2012/11/29

チャンバも走る?

ご無沙汰です:-) 最近めっきり冷え込んできましたねぇ。気づけば今週の土曜日は12月ですものね……。月日が経つのは本当に早いです:-(

いくつか書こうと思っていた小ネタがあったんですが、いざ書こうと思うと、なかなかエンジンが掛からないものなんですよね。やる事って言っても撮り溜めたテレビ番組の(主にアニメと映画)の消化とゲームしてただけなんですけど。

個人的に今期一番気になっているアニメは「ジョジョの奇妙な冒険」なんですよね。予告編を見た時は正直厳しいかなぁと思っていたんですが、いざ見始めると気になっていた絵柄も特に気にならず、むしろ声優さん達の熱演でグイグイと物語に引きこまれました。それに絵に関しては、原作絵がユニーク過ぎて、どうやっても100%は再現出来ないでしょうし……。

出ている人全員が良いですが、特にスピードワゴンの中の人(上田燿司氏)が素晴らしいですね。ヘタすると説明臭さだけが鼻につくキャラですが、そこは上手い事演技でカバーしていて好印象です:-) スピードワゴンも中の人にも言える事ですが名作には名脇役が必須なんですよね。歳を取ると余計そう感じます。

話が逸れました。昔のジャンプ繋がりで「キャプテン翼」という作品があります。言わずもがな名作サッカー漫画で過去に何度かアニメ化もされている訳ですが、個人的には初代のアニメが一番印象深いですね。

特にオープニング曲の「燃えてヒーロー」のフレーズは、私の世代なら知らない人は居ないくらい有名だと思います。その歌詞の中で「チャンバも走る」という一文があるのですが、よくよく考えると全然意味が判りません……。

その謎が今日になって、ようやく疑問が解けました。まぁ別に改まって調べた訳じゃないんですけどね。たまたま記事になってたのを目にしただけですが……。

「チャンバ」の意味については、リンク先を読んでもらった方が詳しく書いてあるので省略しますが、個人的にキャプテン翼で忘れられないエピソードがあったりします。

学生の頃、学校でインターネットを友達と見ていた時に"自分の名前で検索してみよう"という話になり、数人で試してみたのですが、誰の名前でも大して検索に引っかりませんでした。

それじゃ面白くないからと、今度は"あだ名"で検索してみようって話になり、適当に検索していたのですが、大して代わり映えのない結果に……。と、思ったら一人だけ、かなりのヒット数を稼ぎだした人物が居りました。

仮に"K"としますが、彼のあだ名は"コジケン"です。
皆「コジケン、スゲェな。ダントツじゃん!」
コジケン「まぁね! 俺だし!」
皆「なんだよ、よく見ると"ファンクラブ"まであるぞ? 試しに見てみるか!」
コジケン「あれ? バレちゃった? お前らと違って、有名人だからなぁwww」

クリック

皆&コジケン「アッー!」

いやぁ、あの時はビビりましたね。というか、腹抱えて笑いました:-)


ネタばらしすると"コジケン"じゃなくて"コジxケン"だったんですねー。……そうです。キャプテン翼の"日向小次郎"と"若島津健"のカップリングの略称だったんです! 腐女子恐るべし!

今は昔、日本にグーグルなど無かった頃のお話です。

#外部リンク
そうだったのかっ! キャプテン翼の「チャンバも走る」の意味、実は解明されてた - ねとらぼ
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1211/28/news060.html

キャプテン翼の「チャンバも走る」の意味がついに解明される - NAVER まとめ
http://matome.naver.jp/odai/2135375783597493001

2012/11/08

Steam の Linux 版ベータがリリース

最近、あんまり書く事が思いつかないので放置気味ですが、久々に良いニュースがあったので書いときます。ついにValveのSteamクライアントのLinux版がリリースされたようです。といっても、ベータ版かつ、限られたユーザーのみですけど:-(

話によると、現時点での対応ゲーム数が約20タイトルとWindows版の2000タイトルと比べると1%に過ぎませんが、Valveのタイトルは基本的に遊べるようになると思うので、徐々に増えていくかもしれませんね。個人的にはベセスダ系が対応してくれると嬉しいのですけど……。

それと、今回のベータ版公開に合わせてか、NVIDIAから「GeForce 310.14 Driver Beta」という特別なGPUドライバーがリリースされてますね。早速入れてみましたが、心なしキビキビしているような……。

ある記事によると、この310ドライバーはゲームによっては約2倍スピードアップしているらしいです。少なくとも"Left 4 Dead 2"は相当速くなっているらしいです:-)

プロプライエタリなドライバーという点は残念ですが、Valveが橋渡しになってくれたお陰で、こうやってLinuxのドライバーも改善されているという良い例ですね。これから、ますます目が離せません。

ちなみに今回のベータテストは1000名の募集のところ、約6万件の応募があったらしいです:-) Windows版を含めた登録ユーザー数が約5000万という話ですから、大した事がないと言われればそうですけど……。

聞いた話によると、正式版のリリースも年内には行われるらしい? ので、長くとも2ヶ月くらいですかね。楽しみに待ちたいと思います。

#YouTube
Steam Beta running on Ubuntu 12.10 - YouTube
http://youtu.be/J1m3Ad2gG7k



#Picasa


以下の写真については真偽を含めて、一切お答え出来ません……。






#外部リンク
ニュース - Steam for Linux Beta Now Available
http://store.steampowered.com/news/9289/

4Gamer.net ― 「Steam」Linux版のβテストがスタート。これに合わせてNVIDIAからはLinux向けの最新β版ドライバも
http://www.4gamer.net/games/038/G003821/20121107035/

NVIDIA gets a little help from Valve, tweaks GeForce drivers just as Steam for Linux beta launches -- Engadget
http://www.engadget.com/2012/11/06/nvidia-valve-geforce-linux-drivers-r310/

[Phoronix] The Steam Linux Beta Begins...
http://www.phoronix.com/scan.php?page=news_item&px=MTIyMzA

Nvidia heralds Steam for Linux debut with 'double-speed' drivers • The Register
http://www.theregister.co.uk/2012/11/06/nvidia_heralds_steam_for_linux/

2012/10/30

CodeWeavers の CrossOver が一日限定で無料配布

このブログでも何度か取り上げている"CodeWeavers"社の"CrossOver"が、明日(31日)限定で無料配布するそうです:-)  一応説明するとCrossOverというのは、Windows APIの互換レイヤーである"WINE"をベースとしたプロプライエタリなソフトウェアです。

