あなたかもしれませんよ:-)
しかし、Linux上ではGPUドライバーの出来が今ひとつで、満足なパフォーマンスが得られていない状況。
例えば、Windows7では「L4D2」がマルチスレッドで250-300 FPS、シングルスレッドでも180 FPS程度出るのに、同一スペックのLinuxでは、25-30FPSしか出ない場合がある。
また、OpenGLに対応した使い易いデバッグツールも存在しない?
ただし、この噂は4月1日のエイプリル・フールなのではないかとの穿った見方もあります:-( 嘘か本当かは全く判りませんが少なくとも明日(エイプリル・フール)以降には何らかの情報が得られるかもしれません。吉と出るか凶と出るか、もう暫くのお楽しみ?
#外部リンク
Valve actively seeking Linux devs | PC Gamer
http://www.pcgamer.com/2012/03/30/valve-actively-seeking-linux-devs/
Valveの人材募集
http://www.valvesoftware.com/job-SenSoftEngineer.html
2012/03/31
Steam Box の謎 その4
昨日の「Orbis」騒動には驚きましたが、またSteam Boxについて妄想したいと思います。今日はSteamクライアントについて考えたいと思います。既にご承知の方も多いでしょうが、2010年にSteamクライアントが現行のシステムに切り替わりました。
それ以前のクライアントと何が違うのかというと、一番大きいのは内蔵のHTMLレンダリングエンジンがIE系(Trident)から、アップルのSafariや、グーグルのChromeで使われている「Webkit」へと変更になった事です。その目的ですが、恐らくはMacクライアントへの対応だと思います。実際、この変更と共にMac版Steamクライアントがリリースされましたしね。
Steam以外に気になるゲーム配信プラットホームとして「Desura」というサービスがあります。このブログで何回か取り上げているのですが、簡単に説明するとインディーズゲーム寄りのマルチプラットフォーム版Steamといった所ですかね:-) で、このDesuraクライアントも内蔵のレンダリングエンジンにWebkitを採用しています。
より正確に説明すると、Googleが開発しているChromeのオープンソース版である「Chromium」ブラウザーを組込みシステムとして活用する為の「Chromium Embedded Framework(CEF)」というフレームワーク? を使用して開発されています。そのお陰もあって、DesuraクライアントはLinuxを含めたマルチプラットフォームに対応しています。
ちなみにこの「CEF」は、Desura以外にも使われているようで、公になっているアプリケーションだけで「Evernote 4 for Windows」、「AIM for Windows」といったメジャーなアプリや「Janetter for Windows」といった日本製アプリでも使われているようです。また、最近話題らしい「Spotify」という音楽ストリーミングサービスにも使われているそうです。
しかも、このSpotifyの場合「for Windows」だけでなく「for Linux」も開発してくれているようです。まぁまだテスト中みたいですけど:-( おそらくですがDesuraやSpotify以外のアプリも、いずれはMacや他のOS向け展開を念頭に置いてのCEF採用なのかも知れませんね。まぁLinuxは無くとも、Mac向けは確実に考えているでしょうし:-)
ここから本題。今回、改めてCEFについて調べてみたら、ある事実に気づきました。何とSteamクライアントも、このCEF製らしいのです! しかも、これらのアプリケーションに先駆けての採用だったみたいですね。いや、単純に私が知らなかっただけなんでしょうけど。まさか、Steam(クライアント)の中の人が、Google Chromeの中の人と同じだったとは……。先見の明有り過ぎですな。
と、言うことはですよ。実はSteamクライアントって、Linuxへの移植する事自体は、そんなに難しくないって事なのかも知れませんね。Chromiumどころか、ChromeもLinux版ありますし:-) まぁ他に依存しているライブラリ等があれば、そう簡単でもないでしょうけど、クライアントに限れば、そう難しい話じゃ無さそう?
昨日の「Orbis」じゃないですけど、こういった出来合いのフレームワーク(Orbisの場合、AMDのAPU)前提で自分たちのプラットホームを構築するっていうのが、今後は増えてくるんでしょうね。細部のカスタマイズは大変でしょうが、デメリットよりメリットの方が大きいでしょうし:-) Androidもそうですけど。
そういえば、Desuraクライアントもオープンソース化されましたね。この話題は、またあらためて書きたいと思います。今日はこの辺でお開きです:-) また明日?
#外部リンク
chromiumembedded - A simple framework for embedding chromium browser windows in other applications. - Google Project Hosting
http://code.google.com/p/chromiumembedded/
A Brand New Steam
http://store.steampowered.com/uiupdate/
Chromium Embedded Framework Forum • View topic - New Steam UI uses CEF
http://magpcss.org/ceforum/viewtopic.php?f=11&t=94
Games & Mods | Desura
http://www.desura.com/
Spotify: A perfect platform for apps - Spotify
http://www.spotify.com/us/about-us/press/spotify-a-perfect-platform-for-apps/
Evernote 4 for Windows is here! | Evernote Blogcast
http://blog.evernote.com/2010/10/26/evernote-4-for-windows-is-here/
AIM | Chat, Share, Connect
http://preview.aim.com/
国産Twitterクライアント「Janetter」
http://janetter.net/jp/
#内部リンク
BLOG.MINAWA.NET: Steamのベータ版
http://blog.minawa.net/2010/02/steam.html
BLOG.MINAWA.NET: SteamのMac版は本当だった
http://blog.minawa.net/2010/03/steammac.html
BLOG.MINAWA.NET: Steam & Source on the Macについて
http://blog.minawa.net/2010/03/steam-source-on-mac.html
BLOG.MINAWA.NET: DesuraとLinux
http://blog.minawa.net/2011/06/desuralinux.html
BLOG.MINAWA.NET: Desura Linux Beta を試す
http://blog.minawa.net/2011/10/desura-linux-beta.html
BLOG.MINAWA.NET: Desura Linux Clientがオープンソース化するかも?
