2010/03/11

Steam & Source on the Linuxの可能性 #02

続きです。さて前回でゲームにおけるクロスプラットフォームはDirectXを擁するWindows系環境が有利である事がわかりました。ここからがSteamの話です。SteamというのはPC (Windows)専用のオンラインのゲームプラットフォームです。簡単に言えばPC (Windows)に作られたゲーム専用システムみたいなものです。

SteamもWindows上のアプリケーションなので、当然扱っているゲームタイトルもDirectXで作られたモノが多い訳です。その方が製作者側も楽ですからね。ただ他のゲームコンソールと違いWindowsはOpenGL製のゲームも動作します。しかしながらWindows単一の場合は、ほとんどメリットがありませんので、個人ならともかく商業用では敢えて使用するメーカーは皆無でした。例えばDoomやQuakeで有名な「id Software」等はOpenGLにも対応したゲームを製作しています。

ここまでなら、全くLinuxなんて及びじゃない状況な訳です。ただし、最近になってこのSteamがWindows以外のOS、Mac OS XにSteamクライアントと同社の3DエンジンであるSource Engineを対応させると発表した訳です。しかも、わざわざOpenGLに対応したバージョンで……。ここからは完全に妄想です。何故わざわざMacに対応、しかもOpenGLにまで対応させた本格的な移植をしたのだろうか? 正直言ってわかりません。わかりませんがいくつか考えられる事はあります。

まずは移植のし易さ。先日までのSteamクライアントはIEに完全に依存したアプリケーションであり、他の環境への移植はほぼ無理な状態でした。しかし近年のウェブブラウザー競争によりWebkitがオープンソースとなり、移植の手間が大幅に省けるようになりました。それとSource Engineも始まりはid Softwareの3Dエンジン、「id Tech」であり、それを長い時間を掛けて独自のエンジンとして開発してきた歴史があります。

なので、実は途中まではOpenGLに既に対応していた訳です。更なるWindowsへの最適化の中で、いつのまにかOpenGLへの対応は打ち切られたようですが……。これを復活させるのは、他のエンジンに比べればそう難しくなかったのかもしれません。

次に、Mac OS Xの台頭。これは近年のiPod、更にiPhoneの快進撃を見れば明らかですね。10年前と比べたらMacの人気はうなぎ上りでしょう。しかも、iPhoneなんかはかなりゲームに力を入れてきていますからね。まぁSteamは今のところ、デスクトップ、あるいはノートパソコンがメインターゲットですが、これからの展開によってはiPhoneやiPADなんかの携帯機器向けに最適化されたバージョンが出てくるのかもしれません。

その為の布石と考えるとそれほどおかしな話ではないのかもしれません。新規ユーザーの開拓にもなりますからね。そして最後はXbox360の存在。実はこれが一番大きな脅威&Linuxへの対応に関係しているのではないかと個人的には考えています。それは何故か? 次回へ続く。

Steam & Source on the Linuxの可能性

昨日は勢いで思わせぶりな事を書いた所で終了しましたが、今から書くことも何の根拠もない素人の戯れ言です。しかも自分の頭の中でも上手くまとまった意見ですらありません。いくつかの疑問点や可能性が頭の中で浮かんでいる状態でそれらを纏め上げて1つの結論を出せていません。自分の意見を再構築する意味でもダラダラと妄想を書いてみる事にします。