CodeWeaversは、そのWINEの開発者を多く抱えている企業で実質的なWINEの開発グループです。CrossOverはプロプライエタリなソフトウェアですが、開発で得られた技術を積極的にWINEにも還元しており、またCrossOverで得られた収入の一部をWINEプロジェクトに寄付したり、サーバー資源を提供したりといったボランティアも行なっているようです。ある意味、理想的なOSSプロジェクトとプロプライエタリ企業との関係性であったりします。

実は以前、この無料配布キャンペーンの記事を書いていたのですが、ようやく実現したみたいですね。とはいっても、実際には100,000のpledgeノルマを達成出来なかったようですが、それでも無料配布を決定してくれたみたいです:-)

CrossOverは、結構半額セールとかしているのですが、完全無料キャンペーンは2008年を最後に行われていない(と思う)ので、実に4年ぶりのお祭りといったところでしょうか。

無料と言っても12ヶ月の更新を受けられるので、普通に購入した場合と同じ扱いですね。これは本当に太っ腹です。前回のキャンペーン時は、人が殺到して上手く登録出来なかったりしたそうなので今回も始まったら直ぐに登録した方がいいかもしれませんね。まぁ大丈夫だとは思いますけど……。何しろ一日限定なので欲しい人は忘れずに。

#YouTube
↓勝手に無料配布を決めて、社員に袋叩きにされるCEOの図(棒)
Flock The Vote Software Giveaway Announcement! - YouTube
http://youtu.be/vkKiMJFvXbc



#外部リンク
Flock The Vote
http://flock.codeweavers.com/

Run Windows on Mac and Linux, easily and affordably
http://www.codeweavers.com/

#内部リンク
BLOG.MINAWA.NET: CodeWeavers CrossOver 無料キャンペーン?
http://blog.minawa.net/2012/08/codeweavers-crossover.html

BLOG.MINAWA.NET: ANGLEがOpenGL ES 2.0にフル対応
http://blog.minawa.net/2011/12/angleopengl-es-20.html

BLOG.MINAWA.NET: Wineで東方
http://blog.minawa.net/2012/02/wine.html

BLOG.MINAWA.NET: CrossOver Mac/Linux が50%オフ
http://blog.minawa.net/2012/03/crossover-maclinux-50.html

BLOG.MINAWA.NET: Wine 1.4 & CrossOver 11 リリース!
http://blog.minawa.net/2012/03/wine-14-crossover-11.html

BLOG.MINAWA.NET: Steam Box の謎 その2
http://blog.minawa.net/2012/03/steam-box-2.html

BLOG.MINAWA.NET: The Humble Indie Bundle V 開催中
http://blog.minawa.net/2012/06/humble-indie-bundle-v.html

BLOG.MINAWA.NET: 今日一番驚いた事
http://blog.minawa.net/2012/07/blog-post.html

BLOG.MINAWA.NET: Ubuntu 12.10 からUnity 2D が削除される
http://blog.minawa.net/2012/08/ubuntu-1210-unity-2d.html

2012/10/29

Steam Linux クライアントのベータテスター募集中?

個人的に追いかけているValveのSteam Linux版ですが、現在ベータ版のテストをしてくれるユーザーを募集しているようです。といっても、選抜制みたいですが:-(

取り敢えず、私も応募してみましたが多分漏れるだろうなぁ……。噂によると1000人程度が選抜されるらしいですが、幅広い環境から選ぶと思うので、少し変わった構成のユーザーとかの方が選ばれやすかったりして:-) Steam全体で日本のユーザー数自体が、かなり少ないでしょうから日本のLinuxユーザーも数人くらいは選ばれたりして……。

ちなみに明日? 開かれる"Ubuntu Developer Summit(UDS)"で、Valveの中の人が講演するらしいので、おそらくその間に詳細が語られるのではないかとの噂です。関係無いですが、明日はGoogleのAndroidの発表会も予定されていたのですが、残念ながらハリケーンの影響で延期されてしまったそうですね。いま話題の"Nexus 4"や"Nexus 10"といった新機種がお披露目されるはずだったらしいので、ガジェット好きとしては残念でなりません:-(

Steamの方ですが、既に今のところ予定されているLinux対応ゲームのリストがリークされているのですが、Valveの公式ゲームとしては、既に発表されている"LEFT 4 DEAD 2"以外に、以下のゲームも挙げられています。
Portal
Team Fortress 2
Valve製以外では、以前取り上げた"Serious Sam 3"や"Humble Indie Bundle"で発売済みのゲームなんかがリストアップされていますね。

まだ判りませんが、最近増えてきた"Unity 3D"製のライトなゲームも対応してくれるかもしれませんね。例えば、開発中の"Wasteland 2"なんかは期待できるかと。既にLinxu対応は宣言していますしね。まぁまだ当分先でしょうが。まぁ明日には判る事なので、もう暫く待ちたいと思います:-)

#外部リンク
Valve Linux Beta Survey
http://www.valvesoftware.com/linuxsurvey.php

Drew Bliss - Valve - | The Summit Scheduler
http://summit.ubuntu.com/uds-r/meeting/21297/drew-bliss-valve/

CDR Database - 17746 - Steam Linux UDS Beta
http://cdr.thebronasium.com/sub/17746

Want to Test Steam for Linux? Now’s Your Chance… | OMG! Ubuntu!
http://www.omgubuntu.co.uk/2012/10/want-to-test-steam-for-linux-nows-your-chance

Valve to Launch ‘Steam Linux Beta’ at UDS? | OMG! Ubuntu!
http://www.omgubuntu.co.uk/2012/10/valve-to-launch-steam-linux-beta-at-uds

Wasteland 2 - inXile entertainment
http://wasteland.inxile-entertainment.com/

#内部リンク
BLOG.MINAWA.NET: ValveがLinux版Steamを正式にアナウンス
http://blog.minawa.net/2012/07/valvelinuxsteam.html

BLOG.MINAWA.NET: SteamのLinuxクライアント開発は順調らしい
http://blog.minawa.net/2012/08/steamlinux.html

BLOG.MINAWA.NET: Electronic Artsの発表って、コレ? と、おまけ情報
http://blog.minawa.net/2012/05/electronic-arts.html

2012/10/22

Ubuntu 12.10 雑感

めっきり秋めいてきましたね。というか、少し肌寒いくらいです:-( 最近は何故か、あんまりブログを書く気が無いというか、コレはというネタが思いつかなかったのですが、せっかくUbuntuの新板がリリースされたので、インストールした印象でも書こうかと思います:-)

本当はLTS(12.04)をもう少し使うつもりだったのですが、どうも12.04の出来がイマイチというか、Unity(Compiz)の出来が微妙だったのが気になりまして……。