http://blog.minawa.net/2011/11/desura-linux-client.html
それ以前のクライアントと何が違うのかというと、一番大きいのは内蔵のHTMLレンダリングエンジンがIE系(Trident)から、アップルのSafariや、グーグルのChromeで使われている「Webkit」へと変更になった事です。その目的ですが、恐らくはMacクライアントへの対応だと思います。実際、この変更と共にMac版Steamクライアントがリリースされましたしね。
Steam以外に気になるゲーム配信プラットホームとして「Desura」というサービスがあります。このブログで何回か取り上げているのですが、簡単に説明するとインディーズゲーム寄りのマルチプラットフォーム版Steamといった所ですかね:-) で、このDesuraクライアントも内蔵のレンダリングエンジンにWebkitを採用しています。
より正確に説明すると、Googleが開発しているChromeのオープンソース版である「Chromium」ブラウザーを組込みシステムとして活用する為の「Chromium Embedded Framework(CEF)」というフレームワーク? を使用して開発されています。そのお陰もあって、DesuraクライアントはLinuxを含めたマルチプラットフォームに対応しています。
ちなみにこの「CEF」は、Desura以外にも使われているようで、公になっているアプリケーションだけで「Evernote 4 for Windows」、「AIM for Windows」といったメジャーなアプリや「Janetter for Windows」といった日本製アプリでも使われているようです。また、最近話題らしい「Spotify」という音楽ストリーミングサービスにも使われているそうです。
しかも、このSpotifyの場合「for Windows」だけでなく「for Linux」も開発してくれているようです。まぁまだテスト中みたいですけど:-( おそらくですがDesuraやSpotify以外のアプリも、いずれはMacや他のOS向け展開を念頭に置いてのCEF採用なのかも知れませんね。まぁLinuxは無くとも、Mac向けは確実に考えているでしょうし:-)
ここから本題。今回、改めてCEFについて調べてみたら、ある事実に気づきました。何とSteamクライアントも、このCEF製らしいのです! しかも、これらのアプリケーションに先駆けての採用だったみたいですね。いや、単純に私が知らなかっただけなんでしょうけど。まさか、Steam(クライアント)の中の人が、Google Chromeの中の人と同じだったとは……。先見の明有り過ぎですな。
と、言うことはですよ。実はSteamクライアントって、Linuxへの移植する事自体は、そんなに難しくないって事なのかも知れませんね。Chromiumどころか、ChromeもLinux版ありますし:-) まぁ他に依存しているライブラリ等があれば、そう簡単でもないでしょうけど、クライアントに限れば、そう難しい話じゃ無さそう?
昨日の「Orbis」じゃないですけど、こういった出来合いのフレームワーク(Orbisの場合、AMDのAPU)前提で自分たちのプラットホームを構築するっていうのが、今後は増えてくるんでしょうね。細部のカスタマイズは大変でしょうが、デメリットよりメリットの方が大きいでしょうし:-) Androidもそうですけど。
そういえば、Desuraクライアントもオープンソース化されましたね。この話題は、またあらためて書きたいと思います。今日はこの辺でお開きです:-) また明日?
#外部リンク
chromiumembedded - A simple framework for embedding chromium browser windows in other applications. - Google Project Hosting
http://code.google.com/p/chromiumembedded/
A Brand New Steam
http://store.steampowered.com/uiupdate/
Chromium Embedded Framework Forum • View topic - New Steam UI uses CEF
http://magpcss.org/ceforum/viewtopic.php?f=11&t=94
Games & Mods | Desura
http://www.desura.com/
Spotify: A perfect platform for apps - Spotify
http://www.spotify.com/us/about-us/press/spotify-a-perfect-platform-for-apps/
Evernote 4 for Windows is here! | Evernote Blogcast
http://blog.evernote.com/2010/10/26/evernote-4-for-windows-is-here/
AIM | Chat, Share, Connect
http://preview.aim.com/
国産Twitterクライアント「Janetter」
http://janetter.net/jp/
#内部リンク
BLOG.MINAWA.NET: Steamのベータ版
http://blog.minawa.net/2010/02/steam.html
BLOG.MINAWA.NET: SteamのMac版は本当だった
http://blog.minawa.net/2010/03/steammac.html
BLOG.MINAWA.NET: Steam & Source on the Macについて
http://blog.minawa.net/2010/03/steam-source-on-mac.html
BLOG.MINAWA.NET: DesuraとLinux
http://blog.minawa.net/2011/06/desuralinux.html
BLOG.MINAWA.NET: Desura Linux Beta を試す
http://blog.minawa.net/2011/10/desura-linux-beta.html
BLOG.MINAWA.NET: Desura Linux Clientがオープンソース化するかも?
http://blog.minawa.net/2011/11/desura-linux-client.html
2012/03/29
予想的中?
あらら、何というタイムリーな話題:-) 最近よく妄想している「Steam Box」……ではなく、ソニーの次世代ゲーム機に関する噂です。コードネーム「Orbis(オービス)」というらしいですが、何とこのOrbisのスペックが、私がSteam Boxの中の人ではないかと思っている、AMDのAPU(CPU+GPU)を採用するのではないかという噂が今日になってインターネット上で話題になっているようです。
今のところの情報をまとめると、だいたいこんな感じらしいです。
以前のOpenGLは、ゲーム用途のDirect3Dとは、微妙に用途が違うようでしたが、Khronos Groupが取り仕切るようになってから、だいぶ近い内容になっているようです。特に4.xは、機能的にはほぼ同等らしい? まぁ基本的にDirect3D前提のハードウェアで動かす訳ですからね。結局は、ドライバーの出来次第ですかね:-(
#外部リンク
The Next PlayStation is Called Orbis, Sources Say. Here are the Details.
http://kotaku.com/5896996/the-next-playstation-is-called-orbis-sources-say-here-are-the-details
うわさ:次世代プレイステーション、コードネーム「Orbis」の詳細がリーク : Kotaku JAPAN
http://www.kotaku.jp/2012/03/orbis_ps_detail.html
次世代GPU、中古対策、後方互換なし… PS3後継機“Orbis”の噂情報 - Game*Spark
http://gs.inside-games.jp/news/326/32646.html
今のところの情報をまとめると、だいたいこんな感じらしいです。
■名称、もしくはコードネームは「Orbis」まぁ、あくまで噂ですけどね。ついでにOpenGL4.xって噂もありますね。まぁDirect3D使えないだろうから、必然的にそうなるでしょうけど。ちなみに、OpenGL4.xは、かなりDirect3Dに近い内容になっているらしいです。
■発売は2013年ホリデーシーズンを予定
■PS3のゲームとの後方互換性はない
■中古ゲーム対策として、ゲームはPSNアカウントに紐付けされる
■ゲームはBlu-Rayディスクもしくはダウンロードで提供
■現時点のスペックはAMD x64 CPUとAMD Southern Islands GPU
以前のOpenGLは、ゲーム用途のDirect3Dとは、微妙に用途が違うようでしたが、Khronos Groupが取り仕切るようになってから、だいぶ近い内容になっているようです。特に4.xは、機能的にはほぼ同等らしい? まぁ基本的にDirect3D前提のハードウェアで動かす訳ですからね。結局は、ドライバーの出来次第ですかね:-(
#外部リンク
The Next PlayStation is Called Orbis, Sources Say. Here are the Details.