昨日はMacにSteam&Source Engineが移植された事で、もしかしたらLinuxにもSteam&Source Engineが移植されるかもしれないという所まで書きました。それは何故か? 鍵はクロスプラットフォーム、とりわけ XBOX360 にあるかもしれません。現状、据置型ゲーム機のプラットフォームとしては以下の3つが挙げられると思います。今回は携帯ゲーム機は考慮していません。
Wii
XBOX360
PS3
今回はSteamとクロスプラットフォームの話なのでハードウェア的にWiiは除外します。代わりにゲーム機では無いですがスペック的に適合する(可能性がある)Windows環境をゲーム機として含めます。
XBOX360
PS3
PC (Windows)
と言うことでゲームタイトルでのクロスプラットフォームとしては、この3つが選択肢として挙げられると思います。更に大雑把に3Dグラフィックについてまとめると以下のようになると思います。
PC (Windows) = DIrectX
XBOX360 = DirectX
PS3 = RSX(libgcm),OpenGL ES(PSGL)
私も素人なので、いい加減な知識しかありませんがクロスプラットフォームでゲームを製作する場合、この3Dグラフィックス部分が一番のネックになるらしいです。この重要な部分をXBOX360とWindowsは(ある程度)共有しており製作者側から見るとかなり移植は楽みたいです。

じゃあ対抗馬であるPS3はどうなんだと言うとRSX(libgcm)というハードウェアを直接叩くローレベルなモノとOpenGL ES(PSGL)という、より汎用性のあるモノが用意されているようです。ただOpenGL ES(PSGL)というのも実際にはPS3独自のカスタマイズがされており、互換性という意味ではほぼ役に立たないレベルな上に、性能面からもlibgcmと比べて劣るので、実際にはあまり使用されていないみたいです。

Windows以外のPC用OSは基本的にOpenGLに対応しているので、もしPS3が正式なOpenGL ES(OpenGL ESはOpenGLのサブセット版)に対応し、そこそこの性能が叩き出せるレベルならば、今よりもずっと他OSとの移植環境も整っていたと思います。残念です。ここまでをまとめると、クロスプラットフォームでゲームを作る場合、少なくとも2つのプラットフォームで移植のし易いDirectX系が一番楽という事がわかりました。長くなったので第一部終了。しつこいですが、完全に素人の妄想です。内容はいい加減な可能性が大です。あしからず。

#外部リンク
Microsoft DirectX - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/Microsoft_DirectX

OpenGL - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/OpenGL

西川善司の3DゲームファンのためのPS3アーキテクチャ講座
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20060329/3dps3.htm

2010/03/09

Steam & Source on the Macについて

予想されていた通りValveのゲームプラットフォーム「Steam」と、ゲームエンジン「Source Engine」のMac OS X対応が正式に発表されましたね。当初のラインナップも予想とほぼ同じ内容でした。まぁ自前のSource Engineを使ったゲームが一番乗りになるのは当然の結果でしょうけど。

しかも、これらのゲームを既にSteamで購入していればMac OS X用に改めて購入する必要が無いそうです。これは驚きました。普通こういった新たなプラットフォームに対応する場合は新たにゲームタイトルを買いなおすか、よくても割引での購入あるいは今あるプラットフォームからの移行という事になり、どちらのプラットフォームでも使えて、なおかつ無料で対応というのはかなり太っ腹な対応だと言えると思います。さすがゲイブ・ニューウェル氏、伊達に太ってません

冗談はさておき今回のSource Engine移植ですが、Wine等によるエミュレーション的な移植ではなくOpenGLによるネイティブな移植だそうです。しかもWin&Macの両プラットフォームの垣根を無くし、同じネットワーク上での対戦等が可能なようです。素晴らしい。これでWindows信者とMac信者入り混じってのFPS代理戦争が勃発しそうです。しかも、開発者自らがそれを楽しみにしてる節がありますし(笑)。是非ともその輪の中に、Linux信者も混ぜて三つ巴の乱戦を繰り広げて欲しいですね。

そのLinux対応ですが私の中では今回の発表によって完全に夢物語でも無いなという微かな希望が見えてきました。その理由は……。次回へと続く。

#外部リンク
ニュース - Valve to Deliver Steam & Source on the Mac
http://store.steampowered.com/news/3569/

4Gamer.net ― [Mac]Valve,「Steam」およびSourceエンジンをMac向けに提供。「Left 4 Dead 2」などのMac版が4月にリリース予定!
http://www.4gamer.net/games/106/G010682/20100309024/