調べてみると12.10はUnityのバージョンが一つ大きくなって、それなりの進化を遂げているようなので、コレは試してみないとと……。

結果から言うと、かなりイイ感じです。少なくともUnityについては、かなり改善されているように見受けられました。12.04では、ちょっと動作がモッサリしているというか、ワンテンポ遅れて反応していたのが、かなり気になっていたのですが、12.10では、そこまで気にならない印象です。勿論、まだ完璧というレベルではないのですが、感覚的なストレスは、かなり減少しました。

また、12.04ではWINEを使って「信長の野望 烈風伝」をプレイすると、Unity3D環境下でウィンドウ装飾のトラブルが発生していたのですが、12.10では今のところ、特に問題無いようです。ただ、ゲーム内のウィンドウの拡大縮小が出来ないのが残念です。12.04のUnity2Dでは出来たんですけどね:-(

実はUnity2Dの替りに導入された「LLVMPipe」というのに興味があったのですが、コレは明示的に選択出来る訳じゃないのですかね? あくまでフォールバックって感じなんでしょうか? まぁ今のところ、3Dで困るという事は無いので問題ないのですけど。

その3Dですが、今回からNVIDIAのプロプライエタリドライバーの取り扱いが改善されて、素の状態でnvidia-experimental系のドライバパッケージも導入可能になったのも、ゲームファンとしては嬉しい改善点ですね。早速、「nvidia-experimental-310」を使っていますが、今のところ問題ないようです。ちなみに、今回の変更でNVIDIAのGPUドライバーは以下のような構成を選べるようになっているようです。
xserver-xorg-video-nouveau コミュニティによるオープンソースなドライバー(デフォルト)
nvidia-current        プロプライエタリドライバー安定版
nvidia-current-updates   プロプライエタリドライバー安定版のアップデート版?
nvidia-experimental-310   プロプライエタリドライバーの実験的最新版
ふーむ、これはある意味でWindowsよりも、進んでいる? かもしれませんね:-) 贅沢にも4つから選択可能な訳ですから……。

#Picasa


他に気になった点というと"Canonical Partner"リポジトリが、だいぶ縮小している? 事でしょうか……。今のところ、AdobeのAdobe Readerが含まれていないみたいです。他にもFluendoのGStreamer向けの高品位MP3デコーダーも削除されてるみたいですね。残念ですけど。



それと、Huluの字幕が文字化けしてしまいますね。このブログで書いたやり方でも駄目なようです:-( というか、いつの間にかHuluのプレイヤーが新しいモノになっているみたいですね。もしかしたら、デフォルトで文字化け対応してくれたのかと期待していたのですが、どうやら逆に残念な結果になってしまいました:-( そのうち、対応してくれると嬉しいのですけど……。

取り敢えず、気になった点としては、それくらいかなぁ。といっても、まだ1日しか使ってませんけど:-( あぁそうだ、以前まで書いていたフォントの不具合ですが、今回は特に感じませんでした:-) インストール時には、相変わらず中華フォントみたいなのが出てウンザリしたのですが、いざインストールが完了してみると、特におかしな点は見つかっていません。あくまで1日使ってみただけですけど。

ついでに書くと、Mozcがかなり進化してますね。"Mozc-1.5.1090.2"ですね。実は12.04でも自分でビルドしたモノを使っていたのですが、かなり良くなってて気に入ってました。残念ながら、現在はソースからDebパッケージを作成するスクリプト? が廃止されてしまって、私のような素人が手軽にインストール出来る訳では無くなってしまったのですが、公式リポジトリのバージョンでも、特に問題ないと思います。

贅沢を言えば、ビルド時に郵便番号を補完してくれる機能を追加出来たのですが、公式リポジトリのMozcでは、その機能が含まれていないので使えないのが残念です:-( 

郵便番号ファイルの扱いが、問題なのかもしれませんが、一応私が調べた範囲では、自由に使えるファイルだと思うので、公式リポジトリに使用しても問題ないのではないかと思います。現に、Android版のGoogle 日本語入力にも使われているようですし。少なくとも使用リソースにクレジットされているのは確認しています。次回の更新時には是非とも追加を検討していただきたい所です:-)

あともう一つ、先日書いた"CDEMU"や"SFLPhone"、"Audacious"のシステムトレイの追加方法ですが"dconf-editor"で弄れる内部構造が変化してしまったらしく、以前書いたやり方が通用しなくなっていました。CDEMUに関しては、"gCDEmu Indicator"というアプリを起動させれば、特に何もしなくとも表示可能でした。これは以前からそうだったのかもしれません。

他のアプリに関しては、"dconf-editor"を起動させた後に、以下のスクリーンショットの場所にアプリ名を書き込むと表示可能でした。ただし、このやり方が本当にあっているのかは判りません。いずれ詳しい情報が出てくると思いますので、気になる方はそれまで待ったほうが良いと思います。



長くなりましたが、取り敢えずこんなところですかね。全体的な印象としては、Ubuntu 12.04と大きく変わりはないが、地味にながら確実に各所がブラッシュアップされているという感じですかね。正直、12.04よりは、かなり良い感じです:-) もう暫く、待ってからインストールするか判断した方がいいとは思いますけど。

#外部リンク
Ubuntu
http://www.ubuntu.com/

Homepage | Ubuntu Japanese Team
http://www.ubuntulinux.jp/home

検索機能などやクラウド対応が強化された「Ubuntu 12.10」(Quantal Quetzal)、ついにリリース - SourceForge.JP Magazine : オープンソースの話題満載
http://sourceforge.jp/magazine/12/10/18/2110235

Ubuntu Weekly Topics:2012年10月19日号 Ubuntu 12.10 “Quantal Quetzal”のリリース・12.10日本語RemixのRC・Ubuntu 13.04のコードネーム決定・Juju-GUI|gihyo.jp … 技術評論社
http://gihyo.jp/admin/clip/01/ubuntu-topics/201210/19

#内部リンク
BLOG.MINAWA.NET: Ubuntu 12.04 Beta 1 を試す
http://blog.minawa.net/2012/03/ubuntu-1204-beta-1.html

BLOG.MINAWA.NET: 本家Ubuntuの日本語表示問題 Ubuntu 12.04編
http://blog.minawa.net/2012/04/ubuntu-ubuntu-1204.html

BLOG.MINAWA.NET: Ubuntu 12.10 からUnity 2D が削除される
http://blog.minawa.net/2012/08/ubuntu-1210-unity-2d.html

BLOG.MINAWA.NET: HuluをLinuxで堪能する方法 Ubuntu 12.04版
http://blog.minawa.net/2012/06/hululinux-ubuntu-1204.html