http://kotaku.com/5896996/the-next-playstation-is-called-orbis-sources-say-here-are-the-details
うわさ:次世代プレイステーション、コードネーム「Orbis」の詳細がリーク : Kotaku JAPAN
http://www.kotaku.jp/2012/03/orbis_ps_detail.html
次世代GPU、中古対策、後方互換なし… PS3後継機“Orbis”の噂情報 - Game*Spark
http://gs.inside-games.jp/news/326/32646.html
2012/03/28
Steam Box の謎 その3
今日もSteam Box の謎に迫りたいと思います。……妄想の世界で:-) 前回は「スタンダードなPCタイトル」の謎について妄想しました。今日は個人的に気になっているもう一つの疑問点、プロトタイプが何故「IntelのCPUとNVIDIAの外付けビデオカードなのか」について妄想してみたいと思います。
まぁ「プロトタイプ」だからって言われたら、それまでなんですけどね。でも、個人的にはSteam BoxにはAMDのCPU/GPU一体型(APU)「AMD Fusion」がベストな気がしてたのです。何故かは以前書きましたが、纏めると、既成品でありながら、(個人的に見て)初代XBOXのコンセプトに近い製品だからです。そこそこのCPUとGPUの一体型の基板が「Mini-ITX」という一般的な規格の小さなサイズで手に入る訳ですからね。
性能的には現在開発中である他社の据え置き型に比べるべきモノでは無いでしょうが、現行の機種と比べれば十分な性能でしょうし。ましてSteamは通常のWindowsプラットホームな訳ですから、そこそこのPCハードウェアであれば十分でしょうし。何といっても、新たに莫大な製作費をつぎ込む必要がないのが大きいと思います。値段的にもサイズ的にも、IntelのCPUとNvidiaのGPUを用意するより、かなり安価になると思いますし。
なのに何故「IntelのCPUとNVIDIAの外付けビデオカードなのか」? 実は、これもOSがLinuxだからなのかなぁと少し思ったりしてます:-( Linuxを使ってる人なら判ると思いますが、ぶっちゃけ、AMD(ATI)のGPUとLinuxって、あんまり良い取り合わせじゃないんですよね……。残念ながら。
少し前に発売されたWindows向けゲームに「Rage」っていうFPSがあるんですが、このゲームは珍しくOpenGLを使用しています。私のブログで何度か取り上げているジョン・カーマック氏率いるid Softwareの最新作ですね。実はこのRageが発売された直後の評判が、かなり悪かったのです。原因は色々あるとは思うのですが、主な原因はOpenGLドライバーの出来が悪すぎたっていのがあるみたいです。特にAMDのRadeonが……。以下はカーマック先生のツイートです。
#Picasa
まぁカーマック先生はNvidiaの技術者と仲が良いので、これだけだとAMD(ATI)の中の人が可哀想ではありますが、他にも「Ryan "Icculus" Gordon」氏(数々のゲームをLinuxに移植した凄腕プログラマー)も、インタビューでLinuxでゲームをやるなら、Nvidiaのバイナリドライバー一択であると答えてますしね。勿論、思想的にOKならばという条件付きでしたが:-) ちなみに彼はNvidiaのGeforce 9800 を使用してる(た)そうです。私も同じです:-)
それと、ET-Xrealの開発者もRadeonのOpenGLドライバーは、ちょっとおかしいってコメントしてた記憶が……。iD Tech系との相性かもしれませんけど……。
という訳で、残念ながら「AMD Fusion」の採用は、ドライバーの出来次第というのが現状なのかも知れませんね。あくまで、OSがLinuxならばですが:-) まぁ悪いとは言っても、最近はAMDのドライバーもだいぶ良くなってきてますからね。あと2,3年くらいすれば、かなり改善されると思いますし。その頃には、APUの性能もかなり上がってるでしょうから、もしかしたら、もしかするかもしれません:-)
ちなみに、カーマック先生は最近のIntelのGPUについても好印象みたいです。まぁ性能的にはNvidia/AMDのGPUに遥かに劣っていますけどね。ただ、最近になってMesaのOpenGLが3.0に準拠するレベルまで上がってきていますので、このまま順調に上げていけば、かなり期待できるかもしれません。何といっても、Intelの場合はドライバーがオープンソースで一本化されてますからね:-) 噂によると「Ivy Bridge」のGPUは、Skyrimのミドル設定で30FPSくらい出るらしい? ですし。あと2世代くらい経てば、軽めのゲームなら十分なレベルに到達するかもしれませんね。
#Picasa
#追記
カーマック先生でググってたら、面白いネタ記事があったので紹介しておきます。自分もあんまり知りませんが、やはり天才肌なんでしょうね。AppleII欲しくて盗みに入ったのは知ってましたが:-( ジョブズ氏が生きてた頃に、マックのイベントにゲストで呼ばれたりしてたんですよね。確かRage(iD Tech5)のネタで呼ばれてた気がしますけど。
#外部リンク
[Phoronix] New Comments By Ryan Gordon On Linux Gaming, Drivers
http://www.phoronix.com/scan.php?page=news_item&px=MTAxNjA
泳ぐやる夫シアター やるやらで学ぶゲームの歴史 外伝その7 「紅のプログラマ」
http://oyoguyaruo.blog72.fc2.com/blog-entry-4274.html
上だと紅○豚だけど、ホントはこんなにガリガリ君。
4Gamer.net ― 「RAGEはid Softwareの歴史で最高のゲーム」。id Softwareのファンイベント「QuakeCon 2011」で,ジョン・カーマック氏が2時間の基調講演
http://www.4gamer.net/games/040/G004057/20110805048/
あ、あった。コレだ。2007年だったんですね。
WWDC 2007 スティーブ・ジョブズ キーノート - Engadget Japanese
http://japanese.engadget.com/2007/06/11/wwdc-2007-jobs-keynote/