2010/03/08

ユニコーンガンダムとかいろいろ……

今日の一日。昼頃に起きる。インスタントラーメンを食べながらテレビを見てたらカーグラがやってたので久々に見ました。最近はあんまり自動車に興味が無くなったけど、やっぱり古谷徹のナレーションは流石だと思った。淡々としているのがまたいい。伊達にアムロじゃないな。

その後、適当にパソコンでネット検索したりニコニコ動画とか見てたら友人から電話が掛かってきたので、そのまま遊びに行きました。あいにく雨だったけど、友人が車で迎えに来てくれたので特に問題無し。ただ家を出るときに家の鍵が見当たらなくてだいぶ待たしてしまったのが心苦しい。家族が勝手に鍵の置き場所を変えていたのが原因だった。まぁ確認していなかったのも悪かったけど。

その後、また車の中でバカ話しながらオートバックス行ったりヤマダ電機に行ったりTSUTAYAで立ち読みしたりとかで終了。いつもながらバカ話は楽しい。ただふと現実に戻るとお互いおっさんになったのに成長していないと少し鬱になったり……。ちなみに今日したバカ話はタイトルに書いたユニコーンガンダムの話とかオートバックスで見た福山雅治が表紙のパンフレットとか。いくらイケメンでも、あのもじゃ頭は無いわーとか、そんな話。まぁ冗談なので、ファンの方は受け流して下さい。

で、ユニコーンガンダムの方はネットで見たプラモで何か3種類くらいに変形するって書いてあったと友人に言ったら「2種類しか変形しねーよ。」って話になって、私は「確かビーストモードとかいうのが書いてあったし、変形するのも見たし。確かにダサくて、おまけにケツにビームサーベル挿してあったけど……。」って言ったら、「それ、ネタで無理やり変形させたんじゃね? ビーストモードってエヴァのパクリやん。しかもビームサーベルケツに挿すって(笑)」みたいな話になって、私も自分で言っていて「確かにおかしいな、しかもゾイドみたいに変形してビーストモードはないかも。おまけにケツに挿してるし。」と、内心おかしいなぁと思ったりして……。

気になって家に帰ってからまたネットで見てみたら……。気になる方は末尾のリンク先を確認して見てください。真実はそこにあります。

まぁそんな感じで夕方まで遊んだ後は、また適当に過ごして一日終了です。あ、たまたまテレビでやっていた洋画を最後まで見てしまった。全然見る気は無かったのですが、冒頭から思わず引き込まれてしまいました。「ザ・シューター/極大射程」ってタイトルです。

何か原作の小説がいくつかシリーズとして出ているようなので、チャンスがあったら見てみようかな。見た後は、無性にCoD:MWシリーズがやりたくなったり……。意味もなく長文を書いてしまった。まぁいいや。たまにはこう言った駄文もいいよね。何年後かに振り返って見たらおもしろいものだし。

#Amazon

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新潮社 ( 1998-12 )
ISBN: 9784102286067

#外部リンク
ユニコーンガンダム、衝撃の「ユニコーンビーストモード」! « 電撃PlayStation ONLINE
http://dps.dengeki.com/2010/03/04/p13864/

2010/03/04

SteamのMac版は本当だった

先日書いたWebkit版Steamクライアントの続報です。どうやら、Mac OS X対応の噂は本当だったみたいです。既に幾つかのゲーム系ウェブサイトに移植を連想させるイメージ写真が送られてきた模様。素晴らしい。Macユーザーかつゲーマー(主に洋ゲー)の人達、おめでとうございます。