BLOG.MINAWA.NET: Ubuntu で音楽CDをアレコレする その3
http://blog.minawa.net/2012/09/ubuntu-cd-3.html

BLOG.MINAWA.NET: 自分メモ #Mozc
http://blog.minawa.net/2010/07/mozc.html

2012/10/13

iControlPad 2 がKickstarter での資金調達に成功

久々に投稿。以前書いたOpenPandoraの開発者の一人であるCraig氏が手がけるスマートフォン・タブレット向けの小型ゲームコントローラー「iControlPad 2」ですが、無事Kickstarterで目標額の調達に成功した模様。残り1日弱ありますが、目標額を超えた後にEngadgetに取り上げられたらしく、更に伸びているみたいです。

直接は関係ないですが、以前iControlPad 2の話題の時に書いたKickstarterの英国進出も正式に発表されたみたいですね。今までは米国の銀行に口座がないと駄目みたいでしたが、これからは英国を皮切りに諸外国でも面白いアイデアを持つスタートアップがチャンスを掴めるようになるかもしれませんね:-P

#外部リンク
iControlPad 2 - The open source controller by Product 3 LLC — Kickstarter
http://www.kickstarter.com/projects/1703567677/icontrolpad-2-the-open-source-controller

iControlPad 2 gets funded, adds QWERTY keypad and smartphone mount -- Engadget
http://www.engadget.com/2012/10/11/icontrolpad2-gets-funded/?a_dgi=aolshare_twitter

スマホにゲームパッドをつけるだけでなくキーボードとしても使えるようにした「iControlPad 2」 - GIGAZINE
http://gigazine.net/news/20121012-icontrolpad-2/

Kickstarter、海を越える。英国拠点プロジェクトが可能に、海外配送も便利に
http://jp.techcrunch.com/archives/20121010kickstarter-crosses-the-pond-with-uk-based-projects-simplifies-international-shipping/

#内部リンク
BLOG.MINAWA.NET: OpenPandora の "Product 3"
http://blog.minawa.net/2012/08/openpandora-product-3.html

BLOG.MINAWA.NET: iControlPad 2 の Kickstarter 告知ページが出来てた
http://blog.minawa.net/2012/09/icontrolpad-2-kickstarter.html

2012/09/30

Ubuntu で音楽CDをアレコレする その3

昨日の続きです。前回導入した「Audacious」と「CDEMU」ですが、実はシステムトレイに収納する事が出来ます。Unityだと旧来型のシステムトレイはデフォルトで使えない状態なのですが「dconf-editor」というアプリを使って設定する事が出来ます。ちなみにdconf-editorはデフォルトでインストールされています。

dconf-editorを起動させて以下のように設定すれば、システムトレイに表示する事が可能になります。
['JavaEmbeddedFrame', 'Wine', 'Update-notifier', 'sflphone-client-gnome', 'gcdemu', 'audacious', 'desura']
デフォルトでは'JavaEmbeddedFrame'と 'Wine'と'Update-notifier'が設定されているのですが、私はSFLPhoneとGCDEMUとAudaciousとDesuraを追加しています。

#Picasa








あと前回の記事を書いてから気付いたのですが、FlacとCueの取り合わせと仮想ディスク化したモノとだと、Audaciousに読み込んだ際のトータルの再生時間が微妙に違うのですね。仮想ディスクと実際のCDとは同じなんですけど。プリギャップとかが関係してるのですかね。

AudaciousにCDを読み込ませた場合


AudaciousにリッピングしたFlacファイルをCueシートで読み込ませた場合
一番下の表示が"CD"から"Flac"に変化しています


AudaciousにCDEMUで仮想化したディスクを読み込ませた場合
下の表示がCDになっていますが、実ファイルはFlacです


今日を目安にだいぶ急いでCDとDVDのアレコレを書きましたけど、正直時間が足りなかったです。本当はもう少し練ってから書きたかったのですが、時間切れになりそうなのでコレで良しとします。誰かの訳に立てたのならば幸いです:-P

#外部リンク
UbuntuのデスクトップUnityでタスクトレイ・アイコンを表示する - BK class
http://www14.ocn.ne.jp/~bkclass/doc_unity_taskicon.html

Ubuntu でDVDをアレコレする

前回は(音楽)CDをアレコレする話を書きましたが、今回はDVDをアレコレする方法です。前回も書きましたが10月から法律が変更されて、これから行う行為が法律違反になってしまうらしいです。というか既にマズいかすらよく解っていませんが、一応注意書きしておきます。

まず最初にUbuntuというかLinuxでDVDを再生する方法について軽く書きたいと思います。DVDを再生するには最低限、MPEG2とAC-3やMP2といったコーデックの再生とDVDメニュー等の操作が可能な事、商用DVDの場合はCSSによる暗号化の解除も必須です。

この中で一番厄介なのが最後のCSSによる暗号化なのですが、有難い事にLinuxでも対策可能です。DeCSSという解除プログラムを元にした「libdvdcss」がそうです。

ただし、このlibdvdcssは国によって解釈が違うので、残念ながらUbuntuのデフォルトリポジトリには収録されていません。使いたいならば個人の判断によってローカルからインストールするか「Medibuntu」のようなリポジトリを追加してインストールする必要があります。

ちなみにメディアプレイヤーとしては「VLC」が一番使いやすいと思います。このVLCはクロスプラットフォームなのでWindowsやMacと同じように使えるのも大きなメリットだと思います。

このVLCはシステムに「libdvdcss」がインストールされていれば自動的に認識してDVDを再生する事が可能になっています。Ubuntuで商用DVDを再生したい場合はlibdvdcssを手動でインストールしVLCもインストールすれば簡単に見られるようになります。

次にDVDをリッピングして好きなようにエンコードする方法ですが、これもクロスプラットフォームな「Handbrake」が一番手っ取り早いと思います。

このHandbrakeもVLCと同じく単独でCSSによる暗号化を解除出来ませんが、libdvdcssをインストールすればシームレスにリッピングからエンコードまで行えるようになります。

しつこいようですが10月からは暗号化されたコンテンツを解除して保存する事が法律で禁止されるようなので、このHandbrakeとlibdvdcssの組み合わせでのリッピングは違法という事になるようです:-(

しかもレンタル等だけでなく、自らが所有しているDVDでもリッピングする事が違反となるらしいので注意が必要です。正直、ユーザーの権利を侵害しているとしか思えないのですが、今更言ってもどうしようもない事なのかもしれませんね……。どうみてもおかしいですけど:-(