まぁ「プロトタイプ」だからって言われたら、それまでなんですけどね。でも、個人的にはSteam BoxにはAMDのCPU/GPU一体型(APU)「AMD Fusion」がベストな気がしてたのです。何故かは以前書きましたが、纏めると、既成品でありながら、(個人的に見て)初代XBOXのコンセプトに近い製品だからです。そこそこのCPUとGPUの一体型の基板が「Mini-ITX」という一般的な規格の小さなサイズで手に入る訳ですからね。
性能的には現在開発中である他社の据え置き型に比べるべきモノでは無いでしょうが、現行の機種と比べれば十分な性能でしょうし。ましてSteamは通常のWindowsプラットホームな訳ですから、そこそこのPCハードウェアであれば十分でしょうし。何といっても、新たに莫大な製作費をつぎ込む必要がないのが大きいと思います。値段的にもサイズ的にも、IntelのCPUとNvidiaのGPUを用意するより、かなり安価になると思いますし。
なのに何故「IntelのCPUとNVIDIAの外付けビデオカードなのか」? 実は、これもOSがLinuxだからなのかなぁと少し思ったりしてます:-( Linuxを使ってる人なら判ると思いますが、ぶっちゃけ、AMD(ATI)のGPUとLinuxって、あんまり良い取り合わせじゃないんですよね……。残念ながら。
少し前に発売されたWindows向けゲームに「Rage」っていうFPSがあるんですが、このゲームは珍しくOpenGLを使用しています。私のブログで何度か取り上げているジョン・カーマック氏率いるid Softwareの最新作ですね。実はこのRageが発売された直後の評判が、かなり悪かったのです。原因は色々あるとは思うのですが、主な原因はOpenGLドライバーの出来が悪すぎたっていのがあるみたいです。特にAMDのRadeonが……。以下はカーマック先生のツイートです。
#Picasa
まぁカーマック先生はNvidiaの技術者と仲が良いので、これだけだとAMD(ATI)の中の人が可哀想ではありますが、他にも「Ryan "Icculus" Gordon」氏(数々のゲームをLinuxに移植した凄腕プログラマー)も、インタビューでLinuxでゲームをやるなら、Nvidiaのバイナリドライバー一択であると答えてますしね。勿論、思想的にOKならばという条件付きでしたが:-) ちなみに彼はNvidiaのGeforce 9800 を使用してる(た)そうです。私も同じです:-)
- At the end of the day, he still recommends NVIDIA hardware and their binary driver for Linux. "If you don't have moral objections to closed-source drivers: get an Nvidia GPU."
それと、ET-Xrealの開発者もRadeonのOpenGLドライバーは、ちょっとおかしいってコメントしてた記憶が……。iD Tech系との相性かもしれませんけど……。
という訳で、残念ながら「AMD Fusion」の採用は、ドライバーの出来次第というのが現状なのかも知れませんね。あくまで、OSがLinuxならばですが:-) まぁ悪いとは言っても、最近はAMDのドライバーもだいぶ良くなってきてますからね。あと2,3年くらいすれば、かなり改善されると思いますし。その頃には、APUの性能もかなり上がってるでしょうから、もしかしたら、もしかするかもしれません:-)
ちなみに、カーマック先生は最近のIntelのGPUについても好印象みたいです。まぁ性能的にはNvidia/AMDのGPUに遥かに劣っていますけどね。ただ、最近になってMesaのOpenGLが3.0に準拠するレベルまで上がってきていますので、このまま順調に上げていけば、かなり期待できるかもしれません。何といっても、Intelの場合はドライバーがオープンソースで一本化されてますからね:-) 噂によると「Ivy Bridge」のGPUは、Skyrimのミドル設定で30FPSくらい出るらしい? ですし。あと2世代くらい経てば、軽めのゲームなら十分なレベルに到達するかもしれませんね。
#Picasa
#追記
カーマック先生でググってたら、面白いネタ記事があったので紹介しておきます。自分もあんまり知りませんが、やはり天才肌なんでしょうね。AppleII欲しくて盗みに入ったのは知ってましたが:-( ジョブズ氏が生きてた頃に、マックのイベントにゲストで呼ばれたりしてたんですよね。確かRage(iD Tech5)のネタで呼ばれてた気がしますけど。
#外部リンク
[Phoronix] New Comments By Ryan Gordon On Linux Gaming, Drivers
http://www.phoronix.com/scan.php?page=news_item&px=MTAxNjA
泳ぐやる夫シアター やるやらで学ぶゲームの歴史 外伝その7 「紅のプログラマ」
http://oyoguyaruo.blog72.fc2.com/blog-entry-4274.html
上だと紅○豚だけど、ホントはこんなにガリガリ君。
4Gamer.net ― 「RAGEはid Softwareの歴史で最高のゲーム」。id Softwareのファンイベント「QuakeCon 2011」で,ジョン・カーマック氏が2時間の基調講演
http://www.4gamer.net/games/040/G004057/20110805048/
あ、あった。コレだ。2007年だったんですね。
WWDC 2007 スティーブ・ジョブズ キーノート - Engadget Japanese
http://japanese.engadget.com/2007/06/11/wwdc-2007-jobs-keynote/
2012/03/27
Steam Box の謎 その2
前回に続いてSteam Boxの話題、というかSteam BoxのOSについての妄想です。といっても、Valve自体がSteam Boxの存在を否定しているので単なるネタ話にしかならないのですが、自分なりにもう少し妄想してみたいと思います:-P
以前妄想した「Steam Box = Linux OS」という前提で考えると「既存のスタンダードなPCタイトルが動作する」のとプロトタイプが「IntelのCPUとNVIDIAの外付けビデオカードなのか」っていうのが、少々気になる点でして……。いや、ハードウェア構成は単にプロトタイプだからって言われればそれまでの話なんですけども。