詳細は一切語られていないようですが幾つか公開されたイメージ写真を総合して考えると、やはりValve自らのSource Engineが投入されるようです。写真から察するに以下のゲームではないかとの事。ちなみに下記のリンク先(最初のやつ)にイメージ写真が載っています。
A level 1 sentry (Team Fortress 2)
A Heavy (Team Fortress 2)
A Portal turrent (Portal)
Gordon Freeman (Half-Life series)
Alyx Vance (Half-Life 2 and episodes)
Francis (Left 4 Dead)
噂では来週から開かれる「ゲームデベロッパーズカンファレンス 2010」で何らかの情報がお披露目されるのではないかとの事です。楽しみですね。Mac持ってないけど。

#外部リンク
Valve Leaks Teaser Images for Announcement of Steam (and Games) for Mac [Updatedx4] - Mac Rumors
http://www.macrumors.com/2010/03/03/valve-teases-upcoming-half-life-release-for-mac/

Steam にようこそ
http://store.steampowered.com/

Steam - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/Steam

Source Engine - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/Source_Engine

#内部リンク
BLOG.MINAWA.NET: Android on Ubuntu
http://blog.minawa.net/2009/05/android-on-ubuntu_3405.html

BLOG.MINAWA.NET: Steamのベータ版
http://blog.minawa.net/2010/02/steam_1414.html

2010/03/02

Pandora情報更新 #03/02

今日はちょっと疲れ気味なので短め。ケースの到着日が今月の22日になったみたい。目的地はテキサスからイギリスに変更。テキサスの工場でpopulationもそれまでには終わるらしいので、それから組み立て作業に入るのかな。

何か昨日適当に見てたら、組み立てはCraig以外に8人くらいは決まっているらしい。多分、一人はEd氏だと思うのですが、他の人もフォーラムの有志って訳じゃないらしい。CraigやEdのリアルな知人か、アルバイト的な人員なのかも。適当だから間違いかもしれませんが。後は昨日書いたように、フォーラムの暇人が来るかもしれないですね。でも、フォーラムの意見も賛否両論で、「遊び気分の素人を組み立て作業に参加させるのは、教育コストやリスクが高すぎるので止めるべき」という意見や、「自分達のマシンを自分達で作るなんて最高じゃん。記念に皆の名前でも彫ろうぜ!」的な意見も見受けられます。

思うに、プロジェクトチームの考え方が問題なのかも。特にCraig氏はリアルなビジネスというより、仲間内で手作り自動車を作ろうみたいな気持ちが強すぎるのかもしれません。私も基本的にはCraig氏の意見もわかるのですが、仲間内だけじゃなくて、一般客にも注文を開放した時点で、そういった甘えは捨てるべきだったと思いますね。このノリの違いで、先日の揉め事もあった訳ですし。まぁ先日のは、今まで仲間的なノリだったCraigが、いきなりビジネス的な態度を取り出したのが発端ではあったのですけど……。

それと、後付けの説明が多すぎる。金銭的に苦しいのはわかるけど、こうも後付けの言い訳がましい説明が続くと、本当にベーパーウェアだと疑われても文句は言えません。BLEACH某少年漫画じゃないんだから、後付けの特殊能力合戦は勘弁です(苦笑)。何回「なん…だと…?」言わせるんじゃ。

#追記
昨日書いた組み立てに100ドルの請求ですが、どうも台数の話じゃなかったらしい。Ed氏のコメントだと、組み立ての工数が曖昧で、詳しい値段が提示されていなかったらしい。最近(数週間前?)に、詳細な書類をMWeston氏から渡されたのを機に、改めて見積りしたら100ドルになった? んー、どちらにしろ100ドルは確かみたいですね。ていうか、どんだけアバウトな見積りしてるんだよ(苦笑)。

Pandora情報更新 #03/01

今週のPandora情報更新。何かきな臭い話題が出てますね。テキサスの工場で組み立て予定だったPandoraですが、急遽イギリスで組み立てる事になりそう? しかもCraig氏をはじめとする主なPandoraチームが中心となって……。何…だと…? 