Handbrake自体の使い方ですが、これはLinux特有という訳ではないので検索すれば、もっと詳しく解説されているウェブサイトがあると思います。ですので敢えて説明しません。

ただHandbrakeには「HandBrakeCLI」というコマンドラインで操作出来るインターフェースもあるので、そちらを簡単に説明したいと思います。

まずDVDをDVDドライブにセットします。あるいはDVDのISOイメージをHDDに用意します。最初にDVDの内容を表示します。
$ HandBrakeCLI -i /dev/dvd -t 0
$ HandBrakeCLI -i Movie.iso -t 0
上がDVDドライブからで、下がHDDに保存してあるISOファイルからの読み込みです。
+ title 1:
+ Main Feature
+ vts 1, ttn 1, cells 0->13 (2441827 blocks)
+ duration: 01:49:38
+ size: 720x480, pixel aspect: 853/720, display aspect: 1.78, 23.976 fps
+ autocrop: 58/62/0/0
+ chapters:
+ 1: cells 0->0, 132021 blocks, duration 00:05:54
+ 2: cells 1->1, 126876 blocks, duration 00:06:25
+ 3: cells 2->2, 147231 blocks, duration 00:07:00
+ 4: cells 3->3, 257751 blocks, duration 00:11:16
+ 5: cells 4->4, 108529 blocks, duration 00:05:36
+ 6: cells 5->5, 298975 blocks, duration 00:13:06
+ 7: cells 6->6, 73934 blocks, duration 00:03:46
+ 8: cells 7->7, 373033 blocks, duration 00:16:26
+ 9: cells 8->9, 360527 blocks, duration 00:15:49
+ 10: cells 10->10, 235804 blocks, duration 00:10:21
+ 11: cells 11->11, 175811 blocks, duration 00:08:14
+ 12: cells 12->12, 151148 blocks, duration 00:05:43
+ 13: cells 13->13, 187 blocks, duration 00:00:00
+ audio tracks:
+ 1, English (AC3) (5.1 ch) (iso639-2: eng), 48000Hz, 384000bps
+ 2, Japanese (AC3) (5.1 ch) (iso639-2: jpn), 48000Hz, 384000bps
+ subtitle tracks:
+ 1, English (Closed Caption) (iso639-2: eng) (Bitmap)(VOBSUB)
+ 2, Japanese (iso639-2: jpn) (Bitmap)(VOBSUB)
+ 3, Japanese (iso639-2: jpn) (Bitmap)(VOBSUB)
+ title 5:
+ vts 4, ttn 1, cells 0->0 (9310 blocks)
+ duration: 00:00:28
+ size: 720x480, pixel aspect: 853/720, display aspect: 1.78, 29.970 fps
+ autocrop: 68/76/98/100
+ chapters:
+ 1: cells 0->0, 4957 blocks, duration 00:00:16
+ 2: cells 0->0, 4166 blocks, duration 00:00:12
+ 3: cells 0->0, 187 blocks, duration 00:00:00
+ audio tracks:
+ 1, Unknown (AC3) (5.1 ch) (iso639-2: und), 48000Hz, 448000bps
+ subtitle tracks:
+ 1, Closed Captions (iso639-2: und) (Text)(CC)
すると、こんな感じで結果が表示されると思います。DVDによってはやたらと長い結果、例えば「アイアンマン2」とかだと、タイトルが99個もあったりして、ほぼ選別不可能だったりします。明らかにリッピング対策が施されているタイトルも多いのでHandbrakeではリッピング出来ない物もあります。

読み方ですが"title"から次の"title"までが一つの区切りとなっています。上記の例では"title 1"と"title 5"の2つの区切りがあります。title 1の次はtitle 2のような気がしますが、DVDによってバラバラなので注意が必要です。

"duration"は文字通り"再生時間"。これは本編を探る重要な手がかりなので見逃さないようにしましょう。"title 1"では"01:49:38"もあり、"title 5"では"00:00:28"しかありません。

"size"もそのものズバリですね。両方共"720x480"ですが、フレームレートが"23.976 fps"と"29.970 fps"と明らかに違いがあります。

"chapters"もそのものズバリ"チャプター"ですね。この例だとtitle 1は"1-13"、"title 5"は"1-3"までしかありません。ちなみにチャプター単位でエンコードする事が出来ます。ですから、"3-5"のように指定してあげれば、自分の好きなチャプターだけ切り出してエンコードが可能になったりします。

"audio tracks"も文字通り"音声"ですね。この例だと英語と日本語のAC3、5.1chの音声が収録されています。title 5は国籍不明でAC-3、5.1chの音声が一つだけ収録されているようです。

最後に"subtitle tracks"ですが、これも"字幕"の事ですね。title 1だと英語と日本語が2つの計3つの字幕が収録されているようです。映画の場合、一つはセリフでもう一つ監督のコメントだったり、必要最低限だけの日本語解説だったりするようです。"title 5"の"クローズドキャプション"は、具体的にどうなのか判りません。

取り敢えず、そんな所ですかね。続いて実際のエンコード方法ですが、私はプリセットを利用して手抜きしています。以下が主なプリセットの内容です。
#Devices
+ Universal: -e x264 -q 20.0 -a 1,1 -E faac,copy:ac3 -B 160,160 -6 dpl2,auto -R Auto,Auto -D 0.0,0.0 -f mp4 -X 720 --loose-anamorphic -m -x cabac=0:ref=2:me=umh:bframes=0:weightp=0:8x8dct=0:trellis=0:subme=6

+ iPod: -e x264 -b 700 -a 1 -E faac -B 160 -6 dpl2 -R Auto -D 0.0 -f mp4 -I -X 320 -m -x level=30:bframes=0:weightp=0:cabac=0:ref=1:vbv-maxrate=768:vbv-bufsize=2000:analyse=all:me=umh:no-fast-pskip=1:subme=6:8x8dct=0:trellis=0

+ iPhone & iPod Touch: -e x264 -q 20.0 -a 1 -E faac -B 128 -6 dpl2 -R Auto -D 0.0 -f mp4 -X 480 -m -x cabac=0:ref=2:me=umh:bframes=0:weightp=0:subme=6:8x8dct=0:trellis=0

+ iPhone 4: -e x264 -q 20.0 -r 29.97 --pfr -a 1 -E faac -B 160 -6 dpl2 -R Auto -D 0.0 -f mp4 -4 -X 960 --loose-anamorphic -m

+ iPad: -e x264 -q 20.0 -r 29.97 --pfr -a 1 -E faac -B 160 -6 dpl2 -R Auto -D 0.0 -f mp4 -4 -X 1280 --loose-anamorphic -m