「既存のスタンダードなPCタイトルが動作する」という情報が正しければ、普通ならOSはWindowsか、それに準ずるWindowsベースの組み込み向けOSって事なんでしょうけど。実際、ゲームセンター向けのゲームでは、そういったOSが使われている(た)場合もあるそうですし。完全に素人なので、いい加減な情報かもしれませんが。
じゃあLinuxで行くとしたらどうなるのか? 正直、かなり無理やりですが考えてみます。「スタンダードなPCタイトル」というのが、Valve謹製のゲームの事(Source Engine)の事を指すのか、それともSteam全体でのタイトルを指すのかがイマイチ判りませんが、LinuxでWindows系ゲームを動かすとなると、普通考えられる方法は1つしかありませんよね。Wineを代表とするエミュレーション、Windows APIの互換レイヤの導入って事になると思います。
以前取り上げたGoogle Chromeも似たような互換レイヤ「ANGLE」を使ってWindows上でのWebGL互換を模索していますし。まぁこちらはWindowsでLinux寄り(OpenGL)のゲーム(に限りませんけど)を動作させる為のモノですけど。ちなみに、このANGLEプロジェクトでGoogleに技術協力している企業が「TransGaming」で、この企業がベースとして使っている技術が(古い)Wineなんですね。
TransGamingはANGLE以外にもゲーム会社と組んで、Windows向けゲームをMacやLinuxに移植する業務も行っているようです。多分ですがValveも同じ手法でSteam Box向けに「スタンダードなPCタイトル」を移植するのではないかと、個人的には思っています。その証拠? に、つい最近「Dear Esther」というSource Engineを使用したゲームがMacに移植されるという話題がありました。
既にSteamはMacでも動作しており、ValveのSource Engineを使用したゲームタイトルもいくつかリリースされているので特に驚くべき点は無いのですが、Dear Estherの開発者のコメントに「Mac版のリリースが完了したら、次はLinux版の移植を行いたい」というのがあったのです! まぁあくまで開発者の意向であり、各関係者のゴーサインが取れればという条件付きですけど。
そのコメントによると、どうやらDear Estherで使用しているSource Engineは、OpenGLを使用したネイティブな移植ではなく「何かしら」の互換レイヤ? をラッピングした形での移植になるのではないか? と書かれていました。
この互換レイヤがWineなのか、あるいはTransGamingのようなサードパーティの技術なのか、はたまた、Valve独自の技術なのかは、まだ判りませんが、私としては是非ともWine、ひいてはWineベースのCrossOverを開発している「CodeWeavers」とValveが組んで開発に取り組んでくれるのがベストだと思うのですけどね。この前、CrossOverの時に思わせぶりに書いたネタはこの話題の事だったんです:-P
Wineというのは、単純にWindowsのバイナリ(.exe)をWindowsを模した仮想環境? 上で起動させる方法だけではなく、「Winelib」という名のWindows APIとの互換APIを使用して、ソースコードからビルドする事が可能らしいです。この方法だと非Windows環境でもネイティブアプリに準ずる形で使用する事が出来る? ので、もしやるなら、この方法がベストなのかも?
ちょっと調べてみると、大昔にジャストシステムがLinux向けに一太郎をリリースした際に、ネイティブ移植ではなく、Wine(Winelib?)を使用した移植を行ったそうです。この時も、かなりの開発成果をWineコミュニティに還元したそうですので、もしもValveが似たような開発を行ってくれれば、WineでのWindowsゲームの再現度が大きく改善される可能性もありますしね:-P 幸いな事にCodeWeaversというプロフェッショナル企業もありますし。まぁあくまで妄想ですけども:-(
あと、ANGLEの時に少し触れた気がしますが、元々TransGamingとCodeWeaversは共にWineをベースにした商用ソフトウェアを開発していたライバルだったのですが、TransGamingがWineのDirectX強化を宣言し、それを信じたWineコミュニティはDirectX関係の開発を一時休止したらしいです。しかし、TransGamingは独自に開発を進めていってしまい、コミュニティが思っていたような開発の成果物を還元する事は無かったらしいです。
この事から、Wineのライセンスが緩い「MITライセンス」から、成果物の還元を求める、やや強い拘束力の「LGPL」へと変更する自体に発展してしまったようです:-( なので、現在TransGamingが使用している技術は、ライセンスが変更になる以前の古いWineベースらしいです。その技術を使用しているであろうANGLEプロジェクトのライセンスが拘束力の緩い「BSDライセンス」なのも、面白い話ではありますね:-P
横道に逸れてしまいました。中途半端な内容ですが、時間も遅いので、ここで終了します。おやすみなさい:-P
#外部リンク
[Phoronix] Dear Esther: A Source Engine Game On Linux
http://www.phoronix.com/scan.php?page=news_item&px=MTA3NDA
Winelib - The Official Wine Wiki
http://wiki.winehq.org/Winelib
Wineを開けるときがついにやって来た - SourceForge.JP Magazine : オープンソースの話題満載
http://sourceforge.jp/magazine/08/06/16/0142247
CodeWeaversのCEOへのインタビュー:CrossOver Linuxの舞台裏 - SourceForge.JP Magazine : オープンソースの話題満載
http://sourceforge.jp/magazine/07/01/31/0036206
ITmedia +D PC USER:「WindowsゲームのMac版同時発売」が可能に?
http://plusd.itmedia.co.jp/pcuser/articles/0608/04/news025.html
TransGaming Partners with 2K Games to Bring The Darkness™ II to Mac | TransGaming Inc.