詳細はまだわかりませんがテキサスの工場でpopulation(MBに各種部品を組み込む事?)と完成品として組み立てる事までが当初の予定だったらしいのですが、工場側と値段の交渉が折り合わずに? 最終手段として自分達でpopulation後の組み立てだけはする事になったのかな?

工場側としては10万台規模での取引を前提としての価格を提示してきた? ので、今のところ4000台しか作らないPandoraチームとしては、1台に付き、組み立て代だけで100ドル程度のコストが掛かってしまうらしい……。こんなのは最初の段階で文書化しとかないと駄目な気がしますけど……。英訳が間違っているのかもしれませんが。

まぁ愚痴を言っても仕方がない。実際にそんなコストはかけられない訳で、それならイギリスに持ってきて、俺達だけで組み立ててやるわいという話になったらしい。Craig氏の話によれば、populationだけは工場に頼まないと出来ない工程だけど組み立てだけなら既に何台も自分達でやっているから大丈夫らしい。まぁ確かにEd氏がだいぶ前に組み立てのビデオを公開とかしてましたからね。まぁ詳細が分かり次第、続きを書こうかと思っています。

ちなみに組み立て作業に参加したいイギリス在住の暇人はいつでもウェルカムだそうです。皆で集まってCraigに愚痴言いながら組み立てしましょうとのこと。もしかしたら組み立て作業をインターネットで中継してネタにするかもとEd氏が言ってました。ちなみに組み立て作業は8時間くらいやるそうです……。終わったら飲みに行くそうなので、飲み代くらいはおごってくれるかもしれませんね。

#YouTube
昔、Ed氏が組み立てした時のビデオ。
Assembling a Pandora Prototype Case - YouTube
http://youtu.be/B50Kh70AeE4

2010/02/28

Steamのベータ版

Steamクライアントのベータ版が公開されました。最近はあんまりOblivionやっていないのでSteamどころかWindows自体を使わなかったのですが、このベータ版はかなりの変更を加えているらしいのでちょっと使ってみました。

具体的に何が変わったのかというと、内部のHTMLレンダリングエンジンがIE(Trident)から、ChromeやSafariでお馴染みのWebkitへと変更になったようです。これはスゴい。噂によると近々、SteamがMac OS Xに対応するらしくその為にWindows依存を脱却する為の大工事らしいです。ただ現行のシステムよりも多少機能性が落ちているみたいですね。まぁこれは一時的なものだと思いますけど。
Now using a WebKit based rendering engine for the client and in-game overlay web browsing components (replacing Internet Explorer)
Linuxユーザーかつゲーマーな人達の間ではMac OS Xに対応するついでにLinuxにも対応してくれないかなぁという意見がチラホラ出てますね。確かに技術的に大きな課題であったIE依存という問題が解決された訳で対応へのハードルはかなり低くなった事は事実でしょう。まぁ現実的にはビジネスとして成り立つメドが立たない限り、無理でしょうけどね。

それにあくまでSteamクライアントのみが対応可能になりそうなだけで大半のWindowsゲームが依存しているDirectX問題を解決しない限り難しいでしょう。ただQuakeやDoomのようなid SoftwareのゲームはOpenGLにも対応しているので、ほぼ間違いなく対応出来るでしょうけど。というかSteamを介さない単体パッケージ版は既にLinuxに対応していますしね。後はValveのSource Engineも対応しようと思えばそう難しくないのではないかと言われていますし。

他にもOGRE等のクロスプラットフォームの3Dグラフィックスエンジンを使用しているゲームも可能性としてはありますね。確かTorchlightやZombie DriverなんかがOGREを使用していたと思います。まぁ3Dグラフィックスエンジンだけが対応していても他が対応していないんじゃ無理でしょうし、OpenGLに対応しているとはいってもDirectXと同程度の性能が引き出せるのかは別問題でしょうし。