+ AppleTV: -e x264 -q 20.0 -a 1,1 -E faac,copy:ac3 -B 160,160 -6 dpl2,auto -R Auto,Auto -D 0.0,0.0 -f mp4 -4 -X 960 --loose-anamorphic -m -x cabac=0:ref=2:me=umh:b-pyramid=none:b-adapt=2:weightb=0:trellis=0:weightp=0:vbv-maxrate=9500:vbv-bufsize=9500

+ AppleTV 2: -e x264 -q 20.0 -r 29.97 --pfr -a 1,1 -E faac,copy:ac3 -B 160,160 -6 dpl2,auto -R Auto,Auto -D 0.0,0.0 -f mp4 -4 -X 1280 --loose-anamorphic -m

+ AppleTV 3: -e x264 -q 20.0 -r 30 --pfr -a 1,1 -E faac,copy:ac3 -B 160,160 -6 dpl2,auto -R Auto,Auto -D 0.0,0.0 -f mp4 -4 -X 1920 --decomb="7:2:6:9:1:80" --loose-anamorphic --modulus 2 -m -x b-adapt=2

+ Android Mid: -e x264 -q 22.0 -r 29.97 --pfr -a 1 -E faac -B 128 -6 dpl2 -R Auto -D 0.0 -f mp4 -X 480 -x cabac=0:ref=2:me=umh:bframes=0:weightp=0:subme=6:8x8dct=0:trellis=0

+ Android High: -e x264 -q 22.0 -r 29.97 --pfr -a 1 -E faac -B 128 -6 dpl2 -R Auto -D 0.0 -f mp4 -X 720 --loose-anamorphic -x weightp=0:cabac=0

#Regular
+ Normal: -e x264 -q 20.0 -a 1 -E faac -B 160 -6 dpl2 -R Auto -D 0.0 -f mp4 --strict-anamorphic -m -x ref=1:weightp=1:subq=2:rc-lookahead=10:trellis=0:8x8dct=0

+ High Profile: -e x264 -q 20.0 -a 1,1 -E faac,copy:ac3 -B 160,160 -6 dpl2,auto -R Auto,Auto -D 0.0,0.0 -f mp4 -4 --decomb --loose-anamorphic -m -x b-adapt=2:rc-lookahead=50

#Legacy
+ Classic: -b 1000 -a 1 -E faac -B 160 -6 dpl2 -R Auto -D 0.0 -f mp4

+ iPod Legacy: -e x264 -b 1500 -a 1 -E faac -B 160 -6 dpl2 -R Auto -D 0.0 -f mp4 -I -X 640 -m -x level=30:bframes=0:weightp=0:cabac=0:ref=1:vbv-maxrate=1500:vbv-bufsize=2000:analyse=all:me=umh:no-fast-pskip=1:psy-rd=0,0:subme=6:8x8dct=0:trellis=0
"Devices"は、iPhoneやiPad向けのプリセットで"Regular"はPC等の汎用性重視のプリセット、"Lagacy"は名前の通り古い端末? 向けのプリセットなので、あまり使う事は無いと思います。

私は基本的に"Regular"の"Normal"プリセットを使っています。"High Profile"でも良いのですが、一応互換性重視という事で:-P

基本的に、このプリセットをベースに自分で足りないオプションや変更したいオプションをコマンドラインで追加して使用します。それぞれのオプションの説明は、複雑すぎてここでは説明出来ませんが、Handbrakeのウェブサイトで説明されているので、自分で確認してみて下さい。

試しに上記のDVDのタイトル1をリッピングしてエンコードする場合は、以下のような感じになります。
$ HandBrakeCLI -Z "Normal" -i /dev/dvd --markers -t 1 -a 2,1 -s 1,2,3 -o ./Movie.mp4
-Z "Normal"がプリセットの指定、"-i"でDVDドライブの指定、"--markers"で再生時のチャプター再生設定、これはVLC等の一部のメディアプレイヤーにしか適用されません。"-t"でタイトルの指定、これを"-t 5"とすると、タイトル5がリッピング対象になります。"-a"で音声指定。コンマで区切る事で複数選択可能です。"-a 2,1"でデフォルトの再生音声が2番目の日本語になります。"-s"で字幕指定。こちらも音声と同様にコンマで区切って複数指定、最初の数字が優先的に表示されます。"-o"で出力先の指定です。

他にも色々とオプションがありますが、余りにも膨大なので、ここでは割愛します。上記のDVDはもともとプログレッシブなので、特にフィルターを掛けていませんが、"29.970 fps"のソースなんかは"--deinterlace"や"--decomb"等のフィルター補正が必要になる事もあるので注意して下さい。

大雑把な目安として、古いアニメなんかは"--decomb"、大人同士の裸のぶつかり合い(えっ)なんかは"--deinterlace"じゃないと激しいシーンで取りこぼしがあるかもしれません。この辺りはソースに依存するので、自分で判断して下さい……。

駆け足で説明しましたが、普通はGUI版のHandbrakeを使用すると思うので、こんなややこしい事は必要ないかと思います。ただ、慣れてくるとHandbrakeCLIの方がテンプレ化出来て楽ではあります。個人的意見ですけど。

さて、勢いで書いてしまいましたが、果たして書いて良かったのだろうか……。危なかったら即消しますのでご容赦下さい……。

#外部リンク
HandBrake
http://handbrake.fr/index.php

CLIGuide – HandBrake
https://trac.handbrake.fr/wiki/CLIGuide

VideoLAN - Official page for VLC media player, the Open Source video framework!
http://www.videolan.org/vlc/

VideoLAN - developers - libdvdcss
http://www.videolan.org/developers/libdvdcss.html

DeCSS - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/DeCSS

Medibuntu :: Multimedia, Entertainment & Distractions In Ubuntu
http://medibuntu.org/

HandBrake Releases : John Stebbins
https://launchpad.net/~stebbins/+archive/handbrake-releases

このように対策されているDVDもあります
HandBrake and the 99 title DVD mystery | Macworld
http://www.macworld.com/article/1154702/99_title_dvd.html

2012/09/29

Ubuntu で音楽CDをアレコレする その2

長くなったので分割。前半は大まかなCDのリッピングの流れについて説明しました。後半は具体的なやり方を書きたいと思います。

まず「Rubyripper」ですが、上級者なら自分でビルドしてインストール出来ますが、親切な方がUbuntu用にパッケージ化してくれているので今回はそちらを使用します。パッと見た所、PPAにもありますが私はPlayDebバージョンを使用しています。PlayDebを既に使っているからなので、使っていない人はPPAの単独パッケージ版の方が良いかもしれませんね。もしかしたらRubyripperとは別に手動で「Cdrdao」パッケージ等をインストールしないと駄目かも知れません。