http://transgaming.com/news/transgaming-partners-2k-games-bring-darkness-ii-mac
ニュースリリース(2004/04/26)「一太郎 for Linux」「ATOK for Linux」官公庁・企業向けライセンスを12月より販売開始
http://www.justsystems.com/jp/news/2004f/news/j04261.html
#内部リンク
BLOG.MINAWA.NET: Almost Native Graphics Layer Engine(ANGLE)
http://blog.minawa.net/2010/03/almost-native-graphics-layer.html
BLOG.MINAWA.NET: ANGLEがOpenGL ES 2.0にフル対応
http://blog.minawa.net/2011/12/angleopengl-es-20.html
BLOG.MINAWA.NET: Chrome版Bastion
http://blog.minawa.net/2011/12/chromebastion.html
以前妄想した「Steam Box = Linux OS」という前提で考えると「既存のスタンダードなPCタイトルが動作する」のとプロトタイプが「IntelのCPUとNVIDIAの外付けビデオカードなのか」っていうのが、少々気になる点でして……。いや、ハードウェア構成は単にプロトタイプだからって言われればそれまでの話なんですけども。
「既存のスタンダードなPCタイトルが動作する」という情報が正しければ、普通ならOSはWindowsか、それに準ずるWindowsベースの組み込み向けOSって事なんでしょうけど。実際、ゲームセンター向けのゲームでは、そういったOSが使われている(た)場合もあるそうですし。完全に素人なので、いい加減な情報かもしれませんが。
じゃあLinuxで行くとしたらどうなるのか? 正直、かなり無理やりですが考えてみます。「スタンダードなPCタイトル」というのが、Valve謹製のゲームの事(Source Engine)の事を指すのか、それともSteam全体でのタイトルを指すのかがイマイチ判りませんが、LinuxでWindows系ゲームを動かすとなると、普通考えられる方法は1つしかありませんよね。Wineを代表とするエミュレーション、Windows APIの互換レイヤの導入って事になると思います。
以前取り上げたGoogle Chromeも似たような互換レイヤ「ANGLE」を使ってWindows上でのWebGL互換を模索していますし。まぁこちらはWindowsでLinux寄り(OpenGL)のゲーム(に限りませんけど)を動作させる為のモノですけど。ちなみに、このANGLEプロジェクトでGoogleに技術協力している企業が「TransGaming」で、この企業がベースとして使っている技術が(古い)Wineなんですね。
TransGamingはANGLE以外にもゲーム会社と組んで、Windows向けゲームをMacやLinuxに移植する業務も行っているようです。多分ですがValveも同じ手法でSteam Box向けに「スタンダードなPCタイトル」を移植するのではないかと、個人的には思っています。その証拠? に、つい最近「Dear Esther」というSource Engineを使用したゲームがMacに移植されるという話題がありました。
既にSteamはMacでも動作しており、ValveのSource Engineを使用したゲームタイトルもいくつかリリースされているので特に驚くべき点は無いのですが、Dear Estherの開発者のコメントに「Mac版のリリースが完了したら、次はLinux版の移植を行いたい」というのがあったのです! まぁあくまで開発者の意向であり、各関係者のゴーサインが取れればという条件付きですけど。
そのコメントによると、どうやらDear Estherで使用しているSource Engineは、OpenGLを使用したネイティブな移植ではなく「何かしら」の互換レイヤ? をラッピングした形での移植になるのではないか? と書かれていました。
この互換レイヤがWineなのか、あるいはTransGamingのようなサードパーティの技術なのか、はたまた、Valve独自の技術なのかは、まだ判りませんが、私としては是非ともWine、ひいてはWineベースのCrossOverを開発している「CodeWeavers」とValveが組んで開発に取り組んでくれるのがベストだと思うのですけどね。この前、CrossOverの時に思わせぶりに書いたネタはこの話題の事だったんです:-P
Wineというのは、単純にWindowsのバイナリ(.exe)をWindowsを模した仮想環境? 上で起動させる方法だけではなく、「Winelib」という名のWindows APIとの互換APIを使用して、ソースコードからビルドする事が可能らしいです。この方法だと非Windows環境でもネイティブアプリに準ずる形で使用する事が出来る? ので、もしやるなら、この方法がベストなのかも?
ちょっと調べてみると、大昔にジャストシステムがLinux向けに一太郎をリリースした際に、ネイティブ移植ではなく、Wine(Winelib?)を使用した移植を行ったそうです。この時も、かなりの開発成果をWineコミュニティに還元したそうですので、もしもValveが似たような開発を行ってくれれば、WineでのWindowsゲームの再現度が大きく改善される可能性もありますしね:-P 幸いな事にCodeWeaversというプロフェッショナル企業もありますし。まぁあくまで妄想ですけども:-(
あと、ANGLEの時に少し触れた気がしますが、元々TransGamingとCodeWeaversは共にWineをベースにした商用ソフトウェアを開発していたライバルだったのですが、TransGamingがWineのDirectX強化を宣言し、それを信じたWineコミュニティはDirectX関係の開発を一時休止したらしいです。しかし、TransGamingは独自に開発を進めていってしまい、コミュニティが思っていたような開発の成果物を還元する事は無かったらしいです。
この事から、Wineのライセンスが緩い「MITライセンス」から、成果物の還元を求める、やや強い拘束力の「LGPL」へと変更する自体に発展してしまったようです:-( なので、現在TransGamingが使用している技術は、ライセンスが変更になる以前の古いWineベースらしいです。その技術を使用しているであろうANGLEプロジェクトのライセンスが拘束力の緩い「BSDライセンス」なのも、面白い話ではありますね:-P
横道に逸れてしまいました。中途半端な内容ですが、時間も遅いので、ここで終了します。おやすみなさい:-P
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[Phoronix] Dear Esther: A Source Engine Game On Linux
http://www.phoronix.com/scan.php?page=news_item&px=MTA3NDA
Winelib - The Official Wine Wiki
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Wineを開けるときがついにやって来た - SourceForge.JP Magazine : オープンソースの話題満載
http://sourceforge.jp/magazine/08/06/16/0142247
CodeWeaversのCEOへのインタビュー:CrossOver Linuxの舞台裏 - SourceForge.JP Magazine : オープンソースの話題満載
http://sourceforge.jp/magazine/07/01/31/0036206
ITmedia +D PC USER:「WindowsゲームのMac版同時発売」が可能に?
http://plusd.itmedia.co.jp/pcuser/articles/0608/04/news025.html
TransGaming Partners with 2K Games to Bring The Darkness™ II to Mac | TransGaming Inc.
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ニュースリリース(2004/04/26)「一太郎 for Linux」「ATOK for Linux」官公庁・企業向けライセンスを12月より販売開始
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2012/03/23
Steam Box の謎
ちょっと前の話題になってしまいましたが出ましたね。あの噂が……。その名も「Steam Box」。名前からも判る通りPCゲームのオンライン配信サービス「Steam」に関係する噂です。正直、まだまだ謎の部分が多いですが、噂を総合すると、Steamの運営元である「Valve Corporation」自らが開発しているSteam専用? のハードウェアの名称らしいです。
このネタの面白い所は、どうもこのハードウェアが既存のPCベースらしいって事なんです! ここから手前味噌な自慢話になってしまいますが、このネタは私が以前書いた妄想ネタと大分被ってるんですよね:-P 今出てる情報をまとめると以下のような感じでしょうかね。
ちなみにテスト機はDellの「Alienware X51」というMini-ITX使用のゲーミングPCらしいです:-P スペックとしては「CPUがCore i7、メモリが8GB,GPUがNVIDIA」らしいです。個人的に、Mini-ITXを使う所は予想出来てたんですが、IntelとNVIDIAの組み合わせっていうのが、どうもしっくりこないんですよねぇ。いや、前提としては以前書いたOSがLinuxだった場合はですよ?