というかLinuxでまともにOpenGL使えるのってNVIDIAのプロプライエタリドライバーくらいだからなぁ。まだまだ難しいかな。とはいっても、これは大きな一歩である事は間違いないでしょう。実はこの辺りについての妄想をだいぶ前から考えておりまして。また暇な時にでもチマチマと駄文を書いていこうかと思っています。

#外部リンク
A Brand New Steam
http://store.steampowered.com/uiupdate/

SteamがMac用ゲームを売る日が来るかも : Kotaku JAPAN
http://www.kotaku.jp/2010/02/steam_mac.html

WebKit - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/Webkit

Trident - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/Trident

OGRE - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/OGRE

OGRE – Open Source 3D Graphics Engine
http://www.ogre3d.org/

Torchlight - Runic Games
http://www.torchlightgame.com/

Zombie Driver
http://www.zombiedriver.com/age_gate.html

XGI Volari

Phoronixの記事を読んでいたらおもしろい事が書いてあったのでメモ。いきなりですがXGIという会社名を聞いたことがあるでしょうか? 私もあまり知らなかったのですが、この会社の前身は台湾の半導体メーカー「SiS」のグラフィック部門だそうです。SiSという会社もあまりメジャーじゃないですが、古参の自作野郎ならば、名前くらいは聞いたことがあると思います。何を隠そう、私が一番最初に自分のお金で買ったパソコンのMBを作っていた会社なのです。ちなみにエプソンダイレクトです。

WikipediaによるとXGIがSiSから独立したのが2003年。設立時にTrident Microsystemsのグラフィック部門を買収したと書いてあります。Tridentも低価格パソコンにはよく使われていた記憶があります。SiS自体も、「Xabre」というGPUシリーズを開発しており、値段の割にはなかなかだという事で多少は売れていた気がします。今思えば、ATI、NVIDIAという2大メーカーによる独占が始まるギリギリの時代だったのでしょうね。それはそれで寂しい気もします。ちなみに読み方は「セイバー」らしいです。私は「サーブル」だと思ってました……。

そんな感じで独立したXGIですが、タイトルにある通り「Volari」というGPUを出したりして何とか頑張っていたようですが、売上は低迷し、2006年には、あのATIに研究開発部門を買収されて、新規GPUの開発はストップしてしまったようです。これでジ・エンドかと誰もが思っていたのですが、最近になって、またコツコツと活動を始めていたようなのです。

ここからが本題。Phoronixの記事によると、このXGIが数年間活動していなかったLinux用のドライバーを開発し始めたらしいのです。しかもオープンソースとして。古い記事も併せて読んでみると、なんとなく背景が見えてきました。研究開発部門が買収された後、暫くしてから何故かIBMの社員がXGIのドライバーの開発を再開。

これはどうやらIBMのPowerPCサーバーの為の開発だったらしいです。そして暫くはIBMの社員が開発を続けていたようなのですが、その開発者がIBMを辞めた事から再び開発が中断。ちなみにその社員は現在インテルに入社してインテルのオープンソースドライバーを担当しているらしいです。これが2008年のお話。

そんな感じで、今度こそXGIも終了かと思われていた矢先、今年に入ってから急にXGIのドライバー開発が再開されたようなのです。しかも今度はXGI社員自らが担当しているらしい。何故なのかというとXGIのVolariがMarvellのARM用GPUとして採用されたからみたいです。具体的に言うと「OpenRD-Client」という製品とHPのシンクライアント「HP t5325 Thin Client」という製品らしい。

OpenRD-Clientというのは、どうやらMarvell自身が絡んでいるプロジェクトで、TIのBeagleBoardみたいな感じなのかもしれません。詳しく調べていないのでいい加減ですが。日本で言うと玄人思考の玄柴の兄弟分みたいな感じの製品ですかね。まぁCPU部分だけの話ですが。おもしろいのがXGIの社員のパッチがどうもおかしかったらしく、その原因がドライバーをウィンドウズ環境で製作したかららしいのです。