Rubyripperの設定ですが判る範囲で説明すると「Secure Ripping」タブの「Cdrom device」でCDドライブの指定をします。通常は弄る必要は無いですが、後述する「CDEMU」を導入した場合、初期設定だと仮想ドライブが2つ増えます。

私の場合、SATA接続の物理ドライブが一台ですので、そのドライブが"/dev/cdrom"で、仮想ドライブが"/dev/cdrom1""/dev/cdrom2"といった形になっているようです。

「Cdrom offset」というのがCDドライブのオフセット値で、この値は物理ドライブによって変化します。私が使っているドライブは「DH40N」なので"+6"にセットします。この値は普通の人が測れるモノではないので、オフセット値が集められたウェブサイトのデータを使用します。たいていのCD・DVDドライブなら掲載されています。

次に「TOC analysis」タブですが「Create cuesheet」にチェックします。更に「RIP CD to single file」にもチェックするとリッピングしたファイルが単体のファイルとして生成されます。この.cueとflac(指定したコーデックによる)が2つで一つの仮想ディスクとなります。

次の「Codec」タブは、文字通りリッピングしたファイルをどのコーデックでエンコードするかの設定です。CDEMU経由で仮想ディスクとして認識させたい場合は「Flac」か「Wav」を選択して下さい。他の「Vorbis」等は、曲ごとにエンコードする場合や、仮想ディスクとしてではなく「Audacious」等のアプリの機能で単体ファイルをCueシートで分割する場合に使用します。この場合、再生できるかはアプリに依存しますので汎用性は落ちます。

次の「Freedb」ですが、デフォルトのままでも認識率は高いですが、日本のCDをリッピングする場合は「freedb 日本語」に切り替えた方が認識率は上がります。「freedb server」の欄を"http://freedbtest.dyndns.org:80/~cddb/cddbutf8.cgi"で置き換えて下さい。

Freedbですが、デフォルトのままでも十分日本語タイトルを認識出来ますので、まずはデフォルトのままで使用してみた下さい。上記で削除した"http://freedbtest.dyndns.org:80/~cddb/cddbutf8.cgi"ですが、何処にも詳しい説明がされていないので一度保留扱いにします。以前、どこかで見たのですが、今調べてもよく判らなかったもので……。

取り敢えず、基本的な設定はコレで出来たと思います。CDをセットして起動させると自動的にスキャンしてくれます。もしスキャン出来なければ、CDドライブの設定欄を見なおしてみて下さい。

「Rip CD Now!」ボタンを押すとリッピングが始まります。設定にもよりますが、かなり時間が掛かります。気長にお茶でも飲みながら待ちましょう。初期設定だと2回精査します。終わると自動でトレイが開くので外蓋を閉めないように注意しましょう:-P

全て上手く行くと指定したフォルダに「〜.flac」「〜.cue」「〜.log」の3つのファイルが出来上がっていると思います。このうち、.logは単なるログファイルなので実用上は無くても問題ありません。.flacと.cueが対となるファイルなので、大切に保存しましょう。

どのように使うかですが、Audaciousの場合、〜.cueを読みこませればFlacファイルとして認識してくれます。仮想ディスクとして使う場合はCDEMUに〜.cueを読みこませれば、通常のCDとして扱えるようになります。この場合は、Audaciousだけでなく、Rythmbox等でもCDとして認識できます。しかもwavファイルとして出力されますし。多分。

これで一応再生編は終了です。続いて仮想ディスクとしての応用編に入りたいと思います。CDEMUに読み込ませた.flacと.cueファイルをRubyripperに読み込ませます。

やり方は設定から「Cdrom device」欄を"/dev/cdrom1"あるいは"/dev/cdrom2"に変更します。この値は環境により変化するので詳細は自分で確かめて下さい。

この状態で"Scan Drive"ボタンを押すと、実CDと同じようにCDDBに問い合わせが行ってリッピング可能な状態になると思います。ただし仮想ディスクの場合、実ドライブで設定した「オフセット値」が変化しているので、「Cdrom offset」の値を"0"に変更します。

試しにコーデックをFlacにして1曲だけでリッピングしてエンコードしてみて下さい。この仮想ディスクからエンコードした音楽ファイルと実CDで同様に作成したFlacファイルで全く同じファイルが生成されると思います。

私が試してみた所、md5sumのハッシュが全く同じである事を確認しました。ちなみに仮想ディスクのオフセット値を"0"以外にしていると、md5sumのハッシュが異なってしまいます。

まぁここまで病的に拘る必要も無いとは思いますが、せっかく出来る設定なので一応書いてみました。ここまで書いておいてなんですが、これは素人のおっさんが適当に考えた方法なので、実際に合っているのかは全く判りません。また10月から施行される某法律では、暗号化されていない通常のCDをリッピングしても罪には問われないと思いますので、今後も使えるテクニックだと思います。

ただし、CCCDのように暗号化が成されている「CDもどき」は、厳密に言うと違法になるかもしれないので、来月からは注意が必要かもしれません……。正直、こんなクソ法案は通すべきじゃなかったと今でも思っていますが、今更どうしようもない事なのかもしれませんね……:-( さてと次はDVDについて書くつもりです。こちらはCCCDと同じで来月からは違法扱いになっていまいますしね……。て、書くだけなら犯罪じゃないですよね。少なくとも今月中なら……。

#追記
書き忘れてましたが、CDドライブのオフセット値は以下のウェブサイトで調べる事が出来ます。
http://www.accuraterip.com/driveoffsets.htm

#Picasa
AudaciousにCDを読み込ませた場合


AudaciousにリッピングしたFlacファイルをCueシートで読み込ませた場合
一番下の表示が"CD"から"Flac"に変化しています


AudaciousにCDEMUで仮想化したディスクを読み込ませた場合
下の表示がCDになっていますが、実ファイルはFlacです


Rubyripper


ドライブ名が"HL-DT-ST DVD-ROM DH40N NP01"と表記されています
オフセット値も"+6"で設定


リッピングには結構時間掛かります。この例では"410秒"+"411秒"と2回精査されています




実ドライブのオフセット値設定等。










出来上がったファイル


"CDEMU"に読み込ませた仮想ディスクをRubyripperに読み込んだ場合
"cdrom device"を仮想ドライブのパスに変更して"Cdrom offset"の値を"0"に変更する