今回の情報では、残念ながらSteam BoxのOSが何になるのかは一切触れられてませんでした。私としては、以前何度も力説したLinux説を押したいのですが「スタンダードなPCゲームタイトルがプレイ可能?」というクダリが、どうしても気になってしまうんですよね。残念ながら、既存のPCゲーム資産に依存するSteamの場合は、どうしてもWindows(DirectX)環境ベースのゲームが大半な訳ですからね:-(
上記のクダリを意識するならば、やはりOSはWindowsか、相当頑張ってWindowsベースの組み込み向けOSってのが無難な選択肢なんでしょうけど……。ただ、わざわざ専用ハードウェアを用意する訳というのが、上記の「ライフサイクル」だけっていうのはどうなのだろうかなぁて……。
勿論、ライフサイクルを提示する事も大事ですが、私としては以前力説したXBOX脅威論? と、AppleとMSとGoogle? のプラットフォーム締め出しの脅威が根本的問題なのでは無いかと……。一応、AppleはMACでSteamを認めていますが、これからはMACとiPhoneと連携した自前のプラットフォーム「Game Center」で強力にゲームをプッシュしてくる可能性はありますし。実際、Steamで販売しているMAC用の「RAGE」はMac Apps Storeで販売している「RAGE: Campaign Edition」とは互換性が無い? らしいですし……。まぁ残念ながらRAGEはコケ気味なので、少し事情が異なるのかもしれませんけど:-(
またWindowsもWindows8で、XBOX360との互換性を高めるという噂がありますしね。以前はXBOX360のゲーム(XBLA?)のゲームがWindows8でも動作可能らしいって噂もありましたしね。て、あんまり詳しくは調べてないので、間違っているかもしれませんけど。今現在はValve自らが、この噂を否定してますけどね:-( ふぅ、予想以上に長い話になったので今日はここで区切ります。また明日書きたいと思います:-P
#外部リンク
Exclusive: Valve said to be working on 'Steam Box' gaming console with partners, could announce at GDC | The Verge
http://www.theverge.com/2012/3/2/2840932/exclusive-valve-steam-box-gaming-console
Valve on "Steam Box" rumors: "long way from shipping any sort of hardware"
http://arstechnica.com/gaming/news/2012/03/valve-on-steam-box-rumors-long-way-from-shipping-any-sort-of-hardware.ars?clicked=related_right
PCゲーム配信サービス「Steam」で大成功のValve、自社製ハードの開発も視野に : Kotaku JAPAN
http://www.kotaku.jp/2012/02/pcsteamvalve_hardware.html
スティック類は差し替え可能。これが噂されるValve製ゲーム機のコントローラー?(ギャラリーあり) : Kotaku JAPAN
http://www.kotaku.jp/2012/03/valve_controller.html
Valveが噂されるコンソール『Steam Box』の開発を否定:「近いうちにハードを出すことはない」 : Kotaku JAPAN
http://www.kotaku.jp/2012/03/valve_steambox.html
噂: Valveが自社ゲームハード“Steam Box”を開発中 - Game*Spark
http://gs.inside-games.jp/news/322/32222.html
Valve開発者が昨年秋に試作ハードの写真をTwitterに投稿 - Game*Spark
http://gs.inside-games.jp/news/322/32225.html
Valveが噂の“Steam Box”に回答 「自社ハードの登場は当分先」 - Game*Spark
http://gs.inside-games.jp/news/323/32334.html
【Hothotレビュー】 デル「Alienware X51」 ~Mini-ITXを採用した省スペースゲーミングPC
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/hothot/20120312_518129.html
Mac App Store - RAGE®: Campaign Edition
http://itunes.apple.com/jp/app/rage-campaign-edition/id468808410?mt=12&ign-mpt=uo%3D4
#内部リンク
BLOG.MINAWA.NET: Android on Ubuntu
http://blog.minawa.net/2009/05/android-on-ubuntu.html
BLOG.MINAWA.NET: Steamのベータ版
http://blog.minawa.net/2010/02/steam.html
BLOG.MINAWA.NET: SteamのMac版は本当だった
http://blog.minawa.net/2010/03/steammac.html
BLOG.MINAWA.NET: Steam & Source on the Macについて
http://blog.minawa.net/2010/03/steam-source-on-mac.html
BLOG.MINAWA.NET: Steam & Source on the Linuxの可能性
http://blog.minawa.net/2010/03/steam-source-on-linux.html
BLOG.MINAWA.NET: Steam & Source on the Linuxの可能性 #02
http://blog.minawa.net/2010/03/steam-source-on-linux-02.html
BLOG.MINAWA.NET: Steam & Source on the Linuxの可能性 #03
http://blog.minawa.net/2010/03/steam-source-on-linux-03.html
BLOG.MINAWA.NET: Steam & Source on the Linuxの可能性 #04
http://blog.minawa.net/2010/03/steam-source-on-linux-04.html
BLOG.MINAWA.NET: Steam & Source on the Linuxの可能性 #05
http://blog.minawa.net/2010/03/steam-source-on-linux-05.html
BLOG.MINAWA.NET: Linux Steam Client
http://blog.minawa.net/2010/05/linux-steam-client.html
BLOG.MINAWA.NET: SteamがLinuxベースのゲーム機を計画中? しかも……
http://blog.minawa.net/2011/05/steamlinux.html
BLOG.MINAWA.NET: SteamとFusion APUの可能性
http://blog.minawa.net/2011/05/steamfusion-apu.html
BLOG.MINAWA.NET: EA(Electronic Arts)のデジタルゲーム配信サービス「Origin」
http://blog.minawa.net/2011/06/eaelectronic-artsorigin.html
このネタの面白い所は、どうもこのハードウェアが既存のPCベースらしいって事なんです! ここから手前味噌な自慢話になってしまいますが、このネタは私が以前書いた妄想ネタと大分被ってるんですよね:-P 今出てる情報をまとめると以下のような感じでしょうかね。
オープンなSteamプラットフォーム。このプラットフォーム(OS? 開発環境? その他?)を他社(例えばEAのOrigin等)が利用する事を阻害したりはしない? 同一プラットフォーム上に共存も認める?こんな所でしょうか? このプラットフォームの目的の一つとして、ゲーム開発者にゲームのライフサイクルの明確化を示すというのがあるそうです。専用ハードウェア化する事で、そのゲームがどのハードウェア(3,4年周期?)で動作可能なのかが判断出来るようしたい? これは開発者だけじゃなくて、利用者側にもメリットありますしね。このハードウェアなら、このゲームを快適にプレイ出来ますよって一目瞭然になりますし。
Valve自らはハードウェアの開発は考えていない? 実際のハードウェアはSteamプラットフォームに興味を示してくれたメーカーに製造を任せたい。GoogleとAndroidのような関係性を模索。
スタンダードなPCゲームタイトルがプレイ可能? Steamプラットフォームで制作する場合にライセンス料金が必要になる事も無い。
ゲーム開発者がハードウェアを直接叩く事を制限しない? 特定の開発キットが必須では無い。
USB機器を認識可能。Valveが開発中のUSBゲームコントローラーが付属するが特定のUSB機器のみに限定はしない?