どうやら、あまり(というか全然?)Linuxの知識が無い人が担当しているらしいのですが、おそらくコスト的に詳しい人を雇える余裕が無いのではないかとフォーラムでは推測していました。これは別に馬鹿にしている訳ではなく、それだけ切羽詰まった状態で、今度のARM環境でのGPU売り込みに賭けているのだろうという話ですね。確かに今更x86環境ではあまり需要がありませんものね。特にAtom登場以降は……。

ARM環境にもPowerVRという強敵がいますがインテルと違いドライバーのオープン化はされておらず、その事がXGIにとっても差別化出来る要因だと考えているようです。確かに強力なGPUでも実際の使用で原因不明のクラッシュとかあったら使えませんからね。特に特殊用途の多い組み込み系だと安定性が重視されるでしょうし。3Dバリバリの機能が必ずしも必要とは限りませんし。

長くなりましたが、これを機にARM環境での自由なGPUドライバーを提供してくれる企業が1つでも増えてくれることは今後においても重要な出来事になるかもしれません。XGIが成功してくれれば、PowerVRを持つImaginationも前向きにOSSドライバーを考えてくれるかも知れませんし。

最後に「HP t5325 Thin Client」と、XGIが開発中の新しいGPU「Volari G6」のビデオ。Volari G6はH.264とMPEG2のハードウェアデコードが売りみたいですね。いつ出てくるのか未定らしいですけど……。何かG6の紹介ビデオはたどたどしい日本語で頑張っている感がスゴいですね。売れるといいですね。

#YouTube
HP t5325 Marvell powered Thin Client - YouTube
http://youtu.be/cYaL-F-a5wo



XGI G6のH.264デコーダーの性能 - YouTube
http://youtu.be/kzFTx_OgsoE



#外部リンク
[Phoronix] XGI Working On Big Linux Patch For Big Feature
http://www.phoronix.com/scan.php?page=news_item&px=ODAxMQ

XGI Technology Inc. - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/XGI_Technology_Inc.

Open-RD.org
http://www.open-rd.org/

HP t5325 Thin Client (discontinued) - HP
http://h10010.www1.hp.com/wwpc/us/en/sm/WF10a/12454-12454-321959-338927-3640405-4063703.html?jumpid=in_r2515_us/en/smb/psg/psc404redir-ot-xx-xx-/chev/

Ubuntu Weekly Topics:2009年5月22日号 OpenRDのリリース・DisplayLinkのUSB接続VGA・UWN#142|gihyo.jp … 技術評論社
http://gihyo.jp/admin/clip/01/ubuntu-topics/200905/22

2010/02/26

せんとさん……

予想通りMMDでせんとさん人気出てますね。ヨーデルさんもスゴいけど。個人的に気に入っているのがこの動画です。ネタ通り越してオシャレな雰囲気すら漂います。何という漢同士の戦い。何故か「出会い頭に戦闘開始」みたいなのが頭に浮かびました。確かバキの死刑囚編のエピソードだったかな? 街角でいきなりダンスバトル開始みたいな(笑)。

それにしても、このせんとさんモデルは魅力的ですね。しかもこのビデオはその魅力を存分に引き出している気がします。何かHxH(キメラアント編)に出てても違和感無さそう。かなりの念能力者ですね。ちょっとレイザーっぽいし。ちなみに女同士の戦いもあります。こちらがオリジナルだそうです。でも、せんとさんの方が好きかも……。

#追記
せんとさんは汚れ担当のネタキャラじゃなくて、寡黙でクソ真面目なイケメン路線で伸びていって欲しいと個人的には思いました。

#ニコニコ動画
【MikuMikuDance】Defen' ya self, bro!【例の二人】 ‐ ニコニコ動画(原宿)
http://www.nicovideo.jp/watch/sm9784490



【第3回MMD杯本選】Defen' ya self, sis! ‐ ニコニコ動画(原宿)
http://www.nicovideo.jp/watch/sm7935017