ドライブ名が"HL-DT-ST DVD-ROM DH40N NP01"から"CDEmu Virt.CD/DVD-ROM 1.20"変更されています
オフセット値も"6"から"0"へ変更しています


MD5SUMの検証 上が実CDから直接リッピングしたFlacファイルで下が仮想ディスクからリッピングしたFlacファイル
一応一致しているようです:-P


#外部リンク
Ruby Ripper : Brandon Snider
https://launchpad.net/~brandonsnider/+archive/ruby-ripper

PlayDeb.net Beta - Welcome
http://www.playdeb.net/welcome/

PPA for CDEmu : “CDEmu” team
https://launchpad.net/~cdemu/+archive/ppa

Web Upd8: Ubuntu / Linux blog: Ubuntu PPAs By WebUpd8
http://www.webupd8.org/p/ubuntu-ppas-by-webupd8.html

freedb 日本語
http://freedbtest.dyndns.org/

Digital Audio Extraction
http://www.accuraterip.com/driveoffsets.htm

Ubuntu で音楽CDをアレコレする その1

久々に投稿。このネタを書くかどうか、ずっと迷っていたのですが、やはり書くことにします。来月になると多少? 面倒くさい事になりそうですので……。

勿体振って書きましたがUbuntuで音楽CDを快適に使うためのTIPSって感じですかね。具体的には音楽CDをリッピングしてパソコンのHDDに保存したり、個別の音楽ファイルにエンコードしたりといった感じです。

といっても単純にリッピングしてエンコードするだけならUbuntuのデフォルトアプリケーションだけで十分可能なのですが、今回はもう少し突っ込んでみようと思います。

通常、音楽CDのコピーを行う場合、デフォルトアプリの「Brasero」を使用すれば「.toc」と「.toc.bin」形式のイメージファイル化が可能です。ただ、この形式は取り扱いに難がある(と個人的には思う)ので、ちょっと使い辛いです。

またMP3やOgg Vorbisへのエンコードは「Sound Juicer」等のアプリで可能ですが、今回はもう少し体系的な使い方をしたいので使用しません。普通の使い方なら、Sound Juicerで十分なんですけどね。

これらのアプリより本格的な音楽ファイル作成をする場合、従来は「abcde」というコマンドライン型リッピングアプリが基本でした。このabcdeを使うとCDのリッピング、エンコード、CDDBを使用しての曲情報のタグ付けを一気に行う事が可能です。

また一つのCDを単体ファイルとしてリッピング、エンコードが可能なのが大きな特徴です。曲自体の分割は同時生成された「.cue」ファイルで行う事になります。Windowsだと、この一連の作業をしてくれるツールはあるのですが、Linuxだと中々ありません。

また.cueファイル(所謂cueシート)を正しく認識して分割した音楽ファイルとして扱える音楽プレイヤーもLinuxでは、そう多くありません。

この辺りの話は、かなり長くなる上に私自身あまり把握していないので今回は深く追求しません。気になる方はググるなりして見てください:-P

という事で、このabcdeを使えば一見落着のように見えるのですが、実はそうでも無いのです。私も曖昧な知識しか無いので間違っているかもしれませんが、abcdeを使ったcueシート作成では完全にはリッピングされている訳ではないらしいのです。

具体的に何が足りていないのかというとCDドライブの「オフセット値」とCDの「プリギャップ」情報がabcdeでは不足しているらしいです。

オフセット値というのは各CDドライブの持つズレを補正する値の事で、この値を合わせる事によって各環境でも均一なリッピングが可能になるらしいです。

プリギャップというのはCDにある曲間の切れ目の無音部分の事? らしいです。abcdeでも、このプリギャップを割り出せるのですがabcdeでは「INDEX 00」という値しか割り出せないようです。Windowsの「EAC」は、このINDEX 00と、もう一つ「INDEX 01」という値も割り出す事が可能です。具体的に何なのかは私は上手く説明出来ませんが……。

じゃあLinuxではWindowsでの定番アプリ「EAC」のような完璧なCDのリッピングが不可能なのか? と思いますが、実は可能です。「Rubyripper」というアプリがソレです。見た目は多少悪いですが機能的にはEACに匹敵する内容で上記の2つの値「オフセット値」と「2つのプリギャップ」も検出可能です。

またRubyripperはabcdeと同様にリッピングの後に単一のファイルにエンコード可能です。この単一ファイルをFLACでエンコードし、Cueシートも同時に作成する事が現状で一番理想的な音楽CDの保存方法だと個人的には思います。

Rubyripperで作成した「.flac」と「.cue」の組み合わせは再生出来る音楽プレイヤーが限られてしまうのが難点です。Windowsだと定番は「foobar2000」辺りになるのでしょうがLinuxでもいくつか有ります。

私がオススメするのは「Audacious」というXMMSの流れを汲むプレイヤーです。このプレイヤーを使うと.cueをそのまま読み込めます。勿論ちゃんと曲ごとに分割して再生する事が可能です。

これで再生まで可能になったのですが今回は更に一歩進めてみたいと思います。実は「.flac」と「.cue」の組み合わせを仮想CDとして使う事が可能です。通常のままでは不可能なのですが「CDEMU」というアプリを使用する事でLInuxでも仮想CDを取り扱う事が可能になります。Windowsでいう「DAEMON Tools」って所ですかね。例えが古いかもしれませんが:-(

このCDEMUは非常に優秀なアプリで、この.cue以外にもいろいろな仮想ファイルをマウント可能です。今回は割愛しますがWindowsで作成した資産を有効に使う事が出来ると思います。以前は.cueと.wavの組み合わせの仮想化しか読み込めなかったのですが、いつの間にか.cueと.flacでも仮想CDとして認識してくれるようになっていました:-P

音楽再生だけならAudaciousで.cueの読み込みが可能なので仮想化する必要性は無いのですが仮想CDとしてマウント出来ると.cueを認識出来ないアプリでの取り扱いが非常に楽になりますしね。長くなったので一度終了します。

#外部リンク
Rubyripper - Hydrogenaudio Knowledgebase
http://wiki.hydrogenaudio.org/index.php?title=Rubyripper

rubyripper - A secure audiodisc ripper for Linux and OS X - Google Project Hosting
http://code.google.com/p/rubyripper/

abcde: Command Line Music CD Ripping for Linux
http://www.andrews-corner.org/abcde.html

abcde - A Better CD Encoder [ver 2.3.99] - 暇つぶし【ソフトウェア/Linux】
http://old.ikoinoba.net/index.php?UID=1203585800

Audacious - An Advanced Audio Player
http://audacious-media-player.org/

CDEmu
http://cdemu.sourceforge.net/