ちなみにテスト機はDellの「Alienware X51」というMini-ITX使用のゲーミングPCらしいです:-P スペックとしては「CPUがCore i7、メモリが8GB,GPUがNVIDIA」らしいです。個人的に、Mini-ITXを使う所は予想出来てたんですが、IntelとNVIDIAの組み合わせっていうのが、どうもしっくりこないんですよねぇ。いや、前提としては以前書いたOSがLinuxだった場合はですよ?
今回の情報では、残念ながらSteam BoxのOSが何になるのかは一切触れられてませんでした。私としては、以前何度も力説したLinux説を押したいのですが「スタンダードなPCゲームタイトルがプレイ可能?」というクダリが、どうしても気になってしまうんですよね。残念ながら、既存のPCゲーム資産に依存するSteamの場合は、どうしてもWindows(DirectX)環境ベースのゲームが大半な訳ですからね:-(
上記のクダリを意識するならば、やはりOSはWindowsか、相当頑張ってWindowsベースの組み込み向けOSってのが無難な選択肢なんでしょうけど……。ただ、わざわざ専用ハードウェアを用意する訳というのが、上記の「ライフサイクル」だけっていうのはどうなのだろうかなぁて……。
勿論、ライフサイクルを提示する事も大事ですが、私としては以前力説したXBOX脅威論? と、AppleとMSとGoogle? のプラットフォーム締め出しの脅威が根本的問題なのでは無いかと……。一応、AppleはMACでSteamを認めていますが、これからはMACとiPhoneと連携した自前のプラットフォーム「Game Center」で強力にゲームをプッシュしてくる可能性はありますし。実際、Steamで販売しているMAC用の「RAGE」はMac Apps Storeで販売している「RAGE: Campaign Edition」とは互換性が無い? らしいですし……。まぁ残念ながらRAGEはコケ気味なので、少し事情が異なるのかもしれませんけど:-(
またWindowsもWindows8で、XBOX360との互換性を高めるという噂がありますしね。以前はXBOX360のゲーム(XBLA?)のゲームがWindows8でも動作可能らしいって噂もありましたしね。て、あんまり詳しくは調べてないので、間違っているかもしれませんけど。今現在はValve自らが、この噂を否定してますけどね:-( ふぅ、予想以上に長い話になったので今日はここで区切ります。また明日書きたいと思います:-P
#外部リンク
Exclusive: Valve said to be working on 'Steam Box' gaming console with partners, could announce at GDC | The Verge
http://www.theverge.com/2012/3/2/2840932/exclusive-valve-steam-box-gaming-console
Valve on "Steam Box" rumors: "long way from shipping any sort of hardware"
http://arstechnica.com/gaming/news/2012/03/valve-on-steam-box-rumors-long-way-from-shipping-any-sort-of-hardware.ars?clicked=related_right
PCゲーム配信サービス「Steam」で大成功のValve、自社製ハードの開発も視野に : Kotaku JAPAN
http://www.kotaku.jp/2012/02/pcsteamvalve_hardware.html
スティック類は差し替え可能。これが噂されるValve製ゲーム機のコントローラー?(ギャラリーあり) : Kotaku JAPAN
http://www.kotaku.jp/2012/03/valve_controller.html
Valveが噂されるコンソール『Steam Box』の開発を否定:「近いうちにハードを出すことはない」 : Kotaku JAPAN
http://www.kotaku.jp/2012/03/valve_steambox.html
噂: Valveが自社ゲームハード“Steam Box”を開発中 - Game*Spark
http://gs.inside-games.jp/news/322/32222.html
Valve開発者が昨年秋に試作ハードの写真をTwitterに投稿 - Game*Spark
http://gs.inside-games.jp/news/322/32225.html
Valveが噂の“Steam Box”に回答 「自社ハードの登場は当分先」 - Game*Spark
http://gs.inside-games.jp/news/323/32334.html
【Hothotレビュー】 デル「Alienware X51」 ~Mini-ITXを採用した省スペースゲーミングPC
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/hothot/20120312_518129.html
Mac App Store - RAGE®: Campaign Edition
http://itunes.apple.com/jp/app/rage-campaign-edition/id468808410?mt=12&ign-mpt=uo%3D4
#内部リンク
BLOG.MINAWA.NET: Android on Ubuntu
http://blog.minawa.net/2009/05/android-on-ubuntu.html
BLOG.MINAWA.NET: Steamのベータ版
http://blog.minawa.net/2010/02/steam.html
BLOG.MINAWA.NET: SteamのMac版は本当だった
http://blog.minawa.net/2010/03/steammac.html
BLOG.MINAWA.NET: Steam & Source on the Macについて
http://blog.minawa.net/2010/03/steam-source-on-mac.html
BLOG.MINAWA.NET: Steam & Source on the Linuxの可能性
http://blog.minawa.net/2010/03/steam-source-on-linux.html
BLOG.MINAWA.NET: Steam & Source on the Linuxの可能性 #02
http://blog.minawa.net/2010/03/steam-source-on-linux-02.html
BLOG.MINAWA.NET: Steam & Source on the Linuxの可能性 #03
http://blog.minawa.net/2010/03/steam-source-on-linux-03.html
BLOG.MINAWA.NET: Steam & Source on the Linuxの可能性 #04
http://blog.minawa.net/2010/03/steam-source-on-linux-04.html
BLOG.MINAWA.NET: Steam & Source on the Linuxの可能性 #05
http://blog.minawa.net/2010/03/steam-source-on-linux-05.html
BLOG.MINAWA.NET: Linux Steam Client
http://blog.minawa.net/2010/05/linux-steam-client.html
BLOG.MINAWA.NET: SteamがLinuxベースのゲーム機を計画中? しかも……
http://blog.minawa.net/2011/05/steamlinux.html
BLOG.MINAWA.NET: SteamとFusion APUの可能性
http://blog.minawa.net/2011/05/steamfusion-apu.html
BLOG.MINAWA.NET: EA(Electronic Arts)のデジタルゲーム配信サービス「Origin」
http://blog.minawa.net/2011/06/eaelectronic-artsorigin.html
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